「団背広」さんのページ

総レビュー数: 137レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年05月03日

スティールボールランのために買い始めたウルジャンで発見した良作漫画。

ロシアっぽい国と日本っぽい国とが竜やサーベルタイガーの出てくる世界で戦争するという、いわゆる架空戦記物なんだけど、妙にリアリティがあって面白い。
どうも原作者の人が戦争についてかなり詳しいらしく、読んでいてウムムと唸らされる展開が多い。上官の馬鹿な命令で友人が死ぬとか、敵に現地徴発されないために自国の村を焼き払うとか、このビターな味わいが実に心地良い。

絵も味があっていいし、演出にも特に難はない…んだけど、説明セリフが多かったり、読み込まないと状況を掴みづらいところがちょっといただけないかな。小説のコミカライズ、となるとこのくらいは仕方のないことなのかもしれんけど。
しかし戦場の空気や、戦争の現実はしっかりと描かれているので漫画家さんも頑張ってると言えるでしょう。ちょっとテンポが遅い気もするが、これは原作に忠実に描いているからだろうしね。
原作ファンからの評価も上々のようだし、今後も頑張っていただきたいものです。

あー、早く新城君がドッカーンと大活躍するとこが見たいなあ。小説買っちゃおうかなー。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-02-18 14:34:58] [修正:2006-02-18 14:34:58] [このレビューのURL]

7点

結構ストーリーめいたこともやっているが、基本は取材漫画。
コンビニがなぜ儲からないのか?漫画雑誌の原価はいくらか?などの業界の裏事情を鈴木みそが徹底的にピッキング。
「金」がいかに世の中を回り、いかに使われて商品やサービスと化していくかがよくわかる大人向けの社会化見学漫画。

その手の話が嫌いでなければ読んで損無し。鈴木みそ先生はこの手のものに慣れてるからか、すごく読みやすいしね。


(05.9/12追記)
3巻のカフェの話にやられた…。どんなひでえ終わり方するんだろうと思って読んでいたら、すごくいい話にまとまっていてびっくり。
料理音痴な娘の料理を食って、「不思議な味だが…うん、うまいぞ」と言う親父さんにホロリとしてしまったよ。
あー、この手の親子ものにはホント弱いんだよなー、俺。なんか秘孔を突かれた気分。

鈴木みそはたまにこういうすげえいい話作るから、ただの取材漫画家と切って捨てれないんだよ。基本的にシビアな物の見方をする人だけど、そういう人だからこそ書けるものっていうのがあるんだよな。
とにかく3巻にやられた。+1して7点!

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-05-19 17:28:27] [修正:2005-09-12 21:24:37] [このレビューのURL]

なんかシンプルすぎる絵がなぁとか思って食わず嫌いしていたが、読んでみると結構面白い。
命を安く扱っておらず、その割に食人シーンなんかのバッドテイストも併せ持つという、このバランスの良さがいいわな。うむ、頑張ってるねぇ。
まだ序盤あたりしか読んでないが、そのうち全部読もう。

しかし、こういう俺のような漫画辛党でも抵抗感なしに読める少年漫画ってのはいまや貴重なんだよなぁ。ギャーギャーうるさい世間のせいでハードなものが作りづらくなっちまったんでさ。
最近やたらに「漫画や映画、ゲームのせいで子供の死に対する感覚が鈍磨している!」なんて声を聞くが、んなこと言ってる連中はこの漫画が子供に大ウケしてるって現状を見てから物を言えよ。映画化もゲーム化もしたし。
完結したらまたレビューするとしよう。

あー、こういうハードな部分やバッドテイストのある漫画が、もっと日の目を見れる状況になりゃあいいんだけどな…ま、期待薄かね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-09-11 02:18:27] [修正:2005-09-11 02:18:27] [このレビューのURL]

俺にとって、この話は第1話で一度完結しています。そこだけなら文句無し10点。
んで、その後は長い長い外伝という感じ。

個々のエピソードだけ見れば面白い部分は多くあるんですが、ここまで話を広げる必要があるかどうか、と考えると疑問を感じずにはいられません。
もっとぜい肉を落としてスマートに、シンプルにしたほうが面白くなると思うんだけど…残酷さ、悲惨さも際立つと思うし。
なんか8巻あたりから作者が迷走期に入っている気がする。

しかし俺はこの作者さんが好きでね…このネクラなとこが。
この漫画を読んで、後書きやらアフタヌーンの柱に書かれてる雑文やらも読むとこの人の病みっぷりがよくわかる。そしてそれに共感できる俺も同じくらい病んでるんだろう。
なんか変な仲間意識感じちゃうんですよ、この人に。実際に会ったこともないけどね。
まぁ俺にとっては、俺と似たようなボンクラがいるなぁと安心させてくれるだけでもありがたいので、厳しいことは言いましたが7点をつけます。

ところでこの漫画に出てくるキャラクター、「浅井健二」の名前にピン!と来る人います?
これがわかる人は読んで損は無いかと思いますよ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-06-15 18:15:19] [修正:2005-06-15 18:15:19] [このレビューのURL]

