「」さんのページ
0点 WILD LIFE
みなさんのレビューでは酷評だらけなので気になっていた。
それでも自分には何かひとつくらいはいいとこを見つけられる
だろうと読み始めた。
が、どうがんばってもどう分析してもほめるポイントが
見当たらない…。動物漫画なのに動物が下手というのは
ラブコメでヒロインが不細工と同じくらいたちが悪いよ!
それでもがんばって読み続けたがそのうちしんどくなって
「セカチュー」よろしく「助けてください!!助けてください!!」と漫画喫茶で叫びそうになり(漫喫の中心で毒をさけぶ)読破を断念。
こんなに酷いのは・じ・め・て☆
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2005-12-07 11:45:06] [修正:2005-12-07 11:45:06] [このレビューのURL]
3点 最終兵器彼女
余計なモノを極力そぎ落として置かれた状況だけを与え、その中での
恋愛だけをとことんまで濃密に描くという手法は理解できるんです。
だから別に何故あんな兵器なのかとかが説明されなくても気になりません。
「おいおいあまりにも突飛過ぎないか」と思っても目を瞑りました。
しかしまったく私に合わなかったです。
恋愛に血の気が無いというか何というか・・・
とにかく終始ウゲェーといいながら読んでました。
それにAmerican418さんが書かれている通り、色恋沙汰を語る為に戦争という
題材をあまり使って欲しくは無いですね。戦争を特別視するわけではなく、
本質的に相容れないもの同士だと考えるからです。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2005-11-04 22:07:31] [修正:2005-11-04 22:07:31] [このレビューのURL]
9点 伝染るんです。
吉田戦車の歪んだヘタウマな描線が紡ぐ極上の不条理4コマギャグ漫画。
しかし、「不条理だから何をやっても許される」といった甘えはこの漫画には存在しない。かわうそくんと森の仲間達の描写はともかく、話の舞台は日本の日常風景であることが多く、学校や職場、一般家庭といった市井の人々の生活空間が確かにそこに存在し、そこで交わされる会話だけを(話から切り離して)抽出してみるとそんなに不自然な感じは実はあまりしない。
例えば田舎から上京してきた大学生、「斉藤さん」を巡る一連の物語を見てみよう。美人のアパート管理人さん(既婚)に励まされながら勉学に励む小心者な苦学生の斉藤さん。無事に合格した後に、実家の母にへこまされたり浪費が祟って家賃が払えなかったり、ブルーになってギターを弾いたり、調子に乗って体育会系の部活に入ったり失恋したりして最後には無事就職する。
こうして見るとどっかで見たような青春コメディだが、それを不条理たらしめているのは斉藤さんが体つきはリアルなくせに顔だけ締まりの無い田舎者の面構えの、不気味な人面カブトムシであると言う点であり、そして周囲も全くその事を疑問にすら思っていないという点である。そのくせ、彼の送る大学生活には得体の知れぬ冴えないリアリティーが悶々と充満している。
この「不条理」と「条理」のあわい、バランス感覚が絶妙すぎるのだ。圧倒的にねじくれまがったギャグの論理を、市井の人々の織り成す妙に日常的な生活模様が不気味に補完している話が多い。
この作品に描かれた日常の風景が完全に過去のものとなる前に読んでおきたい漫画ですね。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2005-10-18 20:51:56] [修正:2005-10-18 20:51:56] [このレビューのURL]
8点 封神演義
俺的には真面目に完全版集めようかと思ってます。
藤崎竜の壊れ感覚がベストマッチ!
ミスマッチだって?いやいやホントはベストマッチですよ!
ミスマッチだけどそれがベストマッチ!なんです。
これは見た人にしか判らない感覚です。
とりあえず壊すところはトコトン壊してます!なのに壮大な背景&真面目な展開もあますとこなく…。
この人しか書けないものが失敗せずに良い形になってます!
