海皇紀のレビュー
7点 notatallさん
修羅の刻の時にすでに明らかだが、この作者が描く登場人物は、名前とポジションが違っても、キャラが同一である。
それが必ずしも、許されない程のことかと言えば、そうでもない。し、そんな作家はちょいちょいいる。
少なくとも45巻
まるっと付き合えるだけの面白さがあった。
ただし、この作品は初見が全てだ。
なぜなら、
随所に読者の意表をつく、トリックが仕掛けられている。
が、
読み直したときにトリックには驚きがない。
という当然があるからである。
したがって、このサイトにおける評価は7点がベスト。
・8点 - 何度も読み返してしまうような名作作品
・7点 - 夢中になって読みふけってしまう漫画
だからである。
一度目に手にした時にわくわくし、二度目に手にした時にがっかり。で、この作品は成功ではないだろうか?
この作品をこのサイトで評価するのは、
うまい棒を強度で評価するようなものだと、付け加えおくw
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[投稿:2011-07-10 00:29:51] [修正:2011-07-10 00:29:51] [このレビューのURL]
6点 鈴森一さん
ジャンル分けが難しい作品ですが、私はファンタジーものだと思いました。
プロットがしっかりしていて、フィクションの世界が見事に構成されています。
ストーリーもしっかりしています。
読みやすいのもいいです。
ところで、優れたファンタジー作品は、風の谷のナウシカが人のエゴと環境問題を考えさせたように、フィクションでありながら、現実の世界の問題に切り込み、考えさせることが多いものです。
しかし、この作品に、そういうところはほとんどありませんでした。
現実の世界へ切り込む素材として、「カガク」という面白いプロットがあっただけに、残念です。
ほかに、この作品の特徴として、大ゴマが非常に多い、というのがあります。
船や海の場面は大ゴマでもそれほど気になりませんが、人物の顔のアップで大ゴマが多いのは、やや萎えました。
正直、人物を大ゴマ連発で描くのが冴える程の画力はないと思います。
また、登場人物が舌を出す場面が何度もあり、ややうっとおしいと感じました。
いろいろ酷評しましたが、ファンタジー作品としては良作です。
最後の終わり方もよかったです。
ぜひ一気読みしてください!
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[投稿:2011-02-27 14:02:07] [修正:2011-02-27 14:02:07] [このレビューのURL]
6点 TOMAKAKUさん
個人同士での戦いは別として、この漫画の醍醐味といえる海戦や陸戦を明らかに物理的に不可能な必殺技やテクノロジーでの解決に頼らずに描ききった素晴らしい作品です。
連載中は物語の展開がじれったいくらいに遅く感じましたが、次々繰り出される戦略や艦船の動きを丁寧に描いた結果でしたので単行本でまとめて読んでみると気になりませんでした。
点数が低めなのは終盤での失速が理由です。
フォレスト戦は個人の好みとして、いわゆるラスボス戦が体術戦とSF展開で決着がついてしまったことは好みの問題を超えて失敗だったと思います。これまでの数々の戦いはなんだったのかという気分でした。船乗り達が主役の物語なのですから、海戦が最終決戦であってほしかったです。
SF設定は魔人が出てきた当初はともかく、終盤では盛り上がりの邪魔をしていただけに思えました。ロナルディアはカノン砲をはじめとする火薬武器の技術があるだけで十分に強敵だったからです。
この理由付けをSFにしたおかげで、ロボットやら卵やら普通の剣や弓矢が効かない敵が相手になり戦略での決着が付けられなくなったのではないでしょうか。
凡人が過ぎた兵器を振り回すのはお約束の負け展開ですし、結局一番白熱したのは対等な技術や知恵をもっている海の一族の内輪争いでした。長く時間を割いていただけあってこの辺りまではファンのペテンに振り回されっぱなしの面白さでした。
全く知識がなくても帆船の魅力が伝わってくる作品でしたが、どのようにして完結させるか楽しみだっただけにどうにも不完全燃焼です。
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[投稿:2011-02-15 10:18:58] [修正:2011-02-15 10:18:58] [このレビューのURL]
7点 トトさん
大陸を制覇した男の影には、海の覇権を握った一族がいた、という海戦記。
小さい頃に横山光輝の『三国志』を読んだものとしてはたまらないストーリーでしょう。
そしてなんといってもはっきりとマンガとして理解できる旧世紀の海戦を戦術を交えて描いた漫画は初ではないでしょうか。
ただキャラクターがあまり好きになれなかった。
主人公も微妙でしたし、女性キャラに至ってはただの背景。
まあウェルシェイロンとか大陸一の兵法者は好きでしたが。
ラストもキレイに終わる一代戦記。
ぜひこの物語の空気に浸ってください。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2008-12-17 20:34:47] [修正:2010-07-23 12:08:12] [このレビューのURL]
9点 ビゼンさん
基本的に川原正敏の作品は全て好きですが、海皇紀は、そのスケールの大きさが半端ないマンガだったと思います。
ファンガンマビゼンのとぼけたセリフと息の詰まる予測不能な展開を毎回ドキドキと楽しみながら読んでました。
本当はもっと続いていて欲しかったけど、ラストにも大満足!
新連載も頑張って欲しいです!
(本当は修羅の門第四部が始まって欲しかったけど…。)
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[投稿:2010-07-19 20:56:37] [修正:2010-07-19 20:56:37] [このレビューのURL]
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