なるたる―骸なる星珠たる子のレビュー
9点 ゴーヤーチャンプルーさん
他のレビューでも散々述べられていますが、この作品にはかなりキツイ暴力的な表現や子供の性描写があったり、登場人物たちが随所で特殊な価値観や思想を顕にしたりします。そのため、これらに免疫のない、或いは影響を受けやすい子供にはお薦めできません。といっても、それらの思想は、この作品の主題の一つであろう「生命」や「魂」の意味に直結しているので、作者としては寧ろ子供に読ませたいのかもしれませんが・・・
しかし、それらを補って余りある、緻密に組み立てられたプロットや秀逸な伏線の数々によって、傑作に仕上がっていると思います。初めて読み返したとき、第一話からの伏線の多さに非常に驚きました。賛否両論な最終話ですが、タイトルを含めたこれらの伏線を見ると、予めこの結末は決まっていたのではないかと思います。ですので、時間と気力に余裕のある方には、是非とも2周以上読んでいただきたいです。
それから、自分には美的センスがあまりないので、竜たちのデザインに対してはあまりコメント出来ないのですが、個人的に好きなのは(これまた物議を醸した)のり夫最期のシーンのヴァギナ・デンタータが、のり夫のコンプレックスを表していて良いと思います。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-06-11 18:41:14] [修正:2010-06-11 18:41:14] [このレビューのURL]
7点 shinpe-さん
1度目の通読であまりのグロ&鬱に打ちのめされて。
2度目の通読で張り巡らされた複線とそれぞれのキャラが目指す本当の目的に気づいてふんふんとなって。
3度目の通読ではじめて俯瞰でこの作品を見ることが出来た結果、作者のストーリーテリングと複線の張り方と回収の仕方の巧みさを知ることが出来ました。ここまで来て、はじめてレビューを書こうと思いました。いやもうそれこそ1度目の通読はちょっと投げ出したくなるほど酷でしたよ…。
鬼頭さんがこの後に書いた『ぼくらの』が得てはいけない力を得た人間がその「責任」の意味を考え、自分なりのそれをどうにかして果たそうとする漫画ならば、『なるたる』は得てはいけない力を得た人間がそれを自分の(かなりひねくれた)欲望のために使おうとする漫画です。
そのキャラたちがやろうとする企てに選民思想みたいな受け付け難い思想も感じますが、まぁ個々のキャラクターが魅力的なのであまり気になりません。悪役が悪役っぽくないんですよね。宮子とか特に。「八紘一宇」を目指してしまうどこか子どものような無邪気さがある大人は個人的には好きです。
鬼頭さんの作品に一貫してある「魂」「生命」に対する問いかけが、竜というイメージと結びついている設定は素直に凄いと思いました。未来に贈るメルヘン、この看板には不足は無いです。本来のメルヘンが残酷で容赦の無いものであるという前提において。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-04-07 17:45:16] [修正:2010-04-07 17:45:16] [このレビューのURL]
4点 ショーンさん
んー作者が何を伝えたかったかよく分からなかった。
この作者自体が鬱系の漫画ばかり書くので、読後感はよくない。
もう少し救いのある話を書いてくれ
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-01-30 02:40:58] [修正:2010-01-30 02:40:58] [このレビューのURL]
6点 どんぐりさん
全巻まとめ読みして鬱な気分になりました。
メッセージ性のある話なのでしょうが、残虐シーンの印象が強すぎて・・・
ぱっと見のタイトルからは想像できない内容、描写でした。
好きな人にはど真ん中のストライクだろうなって感じの漫画です。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-01-19 19:57:46] [修正:2010-01-19 19:57:46] [このレビューのURL]
7点 23さん
退廃的というかなんというか、
抽象的な感想しか浮かんでこない。
読んで心に感じた事をどう表現したらいいのかわかりません。
ただひたすら読み耽りました。
軽い気持ちで読み返せないですね。
私は読むときは覚悟きめてからしか読めません。
一つ言わせてもらえるならば
のりおおおおおおうわあああああああひどいよおおおおおうううわあああああ
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-12-28 03:31:33] [修正:2009-12-28 03:31:33] [このレビューのURL]
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