ただこれは途中から見ても全然面白くないです。
というか話がわからないんですね、イミフって奴です。
ちゃんと1巻から順々と、なるべくなら一気に読んだ方が良いかなぁ。
<追加>久しぶりにまた読みました。
この人は本当にオンリーワンな漫画家さんだと思います。すごい。
そういやこの漫画とスラムダンクみて漫画家にマジでなりたいって思ってたことあったなぁと小学校のときの思い出にふけてました。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2005-10-13 23:46:47] [修正:2005-10-13 23:46:47] [このレビューのURL]
8点 銃夢-GUNNM-
ナイーブな内面とハードな現実のコントラスト(引用)
コミック巻末にある解説が、この作品の世界観により深みとコクを与えてくれて、
またしっかりとした知識の元で話が成り立っているので、
大人が読んでも楽しめる作品。
主人公ガリィの、戦いの中に自分の存在を求めるの姿が魅力的に描かれ、
彼女と一戦交えるサイボーグ連中も、機械の見た目とはウラハラに、
実に人間臭い複雑な感情を持ったナイスな連中ばかり。
賞金稼ぎあり、格闘スポーツあり、恋愛あり、さまざまな要素を取り入れ、
飽きさせずに作品に広がりを持たせているので、
濃い世界を楽しめると思います。
内容とは別にして面白いのは
映画「ローラーボール」を元にしたストーリーが組み込まれているこのマンガが、
今度は原作として、ジェームス・キャメロン監督の元、映画化されるという事。
映画から→マンガへ→そしてまた映画へ。
珍しい流れだなぁと思いました。
映画大国アメリカとマンガ文化のニッポン、
お互いが刺激し合って、パクり合ってのスキルアップは
映画ファン、マンガファンにとって嬉しい事なので、どんどんやってほしいものですね。
◇この作品の個人的価値=全9巻で 2700円也
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2005-10-11 19:22:06] [修正:2005-10-11 19:22:06] [このレビューのURL]
7点 AGAPES
闇の中で戦い続けた日々は決して君を裏切らない。。。
絵のテクニックのレベルばかりが上昇して、中味の薄いマンガが多い中、
作者が美しいと思う人間像を惜しみなく登場させるこの作品は、
「Bバージン」同様、読者に何かを与えることを目的に描かれています。
一方的献身であるアガペーを、身を削りながらも純粋に遂行する主人公ユリは
恐ろしい程に健気で、デリケートな存在。
そんな彼を取り巻く4人の男達もまた、底知れぬ闇を抱えながらも戦う戦士。
そして、そんな彼等を支え、見つめる女性たち。
みんなそれぞれ大きな闇を抱えていて、それに潰されそうになりながらも
必死にもがき、光を求め足掻き続ける愛すべき人物像たちです。
作中、太極図を指していった言葉があります。
「光は完全な光ではなく必ず一点の闇をもち、闇は完全な闇ではなく必ず一点の光をもつ。
いっぱい傷付いて落ち込むんだ、救われないほど暗く深く、絶望のどん底で初めて見える光がある
それが本当の希望だよ。」
挫折とか絶望とかを恐れずに飛びこめば、光は見えてくる。という
この国で闇を恐れて生きる我々への大きなヒントがそこにあるようです。
残念な事に打ち切りになってしまった作品なのですが、
打ち切りながらもうまくまとめて終わらせています。
できることなら陽編もダイジェスト的にでもいいから読みたかったです。
「Bバージン」のスターシステムもまたちょっと嬉しい演出でした。
◇この作品の個人的価値=全9巻で 3000円也?
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2005-09-21 23:21:45] [修正:2005-10-09 22:20:55] [このレビューのURL]
6点 電影少女
連載当時、子供心には刺激的な描写が多かったですね。
桂さんは女性の描き方がすごくエロ上手いというか、
「あのお尻は芸術」と言っている方が多いのもなんか頷けます。
人物の心理描写が巧みで、読んでいて一喜一憂してしまいました。
すれ違いにじれったくなったり切なくなったり。
それだけに一部のラストは良かったと思います。
ちなみに自分は女ですが、これを読んでいて後ろから覗かれ
慌ててページを「ドラゴンボール」に変えた事があります。
そんな気恥ずかしさも覚えた漫画でした(笑)
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2005-09-30 10:28:26] [修正:2005-09-30 10:28:26] [このレビューのURL]
設定がありきたりな少年漫画だが、仕立てに関する知識量が抱負なのに驚かされる。スーツのみならず靴やコートといったものにも話は及ぶ。普段スーツを着ている人は思わず「へぇー」と言ってしまう事でしょう。スーツが無ければ唯の二束三文のドラマだが、スーツを神聖化しているから展開できるのでしょうね。多分の全てを通して言えるメッセージは「スーツなめんなよ」って事でしょう。頑固な職人みたいですが結構好きです。私が勉強不足なのか作家さんの事を知らずに読んでてビックリ、一時期筆を置いていたんですね。絵が少々雑に感じましたが納得です。それでも4巻あたりから良くなってきてるとは思います。今時の漫画では無いと思いますし、突っ込み所も多い漫画ですが、その昔スーツ好きな友人が講釈を垂れてくれた事を思い出させてくれる粋な作品です。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2005-09-26 11:58:38] [修正:2005-09-26 11:58:38] [このレビューのURL]
8点 エアマスター
「谷仮面」があまりに素晴らしかったので、その勢いでこの漫画も全巻読破。まず柴田ヨクサルが割と格闘漫画をしっかり描けていることにびっくりしたりして。
いや、もうなんか典型的な格闘「マンガ」なんだけど、現実と虚構のこのギリギリ中間あたりに立ってる感じがしていいのよ。みんな変な技しか使わないけど妙に生活感あるし。
月雄なんて預金が5000円しかないんだぞ!ブルーカラーは大変だよ!
