SUGARのレビュー
8点 ごまあぶらさん
新井英樹は超一流のキャラ作りの出来る人、そんなイメージはこの漫画で思いました。
価値観の分裂を容易に出来る人はマレですよ。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2005-04-21 14:46:31] [修正:2005-04-21 14:46:31] [このレビューのURL]
8点 DEIMOSさん
「The・天才」を描いたボクシング漫画。
天才への憧憬、一途な夢、誰しも持つであろうその感情を、いつ我々は失ってしまったのだろう。往々にして、それは、目の前に現れた「真の天才」に打ちのめされた時である。
そういった「天才」像を新井英樹が一癖も二癖もある表現で、面白おかしく描いている。
ボクシングの描画はむしろわかりにくい。攻撃なのか、防御なのか、スピード感をもって読むには記号性に欠く。
ただ、すさまじい速度をもって動いていることだけは確実に伝わる。
この「ひっかかりと圧倒的な感じ」こそ新井英樹の持分ではないか。
何か分からないが凄い。
気分悪いけど、続きが気になる。
したっけ、唯一残念なのは、挫折→再起の流れで突如として終る作品のたたみ方。
一貫した作品としてみると、ボクシング要素でもう少し魅せて欲しかった。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2009-12-26 22:17:52] [修正:2009-12-26 22:17:52] [このレビューのURL]
8点 rongaiさん
「天才」を描かせたら、この人の右に出る者は
いないんじゃないかと私は思っているです。はい。
曽田正人さんも「天才」を描く人だと思ってんですが、
曽田さんの描く「天才」は字の読んで如く
天が与えた才能のみであって、
リアルな天才って、
凡人が理解し得ないことを考えて反感買ったり、
強いカリスマ性があるために
逆に神のように崇められたりすることってあると思うんですよ。
新井さんの描く「天才」って、
そういう熱風みたいな空気感を持っている
天才を作り出すのがンまい人だなぁと。
主人公のリンから出る言葉の数々をムカつくと感じるのか、
それとも天才がひねり出す不可解な言語と解釈するのか、
それは読む側を試すものかもしれない。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2007-06-08 13:54:56] [修正:2007-06-14 15:08:37] [このレビューのURL]
9点 かずーさん
これは面白い。興奮する。
序盤はちょっとグダグダ感はあるものの、中盤から終盤にかけては圧巻。
一気に引き込まれ興奮の坩堝の中、終演を迎える。
新井氏の作品は、「宮本から君へ」 が全く合わなかった(面白くなかった)
ため、ずっと敬遠してきたが、本作品を読んでイメージが一転。
氏の他作品も読んでみようという気になった。
ただ何気ないシーンで、本編に関係のないセリフが入りすぎ。
おそらく生活感というか現実感を出すための演出なのだろうが、スムーズ
に読むことへの阻害要因になるだけで、必要のない演出だと感じる。
この作品には続きがあると察するので、早速探して読んでみようと思う。
いやー、面白かった。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-02-03 18:12:48] [修正:2010-02-03 18:12:48] [このレビューのURL]
9点 shutaroさん
漫画の鬼才がボクシングの天才を描いた漫画。
数あるボクシング漫画の中でも特に異彩を放ち、アクが強く人を選ぶが、
ひとたび新井英樹漫画の「読み方」が身に付けば必ずハマる作品。
それだけでひとつの漫画が作れそうなほどの濃い脇キャラの中にあっても、
まったく埋もれないどころか、より際立っている主人公リンの描き方は
TWIMでも見せたキャラ立ての才能が如何なく発揮されている。
また、セリフでの言葉のチョイスがセンス抜群。
ボクシング描写もスタイリッシュ。
絵柄や独特のキャラ回しに食わず嫌いをせず、
手に取って最後まで読んで欲しい。思わず他人に勧めたくなる傑作漫画。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-10-20 22:04:58] [修正:2005-10-20 22:04:58] [このレビューのURL]
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