ホーム > 青年漫画 > 月刊アフタヌーン > もっけ(勿怪)

6.88点(レビュー数:17人)

作者熊倉隆敏

巻数9巻 (完結)

連載誌月刊アフタヌーン:2000年~ / 講談社

更新時刻 2009-11-25 06:31:59

あらすじ 「これは空想漫画(ファンタジー)ではない、本格妖怪漫画(ファントム)だ」
『百鬼解読』(講談社ノベルス)の妖怪研究家・多田克己氏、激賞!!

備考 2007年TVアニメ化。
当初はアフタヌーン増刊で連載されていたが、同誌の休刊に伴い、月刊アフタヌーン本誌に隔月連載という形で移籍した。

シェア
Check

もっけ(勿怪)のレビュー

点数別:
6件~ 10件を表示/全17 件

あの世の異形のモノが見える体質の姉静流とそれらに憑依される体質の妹瑞生。
両親の元を離れ祖父と田舎暮らしをする二人の異形のモノとの接触と、
それを通じた成長を描いたストーリー。

漫画における幽霊・妖怪が出てくる作品は、霊能力=一種の超能力ととらえ
経文やお札で悪霊を撃退!みたいな派手なアクションバトルになりがちですが
この作品では、妖怪や霊は言うなれば変に首を突っ込んではならない
畏れの対象とされています。
また、憑依する原因が霊そのものというより、憑依される人の精神に依存するという形で、
それに絡めて主人公姉妹が段々と自立していく様を合わせて描いているところが良いですね。
あと、登場する妖怪や霊のキャラクターも
変におどろおどろしさを主張しない、さもそこにいたかのような演出で
実は自分たちの生活の片隅にも潜んでいると思わせるようなリアル感が出ています。
欠点というか上記のように真面目に妖怪や幽霊また霊能体質を取り扱っているせいか、
全体的に雰囲気が暗く、特に二人の学校での人間関係なんかを描いた回は
級友達がやたら陰湿で、読んでてあまり爽快になるという事は無かった印象がありました。
ただ各回のストーリーもしっかりしており、全体的にみるとかなり良作だと思います。
「蟲師」なんか好きな人におすすめです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-29 23:46:11] [修正:2011-11-29 23:46:29] [このレビューのURL]

7点 森エンテスさん

ジブリ的な絵柄での「ほのぼの系妖怪物語」です。

妖怪が見える特異体質による苦悩は描かれていますが、重くなりすぎないようにしているのが良いです。

初回から最終回まで安定したクオリティで走りきっているのが素晴らしいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-20 19:05:53] [修正:2011-01-20 19:05:55] [このレビューのURL]

9点 codyさん

1巻読んだときはなんか暗いなぁという感想でした。
妖怪に興味もないし、その時点でスルーしてました。
しかし、最近全巻読み終わってその感想は一変しました。これはおもしろいと。
静流と瑞生が勿怪を見たり憑かれたりしながらそのなかで様々なことを感じ学んで成長していく様がとても良いです。
確かに特に静流中心の話は暗くなり気味ですが、落ち着いた雰囲気でゆっくり読んでいられます。
他の妖怪漫画のように出てくる妖怪を退治するとか悪霊が取り殺すようなことはなく、あるがままの自然の一部としての妖怪、古くからある八百万の神様として描いているところに惹かれました。
人と勿怪が敵対することも友好的にすることもない、その独特な関係性をゆっくりした時間の流れで表しているのは宛ら夏休みに田舎へ行ったときのような気分になりました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-07-13 12:14:35] [修正:2010-07-13 12:14:35] [このレビューのURL]

8点 そうすけさん

改めて読み返すと面白かった。
基本的に姉妹と祖父の三人が軸の物語で一つ一つの話に不思議な温かさがある。少しずつ成長していく二人が見ていて落ち着く。
各話の妖怪もそれぞれしっかりと資料を読み込んだことをうかがわせる出来の良さだった。

雷獣の話が良かった。どれもよかった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-09-06 12:12:16] [修正:2010-04-29 00:01:03] [このレビューのURL]

7点 鋼鉄くらげさん

前半8点。後半6点。間を取って、総合7点。

後半、よく分からない学園ドラマになってしまったのが少し残念な作品です。自分は、どちらかと言えば前半のような、日常から半歩隔絶された不思議な世界観を持った話の方が好みでした。

まぁそれはさておき、こういう話を読むと、日本の民話というのは実に多様性に富んでいて、実に想像力豊かな伝承が多いと感じます。そして、それとともに、そうした物の怪や妖怪の類とバトルをするという、最近の漫画にありがちな発想は、実は、かなり野蛮で罰当たりな発想なんじゃないかとも思います。

「温故知新」という言葉の重みを、それとなく感じる事のできる、心優しい作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-02 20:09:11] [修正:2009-12-02 20:09:11] [このレビューのURL]

PR


もっけ(勿怪)と同じ作者の漫画

熊倉隆敏の情報をもっと見る

同年代の漫画

月刊アフタヌーンの情報をもっと見る