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8点(レビュー数:62人)

作者藤子・F・不二雄

巻数45巻 (未完終了)

連載誌月刊コロコロコミック:1969年~ / 小学館

更新時刻 2012-11-11 15:28:39

あらすじ ドジでのろまな少年のび太と彼を助けるために22世紀からやって来たネコ型ロボット、ドラえもんが繰り広げる日常を描いた漫画。

備考 藤子・F・不二雄大全集に『ドラえもん』全20巻で収録。 単行本未収録話(500話以上)全て収録

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ドラえもんのレビュー

点数別:
51件~ 55件を表示/全58 件

9点 ほげさん

 まず最初に驚かされるのは、藤子・F・不二雄のキャラクターを創造する能力の高さにである。誰もが印象的に残るデザイン。本作の主人公・ドラえもんのあいらしい姿は、ディズニーのミッキーマウスやくまのプーさんなどにも劣らない。記憶され、かつ愛され、人口に膾炙するキャラクター「ドラえもん」を生み出したこと自体で既に本作の力量が発揮されてしまっているといってもいい。

 それに加えて、「ドラえもん」が持つ特性に、「22世紀の未来からやって来た」、「未来の道具を使用できる」ネコ型ロボットというものがある。そして、作者が得意とする、この子供のファンタジーの具現化としての「ドラえもん」は、「22世紀」という全く予知できない時代であるがゆえに、本来は魔法のようなものであるはずの道具を、「こんなことがあったらいいな」と思わせるにたるほどの、説得力を持たせているといえるだろう。

 一体、藤子・F・不二雄という漫画家は、子供漫画ばかり描いてきたと自称しているように、確かに子供漫画が多いのだが、一方ではSF漫画も描いている。ほんの小品が多いものの、どこかで説得力を持たせる根拠を備えている。『ドラえもん』も実は、その流れを汲んでいるのであって、そこにSF漫画には見られない普遍性(つまりは子供漫画の普遍性)とがあいまって、『ドラえもん』ができている、ということになっている。よくでてくる「タイムマシン」という究極の道具も、常に整合性を保たせていて、過去に行ってのび太たちがいたずらして変えられた過去は、常に現在でも調整されている。そこが漫画では落ちになっているのだけれども、『ドラえもん』が、子供漫画ではありながら、SF漫画の性質を失ってはいないことを、示すものだろう。

 このように、子供の持っているファンタジーを具現化するものとして作られた、戦後最大の子供漫画である『ドラえもん』は、魔法のようでありながら、「22世紀」という可能性に満ち満ちた、そのために根拠のある「道具」を使う「ドラえもん」を主人公に据えることによって、SF漫画としてのジャンル分けを果たしている。そうでありながら、のび太が「ドラえもん」の使う道具で悪さをした時には、「ドラえもん」や、時には「神の手」が、きちんとお灸を据えるという、教育漫画的ジャンルを備えている。そうした藤子のマジックが完全に確立したものとして、『ドラえもん』は素晴らしい傑作だということができるだろう。こんな漫画は、そう出てくるものではない。無二の漫画だ。それだけに、藤子の急逝が惜しまれてならないのは、他のレビュアー諸氏と同意見である。

 惜しむらくは、子供が率先して読めるが、大人が率先して読めるものにはなりにくかった、ということである。これが藤子と私淑した漫画家・手塚との違いか。だがそれは、藤子の欠点ではなく、子供漫画ばかりを描こうとした藤子の価値観なのだから、仕方のないことだ。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2005-09-22 20:21:06] [修正:2005-09-22 20:21:06] [このレビューのURL]

9点 American418さん

喜怒哀楽、友情、そして仲間、信頼。
自分にとって、人生においての土台はドラえもんからかなり吸収したところが多いです。人生の師範的な作品だと思います。

ただ、今時の子供たちはドラえもんをあまり読んでいないと思うんで、この中に親御がいたら是非とも子供達に読ませてあげてください。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-08-24 10:26:26] [修正:2005-08-24 10:26:26] [このレビューのURL]

6点 butcherさん

この漫画に対して内容はいう必要はあまり無いであろう。まさに国民的漫画じゃないだろうか。

しかし個人的には面白さは感じない。
まず話はワンパターンなのが飽きてしまう。
まぁウン十年やってきたらそうなるだろうけどもどうしても話が読めてしまう。映画はちょっぴり感動なところもあるけど結局は流れは一緒。
道具も『タケコプターを使おうよ!』と突っ込みたくなるような類に商品が何個も出てきてネタ切れ感が否めない。そのせいか、新しい声優人のドラえもんは全て昔の話のリメイクになっている。映画も昔の奴のリメイクだし。

それでも今だ多くの支持を得ているのは自分が気づいてない何かがあるんだろうからだと思うけどあまり支持できる漫画じゃなかった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-08-23 23:56:08] [修正:2005-08-23 23:56:08] [このレビューのURL]

10点 ムキッキーさん

子供の頃はドラえもんに笑い、泣きました。
今でも、思い出すと童心に帰れる凄い作品です。
机の引き出しを開けたらタイムマシーンが・・・なんて発想が良いですね。
未完で終わって欲しくなかったけれど、終わったら終わったで
とてつもなく寂しい気持ちになったのだろうなと思います。

特に、食事の時に活躍する道具が大好きでした。
食べたいものが出てくる「グルメテーブルかけ」とか。
映画版ですが、木の実を割ったらカレーが出てくる「植物改造エキス」
プランクトンを合成してバーベキューや松茸づくしをしてみたり。
思い出すだけで食欲をそそります。正にドラえもんマジック。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2005-08-12 11:18:15] [修正:2005-08-12 11:18:15] [このレビューのURL]

10点 mangasukiさん

ぼくにとってはドラえもんはもう単なる漫画じゃ無いですねー。
もう価値観にまで染み込んでいることと思われます。
幼い頃、夢も幻想もすべてドラえもんからもらいました。

・・・そうか、それで今はこんなんに・・・。
罪深き漫画です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-07-30 18:47:21] [修正:2005-07-30 18:47:21] [このレビューのURL]

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