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5点 蒼天航路
正史が正統であり、演義はフィクションである。
演義に基づく横山三国志がそのまま蜀よりの視点、
蒼天航路では、魏視点による演義なみの脚色が行われている。
が、どちらも読者が楽しめさえすれば、何の問題もないだろう。
しかし個人的には、
歴史を取り扱うフィクションにおいては、どのジャンルの創作物であっても、重要なのは説得力ではないかと思う。
その点で、この漫画に高い点数はつけられない。
一例を挙げれば、劉備・関羽・張飛の異様なまでの絆が、何からもたらされたものであるかを、侠によるものとすら、言及していないあたりである。
(キリスト教的性倫理に縛られた我々は、立ち入らない方が無難か?)
三国志。ひいては歴史浪漫への入門書としては、演義程度に評価できるが、読み直すことはない。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2010-07-18 21:32:47] [修正:2010-07-18 21:32:47]