「メカざわ」さんのページ

格闘漫画。絵は良。

連載漫画というのは読者の人気がとれなければ打ち切り、または路線変更を余技なくされるのだが、本作品においては良い意味での路線変更がとれたといえよう。本来、作者が描きたかった世界が違うのだろうということは1巻からも分かるのだが、路線変更し格闘漫画とかわったあとは、ドラゴンボールとはまた違った新しい世界を描かれていた。

今や典型的ともいえる5人のトーナメントバトルや、徐々に強くなっていく敵・・・開祖ともいえるでしょう。とにかく分かりやすすぎる展開と表現は普通におもしろいと表現できる。

後半になってくると勢いは低下しているものの、私としてはただだらだらと敵を倒す展開ではなく、新しいテーマにチャレンジする姿勢が見られ高評価である。富樫先生が天才だと思われるのはこのあたりからだと考える。

本来なら6点をあげたい作品のレベルではあるが、最終シーンとオチがだいなしにしている。画太郎先生クラスのラスト崩壊だ。狙ったラストというより、もう描きたくないのに描かされているんだとダダをこねる作者のわがままが読者に聞こえてくるような悲惨な描画。腐ったネーム。意味のない展開。小学生がRPGツクールで作りはじめるのに妙に凝るが、途中であきて後半グダグダになるというような印象が強くとられる。

もはや未完となったほうが世間ウケがよかったと思える。終盤はファンブックに近い形で表現され、ダイジェストで終わればもっとよかったのにと不思議な評価をつけたくなる謎の作品。

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[投稿:2009-08-19 20:34:17] [修正:2009-08-19 20:34:17]

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