「佐々木裕健」さんのページ

手塚治虫の正当な後継者の一人でありながら、手塚を越える意思や情熱が無いことを証明してしまっているような作品。

日本の漫画史からみてもあまりに重大な存在である「ときわ荘」を実体験を元にネタにしているのだから、つまらないわけが無い。
しかし、そのおいしいネタを作品として結晶化する際により良いものにしようという工夫、努力が微塵にも感じられない。(過去の話や絵の使い回しが多すぎることは、その極端な例)

過去の栄光を省みず、のた打ち回りながら死ぬまで前進し続けた手塚に対して、過去の仕事の年金だけで細々と生きようとしている藤子A。

切ない。

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[投稿:2007-06-12 16:18:32] [修正:2007-06-12 16:18:32]

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