SUGARのレビュー
7点 kazuさん
この漫画、テーマにボクシングを扱ったものなんだけど、さすがは新井英樹。普通のスポーツ漫画とは一味も二味も違ったものとなっている。
この漫画の主人公・リンが持ってるのは、ジョーのようなハングリーさでも、一歩のようなひたむきさ・謙虚心でもない。彼が持っているのは、「才能」だ。それも、努力という言葉を形骸化するほどの圧倒的な才能。
そんなリンが、努力する凡人たちを嘲笑うかのように(というか嘲笑ってるけど)その才を誇示してゆく姿は、まさに爽快!痛快!新井英樹の漫画なのでもちろん、脇役の濃さ、台詞回しのセンスも折り紙付きだ。
いつもの新井漫画のような嫌悪感を抱かせるようなシーンもないので、新井英樹の漫画を読んだことがないって人にもオススメできる。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-10-11 20:50:22] [修正:2005-10-11 20:52:57] [このレビューのURL]
7点 noriさん
新井英樹がボクシングを「天才」からみた視点で描く。
なんにでも努力では到達できない領域がある。
新井英樹はそこからの視点を痛快に書いてくれてる。
主人公リンのめちゃくちゃばっかりやってるけど憎めないキャラがいいし
言いたいことずばずば言ってくれるんで爽快!
(たまに憎たらしいけど)
新井英樹の脇役クラスの人物までも丁寧に書くところも健在で良い味だしてる脇役たちが多数。
中でも火の玉欣二とレイラのカップルが一番のお気に入り
「これが出たら俺超200%火の玉サイヤ人」
「笑え…果てしなく、それが一番だ」
欽二かっこよすぎ!
あと会長のイカレっぷりもナイス。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-03-13 22:09:48] [修正:2005-03-13 22:09:48] [このレビューのURL]
6点 朔太さん
天才ボクサーの誕生までを描く。
凡人にはたどり着けない孤高のボクサーの物語だ。
うーん、共感できないなあ。
新井英樹の作品はおおむね読んだが、順番を間違えてRINを先に
読んでしまったせいもあるが、違和感を感じた。
キーチの狂気のカリスマ性の演出に舌を巻いた感動はない。
天才スポーツマンなんだけれど、元々傍若無人ぶりで自分本位な
主人公でキーチと似通った設定でもあるのだが、相当異なったテイストだ。
我がまま自分本位だから、才に恵まれる訳ではないだろう?
天才と呼ばれて有頂天になって、狂気が宿ると言うのは中尾会長であって、
RINとも違う。
試合そのものも2試合と少なく、デビューで挫折して、2戦目で
怖気づくのは、天才とは距離がありそうな感じだ。
新井英樹氏の独特の狂気から、毒を抜いてボクシングが大好きな暴れる
子供のお話しという印象だ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2024-01-16 17:20:58] [修正:2024-01-16 17:20:58] [このレビューのURL]
8点 punpeeさん
センスと才能に溢れたボクシング漫画。
スロースターターなのは相変わらずですが、才能の片鱗が見え始めてから最後までは、怒涛の面白さです。
天才の天才による天才語を理解・体現した天才の孤独で歪なボクシング半生。
初期の主人公と、才能覚醒後の主人公の人格があまりにも違うのが、唯一の違和感。
「おそらく早いよ 登りつめるの!」
「すべての罪の犯人はオレの才能だから」
「アメリカ 南米 オセアニアの連中 アジア アフリカ ヨーロッパな輩の
オレを追う努力の空しさを世界に見せつけちゃうのオレ!」
「なんだこれ?人柄の良さに才能の無さ付けた実演販売なの?「宛て先」どこの誰?」
「じゃあ伝えてよ!パンチも思いも少しは真面目にやれってさ オレの様な繊細な人間には届かねえんだよ ってな」
セリフのセンスが最早、異次元です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-07-31 20:09:24] [修正:2017-07-31 20:09:24] [このレビューのURL]
7点 pazzoさん
ハチャメチャなマンガ。
とにかくキャラクターが破天荒。まともな人があまり出てこない。
漫画的な予定調和を嫌う展開で、天才リンの生き様を描く。
しかしアクの強いマンガである。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2014-05-05 04:08:50] [修正:2014-05-05 04:08:50] [このレビューのURL]
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