ARMSのレビュー
8点 souldriverさん
画・設定ともにハイレベルにまとまっている。
特に設定の大胆さが素晴らしく、作中最大の「謎」が最後まで読めないため、それを知りたいがためについつい次の巻に手が伸びてしまう。
惜しむらくは、人物描写や物語の展開がやや甘いこと。
主人公サイドの成長を描いたり、動機付けをしっかりさせるためとはいえ、戦闘=殺し合いを安易に「善vs悪」の構図で扱いすぎる傾向が気になった。また敵サイドに信念の弱い使い捨てキャラが多すぎることが物語の盛り上がりに水を差しているように思える。
第五部に蛇足感が否めないのも残念。
しかしこの作品の持つエネルギーは同じサンデーの名作「うしおととら」にも全く引けを取らない。設定の秀逸さにこの熱さが加わり、王道展開でありながら読む者を新鮮な気持ちをもって迎えてくれる。
最終話の締め方は見事。個人的にもっと評価されてもいいと思う作品。
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[投稿:2007-11-21 22:59:19] [修正:2007-11-21 22:59:19] [このレビューのURL]
6点 クエビコさん
皆川亮二作品の中では評価の低い作品だが
さすがは皆川亮二というべきか、シーンの描写は上手い
キャラも主人公の両親をはじめ、個性的で魅力的だし
シナリオも悪くない
でもなぜか、全部読むと評価低くなっちゃう不思議な作品
たぶん、主人公が悪いんじゃないかな?
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[投稿:2007-08-17 23:19:50] [修正:2007-08-17 23:19:50] [このレビューのURL]
3点 佐々木裕健さん
作品の完成度自体は大変高い。
長編でありながら、物語に破綻なく、上手にまとまっている。勢いだけで押し切らない、構成の上手さには感心さえしてしまう。
では何故、得点が低いか。
それはこの作品(と言うより作者の)哲学、善悪に対する考え方が甘いというか、奇麗事に過ぎるところがあり、しかもその哲学にしたがって勝者と敗者、幸福に生きるものと不幸に堕ちるものの線引きが露骨に反映しているように(少なくとも私は)感じられるためである。
悪役として登場しておきながら、敗北後あっさり考え方を変えるなど、人間や正義に対する洞察が単純すぎるように思われる部分がストーリー上数多く見られる。(その点では、まだ前作の『スプリガン』の方が多様な人物を出し、まっとうさせていた。)
まあ、一言で言えば私の好みではなかったわけです。
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[投稿:2007-06-12 15:32:26] [修正:2007-06-12 15:32:26] [このレビューのURL]
7点 littleさん
画力があり、ストーリーも壮大で好みなのですが
途中でテンポが悪くなり、少し陳腐になっていったのが残念です。
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[投稿:2007-01-18 23:06:07] [修正:2007-01-18 23:06:07] [このレビューのURL]
4点 ジェルさん
始めの頃はどんどんのめり込んでいったのですが、中盤あたりから、力のインフレーションが起きてしまって、グダグダになった感じ。
途中に出てくる助っ人は強すぎるし、もうなんだかなぁ、と思いました。
敵を倒した後に、敵を美化したり、正当化しようとしてばっかりなので、かなり萎えました。出てくる人物ほぼ全員が哀しい過去を持ってたり、現在進行形で辛い人生を送ってたりするのですが、それでも、美化しすぎ、情けかけすぎ。
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[投稿:2006-12-18 17:32:59] [修正:2006-12-18 17:32:59] [このレビューのURL]
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