黒博物館 スプリンガルドのレビュー
7点 chunya0816さん
私はこの作品を藤田和日郎《ワクチン》と位置付けている。
藤田和日郎という作者は、《エゴイスト》だ。
読者にガツンと言いたい事をストレートに訴える。
そのエゴが読者には響いたり、時には息苦しい時もある。
もちろんファンである私としても名作と謳われる“うしおととら”“からくりサーカス”を勧めたい。
しかし両作とも長編であるため、前述したエゴを受け入れる抗体が必要なのである。
そこで当作品スプリンガルド。
本作は短編であり、まるで1本の映画を見ているような感覚に陥る。
そこにはもちろん藤田節があるが、短くテンポもいいので息苦しく感じる間もなく読み終わる。
藤田ウイルスを受け入れる体が完成するのだ。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-04-26 17:18:01] [修正:2011-04-26 17:18:01] [このレビューのURL]
5点 リヴィエラさん
何故だ?
あまり熱を感じない。
他の方が仰るような「長編」や「少年漫画」が読みたいと言う感想は湧かなかったです。
なんたってこの作者の少年漫画も長編も読んだこと無いですから
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-02-07 19:55:22] [修正:2011-04-01 11:52:09] [このレビューのURL]
8点 まいさん
アクション漫画 キャラクターは魅力的だし演出もうまく良くまとまっている ロンドンの都市伝説や黒博物館といった小道具もうれしい 表紙はかっこいい
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-09-09 19:43:46] [修正:2010-09-09 19:43:46] [このレビューのURL]
7点 オカシューさん
子供の頃に怖くて怖くて近寄りたくもないのだが、同時に得も言われぬ魅力を漂わせているモノがあった。
例えばコックリさん。例えばキモ試し。
夜道を一人で歩くのさえ嫌だったハズなのに友達同士で話題にすると気がおおきくなってしまい夕方集まったりして何か後悔したりする。
目をそらしたくなる気持ちと気になって仕方がない気持ちが同居している。
藤田先生の描く漫画にはそんな魅力が詰まっている。
ある時は妖怪、ある時はからくり人形・・・不気味で陰湿なイメージを常に漂わせているその妖しき世界を少年の勇気とまっすぐな心がぶった切る。
本作スプリンガルドもその藤田テイストに一片の曇りもない。
中世独特のいかがわしさはまさに独壇場。
無論、長編作品の激アツさには及ばないかもしれないがサクッと読める中にも充分満足感は味わえる。
ラストのオチも見事に決まっており手堅い一冊。
そう言えば最新作はおとぎ話、童話的な明るさ故に藤田マンガの魅力が出し切れてないのかもなぁ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-04-29 02:08:27] [修正:2010-04-29 02:16:41] [このレビューのURL]
6点 s-fateさん
一巻ですっきりまとまっていて読みやすいです。
黒博物館シリーズ、みたいな感じで時々刊行されれば、また読んでもいいかな、と思います。
他の皆さんが言うように、確かに長編で感じる「次が見たい!」という飢餓感を煽られるような感覚はないですが、その辺は青年誌掲載作品として正しいスタンスなのかも知れません。
素直に楽しめる良作という言葉がぴったりなので6点。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-02-11 14:07:38] [修正:2010-02-11 14:07:38] [このレビューのURL]
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