スタイリッシュで荒唐無稽な剣劇漫画。
変な武器たくさん出てくるし、登場人物の線が細いしで真っ当な時代劇漫画とはとても言えないが、それが逆に功を奏して非常に読みやすく仕上がっている。時代劇?何それな人でもこれなら普通に読めると思います。

絵も上手で、特にこの人は女性の儚さを描くのが上手いと思う(って、「おひっこし」じゃ全然逆のことやってますがね)。
少々本筋…物語の背骨がしっかりしてないかな、とは思うもののセリフやキャラクターに十分な魅力があるので良しとしましょう。

どうも連載初期からアクション演出を色々実験しているようで、小さな正方形のコマを延々つなげたり、斬撃の背後に花の絵を飾ったりと珍しい手法が見られる。
その実験がそこまで劇的な効果をあげているとは思えないが、なかなか面白いのでオーケーオーケー。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-05-28 11:28:31] [修正:2005-05-28 11:28:31] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

セコくてダルがりな主人公・太公望がステキ。
敵に勝つためにお供のスープーを人質に取るとこなんか最高だった。「ああーめんどくせー、このガキコロス!」こんな鬼畜な主人公がいまだかつていただろうか!?

そういうブッ壊れたギャグ部分も楽しいんだが、この漫画ではしっかりした原作があるのでシリアスなストーリー部分もちゃんと楽しめる。
中国の古典「封神演義」と藤崎竜独自のセンスが絶妙に組み合わさった、面白いケミストリー作品だったと思う。

あと巻末マンガがメチャクチャで笑える。パスタパスタ、パスタのダンスー

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-05-23 00:36:16] [修正:2005-05-23 00:36:16] [このレビューのURL]

「ジョジョの奇妙な冒険」の連載開始直前に書かれた短編。
荒木流の変身ヒーロー漫画で、いまだカルト的な人気を博しておりOVA化もされた。

短いながらもきちんと話がまとまっているし、まさしく少年漫画なベタながらも熱い展開が面白い!
まだ荒木先生の初期の作品なので荒っぽさが目立つが、それを補って余るほどのパワーと勢いがある。読んで損無し。
「バルバルバル」「ウォォーム」などのジョジョの前身と思われる奇妙な擬音もありますよ。

「バオー・アームド・フェノメノン」!って響きがカッコイイよなぁ、やっぱ荒木先生は少年漫画の天才だよ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-05-18 03:32:12] [修正:2005-05-18 03:32:12] [このレビューのURL]

木多康昭と並んでヤバいネタを使う漫画家、久米田康司の代表作。
その可愛い絵からは想像もできないほどヤバかったりエグかったりオタクだったりするネタのオンパレード!別の意味ですごくハラハラさせられる。
しかし使ってるネタがいかんせんマイナーなものが多く、時事ネタもかなりあるのでわかんない人には「何この漫画」って思われて終わりかも…ネタがわかれば凄く面白いんだけどねぇ。
まぁ客観的に見れば6点以上はつけれないかなーと思っていたら他のレビュアーさん達が予想に反して好評なので、1点足して7点にさせていただきます。

ところでこの漫画、最近打ち切られてしまったんですが、それに関して色々と黒い噂が…さすがにここでは書けないので気になる人はGoogleで調べてみてください。
まぁ、とりあえず…がんばれ久米田先生!死んじゃ駄目だよ!


(05.9/1追記)
皆さんのレビューを読んで意外なのは、この漫画のガンダムネタがわかんないのに高得点な人が多いことです。いや、オタクにしかウケてないんじゃないかと思ってたので…
久米田センセのガンダムネタはかなりレベルの高いほうだと思っているのでなんだか残念。「ほめ言葉じゃないか、ビグザムは!」とか最高なんだけどなー。

うーむ、ガンダム(特にファースト)は一般常識と思っているのはやはりオタクだけなんですな…

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-05-14 22:52:42] [修正:2005-05-14 22:52:42] [このレビューのURL]

後の作品に比べまだ荒っぽさが目立つが、それが気にならないくらいハッとする表現が多くて普通に読める。
この物事の切り取り方は新しいし、ある種の核心を突いていると思う。

クロとシロは片方だけではバランスを取れない。黒だけでも白だけでも駄目だ。
それは多分、我々も同じなんだろう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-05-13 20:46:22] [修正:2005-05-13 20:46:22] [このレビューのURL]

実に少年漫画らしい良作!
最近普通に楽しめる少年漫画が減ってきていたので、この作品がジャンプで連載を続けていることに少なからず安心した。

この漫画、絵が上手いし演出も上手い。主人公のダッシュシーンには爽快感があるし、コマの流れもわかりやすくてテンポがいい。
話の筋書き、構成も見事で、それぞれのキャラクターをちゃんと立てて心情描写までしっかりと描いているあたりは原作者が頑張ってるんだろう。とにかく細部までちゃんと作られているのがよくわかる、単行本のおまけも多いしね。

ただ、良くも悪くも「少年漫画」なので、青年誌ばっかり読んでる自分には軽い抵抗感があるのも事実だ。でもそれはただの趣味の問題。きちんとこの作品を見れば、今ジャンプで載ってる漫画の中じゃ1、2を争う面白い漫画ってことがわかる。
いい漫画だね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-05-11 22:35:38] [修正:2005-05-11 22:35:38] [このレビューのURL]

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