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4点 GANTZ
今までになさそうでありそうな設定や世界観はなかなか引き込まれる。
最後の方まで一緒に闘うのだと思い込んでたキャラが死ぬ展開も良い。
オールCGという淡白でのっぺりした絵も独特な世界を醸し出している。
が、である。15巻まで読んだが、
ほとんど明らかにされない謎にイライラ。
必要のない風景カットや無駄な大ゴマ意味なし小ゴマにイライラ。
次々に巻き起こる冗長なバトル描写にイライラ。
キモチ悪いほどの巨乳にイライラ。
・・・イライラの連続で、読み続ける気力がとうとう果てた。
はっきり言って無駄に巻数を伸ばしすぎである。
完結してないので何とも言いにくいが、ここまでで5、6巻位に纏めてあれば
また違った評価が出来たであろう惜しい漫画。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-10-20 18:50:49] [修正:2005-10-20 18:55:54] [このレビューのURL]
8点 ドラゴンボール
説明する必要もないバトル漫画の頂点。
間違いなくジャンプ黄金期のトップであり「努力・友情・勝利」の方程式を
完璧なまでに作り上げたと言っても過言ではない。
王道でありながらも世界観や設定が抜群に個性的であり、
多くのフォロワーを生んだこの漫画は一時代を築いたまさに名作中の名作。
リアルタイムに連載を追いかけた身なので冷静な評価は出来ないのではと思い、
従兄の10歳の子供に5巻までを貸してみた。その日の夜に残り全巻を取りに来た。
やはり名作は軽く世代を超える。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-10-20 16:50:11] [修正:2005-10-20 16:50:11] [このレビューのURL]
7点 ゴン
この漫画の特徴として、出てくるキャラクターは自然の生物とゴンのみ。
セリフは全く無し。
擬音さえも全く無し。
全てゴンと動物たちの表情と動きだけで描き切っています。
とにかく動物たちの表情が凄く上手く描けてる!
全体的にキャラクターをデフォルメしているのですが、表情から感情や何を思っているかなどがすぐわかるし、とても可愛らしく感じます。
是非子供から大人までオススメしたい。
7.5点!
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-10-19 13:55:00] [修正:2005-10-19 13:55:00] [このレビューのURL]
8点 絶対可憐チルドレン
椎名高志氏が「一番湯のカナタ」で打ち切りをくらってから
3年かけて通した企画がこの「絶対可憐チルドレン」。
これだけでも椎名氏がこの「チルドレン」にどれだけ愛着を持ち
また、賭けているかがわかるというものです。
この作品は「力に恵まれた者の未来」ということを
丁寧に描いています。
大きな力を持った存在は周りから疎まれることがある。
そう遠くない未来、大きな力を持った少女達は
世界を破滅させる悪魔にだってなれる・・・。
しかし、お目付役である皆本は少女達と対等に接し、
ときにはちゃんと叱って諭します。
少女達に健全な心を持ってもらうために。
少女達はこの世界、人類にとって天使になるのか、
悪魔になるのか。
しかし、この作品。
「子供に読ませたいマンガ」ではあるけれど、
「子供向けマンガ」ではないよなぁ。
週刊少年サンデーの今の方向性に真っ向から立ち向かっていくさまは
まさに椎名氏ですね(苦笑)
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-10-19 08:23:18] [修正:2005-10-19 08:23:18] [このレビューのURL]
9点 G戦場ヘヴンズドア
ひさびさに「震えさせてくれる」漫画に出合えましたねぇ。でも この漫画の 意図する事を全て理解できたとは全く思えないんすよ。なんか読むたび新しい メッセージに気づく、みたいな感じでしたんで。だからこそ今、レビューを したくなかったんですけど 読んだ年齢や環境によって、また違う見方が出来る ような漫画だと思うんで、とりあえず暫定的な点数とレビューを出すことにしました。
この漫画を読んで まず最初に感じた事は この漫画ほど 漫画家として、裸で ぶつかった作品はないなーって事です。出てくるキャラの一言一言が読者はもちろん 作家さん自身を戒めたり鼓舞したりしてるような気がするんですよね。 例えば3巻の町蔵の「オレ達は、わかりたいんだよ。自分のこと。自分の くるったとこ、描いて治してんだ。」なんてセリフは なんか天才にしか 分からない天才の苦しみ、みたいなのを感じましたし。
んで この作家自身が 今までの漫画が打ち切りばかりだったからこそ描けたと 言ってましたが まさに そんな気がしますね。おそらく作家さん本人も感じた事が あるであろう自分の才能への壁、挫折なんかを しっかりと盛り込み、尚且つ 「夢が叶わなくても幸せになれる」という事を描ききったのは お見事だと思います。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-10-18 17:54:04] [修正:2005-10-18 17:54:04] [このレビューのURL]
