みどりのマキバオーのレビュー
8点 即身仏さん
物語初め’(カスケードとの最初の対決)から有馬記念までは本当に「燃える」展開だった。
主人公である「うんこたれ蔵」ことミドリマキバオーがサラブレッドとしては余りにもちんちくりんな馬体で鞍上の山本菅助だけでなくマキバオーの頭の上にはネズミのチュウ兵衛親分と、下手したらサラブレッドを冒涜しているとも言えかねない見せ方ですが、ライバルであるカスケード達との死闘やチュウ兵衛親分の死別等の前には、そんな事は些細な事だと思える位に命を削りあって闘っている言える描写と説得力があった。前半のピークは正に4歳(現3歳)での有馬記念でした。
ただ、その後のドバイ遠征のお話がちょっと良くなかった。例えば、最強馬鹿のベアナックルのダートの中を潜って潜水艦さながらの勝ちっぷりだとか例はいくつかありますが、余りにも荒唐無稽の範囲を超えてしまったから。そこまでやってしまうと、ただでさえ危ういのにやり過ぎによって一気に白けてしまうからです。それでも、単行本最後のエルサレムらとの死闘や予後不良(サラブレッドにとっては助からないと同義語)級の骨折から再起し、大舞台でマキバオーの異父弟に当たるブリッツを追い詰める程の走りを見せた輝きは本物で、パッと見は異形ながらも実の所は競馬の「熱い」部分を見事に体現した競馬漫画の傑作なのは疑い様が無いと思っています。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-10-02 21:14:59] [修正:2010-11-10 19:17:01] [このレビューのURL]
7点 あおはなさん
最後のシーン泣けました。カスケードの幻影を追うあの姿。描写。ハタから見ればぶっちぎりの勝利。でもちがうんですようね。もうこれは読んでもらうしかない。これ以上書くとネタバレです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-11-04 15:58:19] [修正:2010-11-04 15:58:19] [このレビューのURL]
7点 かっせるさん
絵で相当に損をしていると思うが、とにかく熱い、熱すぎる。
スポ根漫画の傑作と言って過言ではない。
たれ蔵だけでなく、ライバルのカスケード、アマゴワクチンも
キャラがしっかり立っているのもいい。
読み続けているとあんなにブサイクなたれ蔵が可愛く、愛おしく思えて
くるのだから不思議だ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-09-27 11:58:12] [修正:2010-09-27 11:58:12] [このレビューのURL]
8点 tetsushikiさん
【全巻読了】
「んあ?」「なのね?」で有名なマキバオー。
最近の若い世代はマキバオーは知らないのだろうか。
競走馬の漫画で、マキバオーという馬(ロバ?)が活躍するスポ根溢れる漫画です。
マキバオーはサラブレッド界のみにくいあひるの子。……最終的に白鳥にならないからちょっと違うか。
ともかく、本名【うんこたれ蔵】っていうネーミングも今となってはかなり斬新です。キテル。
その【うんこたれ蔵】こと、【ミドリマキバオー】が宿敵カスケードや他の仲間と一緒に戦いながら友情を育みつつ、競走馬として成長していくハートフルストーリーです。
人間と馬が普通に会話するフランクな感じもGOODです。
何度もライバル馬たちと戦いながら成長をしていくマキバオー。
このライバル馬たちがまた魅力的。
【漆黒の帝王】カスケードはクール。そしてホット。最強であることの自負、その責任みたいな塊。見た目も格好いい。しかもツンデレ。そこに痺れるゥ、憧れるゥ!
【ピーター?の弟】アマゴワクチンは大人。あの漫画の精神的支柱だった気がする。人気も相当あったのではないだろうか。悲劇にも負けず、戦い続ける姿に感動を覚えました。素敵!
そして
【白い奇跡】ミドリマキバオー。その毛の色のとおり、純粋の塊。常に一生懸命で猪突猛進。普通、漫画においてこういうキャラって逆にキャラが薄くなるんですが(ワンピースのルフィや、ドラゴンボールのゴクウとか)、マキバオーは苦悩要素も持っているので、キャラがきちんと立っています。
【白い奇跡】が【漆黒の帝王】に向かっていく姿は感動です。
名セリフ。
「みんなには見えないの?忘れちゃったの?あの黒い風を!!これがカスケードだ!!」
このあたり号泣ポイントです。
ちなみに、2部構成になっていますが、2部から話がガラリと変わってしまいます。1部で終わっていれば、僕の漫画ベスト10入りしたかもしれない。
オススメ漫画。是非!!
※3巻くらいまでは絵も適当だし、話もあまり面白くないので注意(笑)
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-08-11 00:16:41] [修正:2010-08-11 00:28:12] [このレビューのURL]
8点 パンプキンさん
一目見てただのギャグ漫画だと思われてしまうことが非常に惜しい、凄い熱量を持った少年漫画のお手本のような作品。ジャンプ版あしたのジョーと言ってもいいかも知れない。
馬が喋ったりギャンブルしたりという突飛な世界観の裏にある確かな競馬知識と、確かな描写力が物語に厚みを加えている。
親分やライバルの意思を背に、鼻水たらしながらも必死に駆ける不細工なたれ蔵の姿は本当にかっこいい。今のジャンプにこそこういう漫画は必要だ!
(後、この人のモブキャラの描き方は革新的すぎる…笑)
78点
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-07-26 17:47:21] [修正:2010-07-30 23:09:26] [このレビューのURL]
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