「為亀」さんのページ

総レビュー数: 26レビュー(全て表示) 最終投稿: 2006年10月26日

雰囲気のいい作品かな〜と思います。
さまざまな突っ込みどころはあるものの囚人の心の変化やほのぼのとするシーンなどが作品全体を優しくしているように感じました。
途中少しテーマが顔をのぞかせたりもしますが、全体としてはそこに重きを置いてないように思えます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-11-17 21:25:35] [修正:2006-11-17 21:25:35] [このレビューのURL]

後書で作者もいってるんですが、本当に登場人物が作者と離れて動いてるんじゃないかと思わせてくれるような作品。
普通の作品っていうのは登場人物全体に同じ作者が作ったからこそ存在する共通点がどことなくあると思うのです。それが人物像じゃなくてもふとした時の台詞とかに。
それが感じられない。根っこから異なった変人たちがそれぞれ言いたいこと言ってやりたいことやって。それが噛み合ったり噛み合わなかったりして物語になっていく。そんな作品だと思います。
だからたまに面白いな〜っと思う発言とかがでてきてもそれはその登場人物の発言で、作者の発言じゃないんだな〜っと思うと、これは一種すごい才能だな〜と思うわけです。
実はこの登場人物の発言と作者の発言との違いのギャップにずっと疑問をもっていてレビュー文は書かなかったんですが、この度はひとまず私の中で答えを見たのでレビューしました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-10-26 17:19:42] [修正:2006-11-14 09:48:36] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

地球人と火星人の確執や歴史などはまるで一つの紛争の歴史をみているかのように感じました。
前半部分はその確執を主題に展開していき。後半部分では火星自体の運命すらもまきこんだ大きな展開になっていきます。
どちらも面白いですが、やはり前半部分が好きですね。登場人物の台詞の中にも興味深いものがあって、特にエルグの「どちらが先かってのは重要じゃない、どちらに必要かだ」という台詞などには納得させられました。
そういう意味で、私の価値観を形作る一つの要因になりました。

後半部分は、「高次元の存在」というものをうまくイメージできるか。ということがネックになってくると思います。
単なるおせっかいかも知れませんが。
もし、後半ついていけないな〜と思われる方がいらっしゃいましたら、是非「時間軸の加わった世界」について考えてみてください。
少し、ついていけるようになるかもしれません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-11-05 23:29:51] [修正:2006-11-05 23:29:51] [このレビューのURL]

良質な漫画だと思います。
欲を言えばもっと世界観を書き込まないと不自然な感じがする設定があると思います。私の場合は特に気になりませんでした。
作者がどういう意図をもって書いたかは判断つきませんが、人間や生命自体の定義に対する問いかけが多々なされていると思います。
人間と動物を区別するもの、生命と無機物を区別するものは本当にあるのでしょうか。
答えは千差万別だと思います。ところで、人類の機械技術は日々進化しています。脳にチップを埋め込む治療法も実用化され、考えただけで動く義足、義手などもつくられている中で、「人間とはどうして人間で、どこまで人間なのか。」そういう視点からも人間の機械化について考えなければならない時がすぐ近くまで来ているのかもしれません。
蛇足ですが、私の中で五巻までなら8点の評価です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-11-03 11:43:32] [修正:2006-11-03 11:43:32] [このレビューのURL]

入門と言う名にふさわしく、読みやすいです。
どこまでが現実をモデルのしているかわからないことと、時代の変化のことがあるので実例、資料として取り上げることはできませんが、入門書としては非常にいい出来だと思います。
日本のODAの額は確かに相当なものですが、手放しで喜べることばかりとは限らない。ということに気づかせてくれます。
展開もあるので、地味な漫画や真面目な(?)漫画が苦手な人でも全然読めると思います。
ODAにはどんな問題点があったのか、またあるのか、と言うことをわかりやすく書いているので興味のある人は是非どうぞ!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-11-02 10:36:40] [修正:2006-11-02 10:36:40] [このレビューのURL]

8点 Pink

なにかが欲しいから働いてお金を稼ぐ、という資本主義の基本的な構造が果たして健全か?人間的か?と問いかける作品だと思います。
主人公の周りに漂う歪な自然さをどう表すか、捉えるかということを考えながら読むと作品の中に隠されたテーマが見えてくるんじゃないかと思います。
普通に読めばなんてことないつまらない話のような気がしますが、読み終わったあと発言や人物像など全てを見渡してみると意外にも深いテーマが隠されています。
そう思うのはただ、自分が鈍感なだけで普通に読んでわかる人もいるのかもしれませんけどね(汗

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-11-01 11:08:37] [修正:2006-11-01 11:08:37] [このレビューのURL]