とにかく出てくるキャラがもうみんな個性的で、イキイキしていていいよなあ。マキの友達たちとかさ。
ただなんか脇役の個性が強すぎて、主人公がかなり目立たなくなってしまってるけど…
まあ、坂本ジュリエッタとか、一部の脇役が異常すぎるから仕方ないような気もするが。あんまり主人公だけが活躍する漫画でもないしなー。
つーか坂本ジュリエッタは沢田研二歌わなくなったなぁ、あれが好きだったのに…
そんなわけで面白いキャラクターが山ほどいるこの漫画だが、中でも俺が好きなのが崎山香織とルチャマスター。
崎山香織が過去の悲惨なトラウマを「化剄双按」で吹っ飛ばしたあのシーンには痺れたぜ!何をされてもめげない女っつーのはかっこいいな。
あとルチャマスターは馬鹿だから好き。「俺はガンダムの最終回のガンダムくらい強いぞ」ってセリフにかなりウケた。実際はビグザム程度の強さだったけど…
そして現在、クライマックスに向けて加速しつつあるこの漫画。
ラストだと思われる渺茫戦もしっかり脇役を活かす展開になっていたので一安心だ。完結したらまた少しレビューを書き足しましょうかね。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2005-09-24 23:36:22] [修正:2005-09-24 23:36:22] [このレビューのURL]
9点 ドラえもん
まず最初に驚かされるのは、藤子・F・不二雄のキャラクターを創造する能力の高さにである。誰もが印象的に残るデザイン。本作の主人公・ドラえもんのあいらしい姿は、ディズニーのミッキーマウスやくまのプーさんなどにも劣らない。記憶され、かつ愛され、人口に膾炙するキャラクター「ドラえもん」を生み出したこと自体で既に本作の力量が発揮されてしまっているといってもいい。
それに加えて、「ドラえもん」が持つ特性に、「22世紀の未来からやって来た」、「未来の道具を使用できる」ネコ型ロボットというものがある。そして、作者が得意とする、この子供のファンタジーの具現化としての「ドラえもん」は、「22世紀」という全く予知できない時代であるがゆえに、本来は魔法のようなものであるはずの道具を、「こんなことがあったらいいな」と思わせるにたるほどの、説得力を持たせているといえるだろう。
一体、藤子・F・不二雄という漫画家は、子供漫画ばかり描いてきたと自称しているように、確かに子供漫画が多いのだが、一方ではSF漫画も描いている。ほんの小品が多いものの、どこかで説得力を持たせる根拠を備えている。『ドラえもん』も実は、その流れを汲んでいるのであって、そこにSF漫画には見られない普遍性(つまりは子供漫画の普遍性)とがあいまって、『ドラえもん』ができている、ということになっている。よくでてくる「タイムマシン」という究極の道具も、常に整合性を保たせていて、過去に行ってのび太たちがいたずらして変えられた過去は、常に現在でも調整されている。そこが漫画では落ちになっているのだけれども、『ドラえもん』が、子供漫画ではありながら、SF漫画の性質を失ってはいないことを、示すものだろう。
このように、子供の持っているファンタジーを具現化するものとして作られた、戦後最大の子供漫画である『ドラえもん』は、魔法のようでありながら、「22世紀」という可能性に満ち満ちた、そのために根拠のある「道具」を使う「ドラえもん」を主人公に据えることによって、SF漫画としてのジャンル分けを果たしている。そうでありながら、のび太が「ドラえもん」の使う道具で悪さをした時には、「ドラえもん」や、時には「神の手」が、きちんとお灸を据えるという、教育漫画的ジャンルを備えている。そうした藤子のマジックが完全に確立したものとして、『ドラえもん』は素晴らしい傑作だということができるだろう。こんな漫画は、そう出てくるものではない。無二の漫画だ。それだけに、藤子の急逝が惜しまれてならないのは、他のレビュアー諸氏と同意見である。
惜しむらくは、子供が率先して読めるが、大人が率先して読めるものにはなりにくかった、ということである。これが藤子と私淑した漫画家・手塚との違いか。だがそれは、藤子の欠点ではなく、子供漫画ばかりを描こうとした藤子の価値観なのだから、仕方のないことだ。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2005-09-22 20:21:06] [修正:2005-09-22 20:21:06] [このレビューのURL]