「為亀」さんのページ

後書で作者もいってるんですが、本当に登場人物が作者と離れて動いてるんじゃないかと思わせてくれるような作品。
普通の作品っていうのは登場人物全体に同じ作者が作ったからこそ存在する共通点がどことなくあると思うのです。それが人物像じゃなくてもふとした時の台詞とかに。
それが感じられない。根っこから異なった変人たちがそれぞれ言いたいこと言ってやりたいことやって。それが噛み合ったり噛み合わなかったりして物語になっていく。そんな作品だと思います。
だからたまに面白いな〜っと思う発言とかがでてきてもそれはその登場人物の発言で、作者の発言じゃないんだな〜っと思うと、これは一種すごい才能だな〜と思うわけです。
実はこの登場人物の発言と作者の発言との違いのギャップにずっと疑問をもっていてレビュー文は書かなかったんですが、この度はひとまず私の中で答えを見たのでレビューしました。

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[投稿:2006-10-26 17:19:42] [修正:2006-11-14 09:48:36]