7点 ドラえもん
まぁ この漫画自体は「御都合主義」もあれば、矛盾も たくさん有りま す。でも そんな事この作品に言うのはナンセンスでしょ。
ちなみに私の好きなシーンは のび太と静ちゃんの結婚前夜、嫁いで行く 娘に静ちゃんのパパが語るシーン。
「のび太君を選んだ君の判断は正しかったと思うよ。あの青年は人の 幸せを願い、人の不幸を悲しむことの出来る人だ。それが人間にとって 大事なことなんだからね。彼なら間違いなく君を幸せにしてくれると 僕は信じているよ」
これには泣かされました。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-10-18 17:47:06] [修正:2005-10-18 17:47:06] [このレビューのURL]
9点 ピンポン
松本大洋が手塚治虫と並んで評価されている理由が実によく分かる作品でしたね。 表向きは天才の挫折と才能へ開花が上手く描かれた作品、しかし その裏では一人の 人間が深くカラに閉じこもってしまうのを卓球を通して救われる作品。そして その表を代表するのがペコなら裏を代表するのがスマイル。言わば この漫画を 面白くさせてるのは スマイルこと月本なんですよね。もちろんペコがいなくちゃ 成立しない漫画であり、チャイナ、アクマ、ドラゴンと どの登場人物もなくちゃ ならないんですけどね。
物事の勝敗より相手を引きづり落としたりする事を嫌う月本、しかし そのたぐい 稀なる卓球の才能が故に周りの人間を傷つけ、そしまた深く殻に閉じこもってしまう。 卓球マシーンと化し部活内でも外でも孤立していく… そして自分が どんどん殻に 閉じこもるのを ひたすらヒーローが現れて救ってくれるのを待つ。それを分かって いながら耳を塞ぎ知らんフリをしていたペコが自分のプライドとスマイルのために努力し その才能を開花させて戻ってくる。そして最終話では あれだけクールで人間味の 無かったスマイルが子どもにジョークが言えるほど変貌している。ここに一人の 人間が救われた瞬間を垣間見ることが出来きましたね。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-10-18 17:39:48] [修正:2005-10-18 17:39:48] [このレビューのURL]
10点 寄生獣
世界観、テーマ、キャラ、展開、伏線、そしてラストと、その全てが完璧 だった漫画ですね。本来ならレビューすら要らないんでしょうけど、 あえて言葉を添えるなら「完璧」。この言葉以外ないですね。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-10-18 17:30:38] [修正:2005-10-18 17:30:38] [このレビューのURL]
7点 無敵看板娘
ラブコメ無しの美少女ギャグ漫画、というと「あずまんが大王」などが連想されるが、本作はそれらの作品群とは対極にあるような作品。のっぺりとした間の取り方やズレたやりとりなどでは無く、考え抜かれた奇妙なシチュエーションの畳み掛けるような絨毯爆撃で読者を爆笑の渦に叩き込む。
一応主人公の鬼丸美輝や、メイド服スタイルのライバル看板娘の神無月めぐみなど美少女キャラ主体のキャラ構成ではあるが、一般的な意味での萌え要素はあまり期待できず、エゲつないこと極まりない看板娘対決、それを更に囲い込むかのように配置された素敵だがどこかぶっ飛んだ町民達の喧騒に包まれた日常生活が描かれる。
この漫画が良いと思えるのは、とにかく読者傾向を問わず楽しめる懐の広さ。戦隊ネタなどのマニアックなギャグもあるにはあるが、基本的にドタバタ騒ぎを基調としたギャグは読み手を問わず楽しめるものばかり。時々思い出したようにセリフ無しのサイレントギャグ話などが挿入される辺りからも、その地力の高さがうかがえる。ただ笑えるばかりでなく、時にはジーンとさせられるちょっといい話があるのも良い。
砂場で転んだときに口に含んだ砂鉄の味を思い出すような、多くの人に読んでもらいたい漫画です。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-10-17 20:25:09] [修正:2005-10-17 20:25:09] [このレビューのURL]
7点 SUGAR
この漫画、テーマにボクシングを扱ったものなんだけど、さすがは新井英樹。普通のスポーツ漫画とは一味も二味も違ったものとなっている。
この漫画の主人公・リンが持ってるのは、ジョーのようなハングリーさでも、一歩のようなひたむきさ・謙虚心でもない。彼が持っているのは、「才能」だ。それも、努力という言葉を形骸化するほどの圧倒的な才能。
そんなリンが、努力する凡人たちを嘲笑うかのように(というか嘲笑ってるけど)その才を誇示してゆく姿は、まさに爽快!痛快!新井英樹の漫画なのでもちろん、脇役の濃さ、台詞回しのセンスも折り紙付きだ。
いつもの新井漫画のような嫌悪感を抱かせるようなシーンもないので、新井英樹の漫画を読んだことがないって人にもオススメできる。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-10-11 20:50:22] [修正:2005-10-11 20:52:57] [このレビューのURL]