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7.44点(レビュー数:18人)

作者新井英樹

巻数12巻 (完結)

連載誌モーニング:1990年~ / 講談社

更新時刻 2012-07-23 01:12:18

あらすじ 文具メーカー・マルキタの新米営業マン・宮本浩。恋も仕事も不器用で、ちっぽけな自分にいらだちながら、それでも一所懸命前に進もうと悪あがきの毎日。通勤途中に恋に落ちたあの子の名前は甲田美沙子。なにもできずに終わる朝に終止符を打とうと、ついに彼女の前に進み出た宮本は……!?

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宮本から君へのレビュー

点数別:
6件~ 10件を表示/全18 件

9点 polojoさん

[ネタバレあり]

サラリーマンマンガの表の傑作が「課長島耕作」ならば、裏の傑作はこの「宮本から君へ」だと思います。

新井英樹の初期の作品ということで、画力はまだまだ低い時期です。
しかし新井絵の特徴である『生々しさ』や『生活感』の片りんを所々に垣間見ることができます。

このマンガの面白い点はストーリー展開を読者の予想を裏切りながら、物語が展開します。

例えば宮本が七転八倒しながら頑張り続けるという点は、他の熱血系主人公と同じですが、「これだけ宮本は頑張ったんだから、報われるだろう」といった予測というか願望はあっけなく覆されることが多々あります。

「うわぁ」とか「またかよ・・・」とか読者はそのたびにがっかりするのですが、本当にまれに努力が報われた瞬間は宮本と同じぐらいに「よっしゃああ!!」という気分にさせてくれます。

そしていつの間にか、宮本に感情移入していることに気づいてしまうのです。だから宮本に投げかけられる登場人物のセリフもまるで自分にかたられているかのように心に突き刺さるのだと思います。

『課長島耕作』も十分に傑作ですが、島耕作のあまりの有能ぶりや幸運が鼻につく人には、是非ともおすすめの漫画です。
(むしろ、人生うまく行っていない人が多いので、島耕作より感情移入できる人は多いと思うのですが・・・)

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-05-12 21:00:17] [修正:2013-05-12 21:00:17] [このレビューのURL]

7点 asd5さん

序盤から中盤:さすが青春モノの金字塔といわれるだけあって素晴らしい。
つげ義春の影響がそこかしこに見えるのもつげ好きとしては嬉しい。
特にミソなのがつげ漫画同様の距離感構成で、非常に良いテンポと立体感を感じる。

後半から終盤:こんなの見たくてここまで読んだんじゃないよ…
内容だけでなく主人公のルックスまで醜くなっちゃって、もうなんなんだか。
最終的には一応スッキリしたものになりますが、一度引いた熱は完全には戻りませんでした。

…但し! 自分の女に向かって「むしろお前なんか敵だった」というこのセリフは素晴らしい。
現在進行形で愛している女に向かってこのセリフを言える人はなかなかいない。
この名台詞は10点。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-06-22 22:28:56] [修正:2012-07-09 18:33:17] [このレビューのURL]

8点 yiconさん

とにかく爽快感を味わえますね。前半で落とされて落とされて落とされて、、、終盤で爆発!という感じで笑

作中における路地の1つ1つまで実在の場所を元に描き起こしているので、ロケ地探しも楽しみですね。東京に住んでるから見たことのある風景もちらちら。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-08-08 04:38:37] [修正:2011-08-08 04:38:37] [このレビューのURL]

8点 スケフサさん

新井作品で一番好きな作品。

不器用でがむしゃら、こんな宮本って好感が持てる。
宮本に共感できる部分も多々あったし、自分には向いている漫画だなと思った。

花沢健吾のボーイズ・オン・ザ・ランの元ネタとも感じる部分があるので、ボーイズ・オン・ザ・ラン好きな人は好きだと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-24 11:49:05] [修正:2010-10-24 11:49:05] [このレビューのURL]

8点 くっさんさん

学生の時にはじめて読んだので、社会人になってからだとまた感想は違うかもしれませんが、とにかくパワーのある漫画でこの作者の特徴でもありますが、登場人物が生きてます。ちょっと生々しいくらいに。
人によっては生理的に全く受け付けない人も多いと思いますが、私は結構好きですね。
ちょっと人生に疲れちゃった時に読むと元気出るかも。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-08 11:40:09] [修正:2010-09-08 11:40:09] [このレビューのURL]

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