「団背広」さんのページ

普通の漫画とはかなりノリが違うからか、空気感が異質。そしてその中に凄まじい何かを感じる。
俺はこの作品の中のどのキャラクターにも感情移入できなかったが、それでも読めたし読まざるを得ないものを感じた。飽きっぽい俺にとって、こんなことは本当に珍しい。

この漫画は間違いなく日本橋ヨヲコの最高傑作だろう。本人も「すべての回を最終回のつもりで書き上げた」と言っていたが、それも納得。ここまで気合のこもった漫画はそう多くない。
はっきり言って人によっては引いちゃいそうなくらいの熱さと真剣味がある漫画だが、それが読者に有無を言わせぬ凄味となって伝わってくるのが素晴らしい。
俺はこの作品を「楽しむ」ことはできなかったが、「凄い」とは思った。間違いなくこれは傑作と呼ばれていい漫画だと思う。あいまいなレビューで申し訳ないが、これが本音だ。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2005-05-07 09:06:43] [修正:2005-05-07 09:06:43]