あらすじ
佐藤大輔著の同名小説『皇国の守護者』が原作。サーベルタイガー・天龍などファンタジー色強い戦争物。が、内容は既得権益を守る為に足を引っ張り合う権力者や決して一枚岩ではない軍隊など、非常に現実的(というか生臭い)でもある。時代設定としては十九世紀ごろ。蒸気機関が発明されてから約二十年が立つ。
【大協約】という人と龍が交わした契約が、世界秩序を為す世界。そこに存在する小国『皇国』と、その皇国に侵攻してきた世界最大の大国『帝国』との戦争が主な内容だが、そこに皇国内での覇権争いや経済問題、政治も絡めて描いてゆく。主人公は帝国との決戦に敗れた皇国が敗走する中、運悪く遅滞戦を命じられた皇国軍人・新城直衛。実験部隊でもある剣牙虎部隊を率い、新城は絶望的な戦線にその身を投じてゆく…。
皇国の守護者のレビュー
6点 勾玉さん
ファンタジー要素は世界観を構築するための味付け程度で
戦争自体はとても血なまぐさく、且つ戦略的に描かれており
史実の戦争を題材にした漫画に負けないくらいの迫力と緊迫感があります。
ストーリーのテンポも非常にスピーディで、
前置きもほどほどに、初っ端から展開される山場の数々
しかし、それでいて世界観やキャラクターの掘り下げもおざなりにはなっておらず
読み進めていくうちに、自然とこの世界の成り立ちが把握出来る明瞭さも兼ね備えています。
以上、とても読み易く面白い漫画なのですが
それだけに漫画版は原作小説の途中で終わってしまってるのが残念ですね。
一応、一区切りはついていますが、大戦の中の一つの戦局が描かれたにすぎず
この世界の要である天龍も、本筋にほとんど絡んでこないので
やはり最後には物足りなさが残ってしまいます。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2012-08-31 09:49:44] [修正:2012-11-10 16:58:23] [このレビューのURL]
7点 蔵林さん
原作小説を既読の状態で漫画を読みはじめたが違和感なく・・
いやむしろ原作の重々しい埃っぽさや泥臭ささを壊しすぎず、いい意味で噛み砕いて飲み込んで
微ライトなテイストに昇華させたかのような印象を受けた。
原作付き漫画としては自分的過去最高の組み合わせであった。
打ち切りになってしまったのがまことに残念でならない。
大人の事情は無情であります・・・。
この作画で原作の名場面をもっと描いて欲しかった、それだけが心残り。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2012-07-18 22:47:26] [修正:2012-07-18 22:47:51] [このレビューのURL]
10点 エイサオボさん
良かったですねー最高ですねー。5巻で終わってるので読みやすい!
別に突拍子のない終わり方をしているわけでもなく、キリもいいですよ。
誰もが打ち切りを悔しがった名作、読まなきゃ絶対損です。重い話な上中身も重量級なので15巻分くらいの読んだ感が味わえます。とにかく、面白い。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2012-02-09 18:32:10] [修正:2012-02-09 18:32:10] [このレビューのURL]
7点 chunya0816さん
まずは世界観に
やられた。
虎と龍と戦争。男がハマらない訳がない。
帝国と皇国それぞれに登場するキャラクター達が舞台を盛り上げ、美麗な絵柄がイメージを掻き立てる。
それだけに打ち切りが残念。
この不完全燃焼を解消するには原作を読むしかないのか。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-10-01 04:10:43] [修正:2011-10-01 04:10:43] [このレビューのURL]
8点 落とし穴さん
戦争漫画で指揮官である主人公の作戦があまり上手くいかないのが良いですね。
下手に主人公の才能を持ち上げず現実的に描いているので読んでてハラハラ、ドキドキします。
虎も結構あっさり倒されるし。
ファンタジーでありながら、ファンタジー部分の戦略で押しきらない、というか押しきれない。ファンタジー部分が圧倒的な力を持っていない。
ファンタジーでありながら現実的という不思議なんだけどしっかりバランスのとれた世界観です。
ただ、索敵能力に頼り過ぎてた部分はちょっと気になったかな。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-09-16 12:31:46] [修正:2011-09-16 12:31:46] [このレビューのURL]
PR