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7.52点(レビュー数:23人)

作者手塚治虫

巻数14巻 (完結)

連載誌月刊コミックトム:1972年~ / 講談社

更新時刻 2012-06-18 23:35:39

あらすじ 舞台は今から2000年以上前のインド。人々はカースト制度と呼ばれる4段階の身分(バラモン(僧侶)、クシャトリヤ(武士)、ヴァイシャ(平民)、スードラ(奴隷)、更にカースト以下とされるバリア(不可触民))のもと暮らしていた。カピラバストウ(カピラ城)の王子ゴータマ・シッダルタはクシャトリヤの身分として、何不自由のない生活を送っていた。やがては結婚し、息子誕生と共に王位に就くことになる。しかし、幼い頃よりシッダルタは、「なぜ人は死ぬのか」「同じ人間なのになぜ身分があるのか」などの疑問を常に抱えていた。そして、息子が生まれた日。シッダルタは遂に僧としての道を歩み始めた……。

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ブッダのレビュー

点数別:
6件~ 10件を表示/全21 件

7点 トラヴィスさん

手塚流のブッタ物語。
もちろんフィクションです。
火の鳥なんかもそうですが、面白いって言う表現は少し違いますね。
ただ絶対に読んでおくべきだと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-05-23 21:57:30] [修正:2011-05-23 21:57:30] [このレビューのURL]

10点 weskerさん

初めて読んだのは小学校の図書室でした。
なんとなく読み始めたら止まらなくなって、休み時間は図書室に直行するのが楽しみになるぐらい好きになっちゃって。
物語の後半ぐらいまで読み終わってから自分で買おう。って思い立ち、なけなしの小遣いで全巻揃えたのを覚えてる。考えてみたらそれが初めて自分で漫画を買おうって思った時だった。
自分的に今まで読んだ手塚氏の長編作品の中では最も好きです。
ブッダにも興味を持ちましたし、物事の考え方が変わりました。(まさに)
何故学校の図書室に置かれているのか十分納得できます。
自分の考えを押し付けるようなことはしたくないのですが、そんなこと関係なしに読んでない人は読んで欲しい!きっと損はありません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-18 12:56:41] [修正:2011-03-09 18:10:58] [このレビューのURL]

7点 gundam22vさん

火の鳥ブッタ編的な作品。
明るさがない、途中までブッタの影が薄い(オリ
キャラなど他キャラ
の描写を後半の伏線貼りとしてやる)
ので読んでて疲れるタイプの漫画
だと思いますが、中身がぎっしり詰まってる
良作かと。
後半の方が前半の伏線が効いて、どんどんその良さ
を感じて面白く感じました。
何よりブッタという神格レベル人物を漫画化して、この
巻数で一生を纏めたという功績は
大きいと思います。

改変は色々あるんですけど、史実(仏伝)の方にも
それなりに配慮して、ある程度は抑えています。
違った部分は調べて行くと面白いですし、その興味
を持たせてくれる作品です。
仏教の考えも、そんなに前面には出してませんが(その手の
解説本でもないのだから、それで良いと思います)、要所
で絡めて提示してくれて考えさせられます(手塚
先生なりの解釈が入ってるそうですが)。

超能力やら非現実要素がかなり多いこと(仏伝自体
そういうところありますが)、手塚ギャグがこの作品
には特に合ってないな、邪魔だなと思ったこと(これが
一番キツかったです)、冒頭挙げた部分など含めて欠点
もありますが、総合的には長所が勝った、「タメになる」
漫画だと思います。
来年映画化でどう料理するかが楽しみです。





ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-12-25 05:55:04] [修正:2010-12-25 05:55:04] [このレビューのURL]

7点 s-fateさん

「聖☆おにいさん」で本人?が号泣して読んでいたので、「そんなにw」という程度の軽い感覚で読みました。
号泣はしませんが良い作品だと思います。よくこのボリュームで抑えられたものです。
 この作品は手塚流のフィクションだそうですので、もとになる仏典とは違うみたいです。読み終わってあとがきも読んだら、主たるキャラクターが結構架空なのでちょっと驚きました。
 全体の話はブッダがもちろん中心ですが、そのまわりを固める人や、ある意味ブッダを超越した立場の人などもそれぞれ別に話を進めて行くので、ブッダ本人がなかなか出てきません。だから人によっては、伏線の長さに読むのを辞めてしまうかもしれません。ただ、そこをクリアできてブッダが登場し、各登場人物と繋がりができてくると、話が面白くなってきます。ブッダが中盤で悟りを開くあたりが感動のピークでしょうか。もちろん後半もさんざん前半で張った伏線が生きてくるので面白いです。
 また、ホントのブッダがどうなのかは知りませんが、この作品のブッダは非常に人間くさいです。もちろん奇跡や不思議な能力等に彩られ、選ばれた特別な人のような面もありますが、作品中では超越した存在という感じがしません。王族生まれのボンボンで、子供の頃から体が弱くて、意を決して出家してからも洞窟に引きこもってあまり人に会いたがらない時期の描写もあります。そして悟りを開いたあとも、ブラフマン(梵天)に同じところにいないで布教にまわれと尻を叩かれたり、幼少の頃からの友人(弟子)が、子供の頃に抱いた復讐心から逃れられず禁を破って戦いに身を投じて死んでしまったとき、自分の教えはすべてが無駄だったのではないかと迷う様などは、人間そのものだと思います。有名な入寂の場面も、絵は有名なそれですが、実はお尻が大変なことになっていて弟子が布を沢山手配するなど、寸前までとても安らかな感じではありません。
 個人的にはフィクションといえど苦難を乗り越え立派な道を歩んだ人の話として良くできていると思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-08-02 21:26:36] [修正:2010-08-02 21:26:36] [このレビューのURL]

5点 臼井健士さん

「火の鳥」「アトム」「ブラックジャック」等と並ぶ手塚先生の代表的長編作品。

所謂「釈迦の生涯」を描いた作品です。
つまり・・・世界三大宗教のひとつ「仏教」がメインとして登場するわけです。

現在のネパールに王族として生を受け、何不自由のない生活を約束されていた聡明な王子が「社会の矛盾」「貧富の差」「身分差別」等の現代社会でも問題として挙がる現実を知って、人々の真の救いとなるべく、教えを探求すべく旅立つ一代叙事詩。

スケールの大きさ・テーマは流石の「手塚作品」なんだけれど・・・・この作品は厄介なことに「宗教」という普段の私に縁遠いものを主題としているためか、あまりにも独特で、登場人物の運命が悲惨な末路の者も多いため「とにかく読みにくい」のである。

作品としての完成度・フィクションとノンフィクションを絡めて描く仏陀の生涯・脇を固める登場人物たちの運命の流転・・・・等のドラマの構成は骨太で、手塚先生の実力の程はイヤというくらいに知れますが、やっぱり上記の他作品と比して読み辛い「独特の雰囲気」があることを否定できません。

よって私は「普通」評ですが、図書館に置いてあって何の不思議も無い「名作」であることもまた「間違いの無いところ」だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-17 22:55:39] [修正:2010-07-17 22:55:39] [このレビューのURL]

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