花の慶次−雲のかなたに−のレビュー
5点 朔太さん
戦国時代を背景に傾奇者(かぶきもの)あるいは、
いくさびとのポリシーを世に紹介し、
男気に結び付けて美化した作品である。
男はかくありたいと、少年たちに啓蒙した功績は大きい。
化け物のような怪力と巨体があれば、
怖いものなどあるわけがなく、男気の自信の源が
肉体的に圧倒的な格差であることが見て取れるだけに、
手が届かない希望を見せられている気もする。
中には、力を得るためには、体を鍛え格闘力を
身に着けようと決心した少年も多かったことだろう。
少年誌だから許されるのだが、エンターテインメント
としては心から楽しめないシーンがたくさんあったこと、
強者の論理が鼻についたことが残念ではある。
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[投稿:2020-11-20 06:12:21] [修正:2020-11-20 06:12:21] [このレビューのURL]
8点 ヒデリウさん
登場人物みんなかっこいいですね。
良作です。
琉球編が唐突な印象を受けます。
パチンコはやられてばっかりww
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[投稿:2014-09-04 00:43:29] [修正:2014-09-04 00:43:29] [このレビューのURL]
8点 森エンテスさん
「前田慶次郎利益」という人物を三国志でいうところの「呂布」の位置にまで押し上げたのは間違いなくこの作品。
原作とは展開が違く、オリジナル作品と思った方がよいが、脚本が素晴らしく、大きな中弛みもなく綺麗に物語が終わったことが素晴らしい。
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[投稿:2011-02-17 22:56:00] [修正:2011-02-17 22:56:00] [このレビューのURL]
8点 cyoさん
とても面白い作品でした。
言葉や間の雰囲気が印象に残りました。
何度も読むと、その度に言葉の深みを感じ、新たな発見があります。
言葉以上の何かを感じさせる作品だと思います。
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[投稿:2011-01-09 17:09:27] [修正:2011-01-09 17:09:27] [このレビューのURL]
7点 臼井健士さん
バケモノじみた強さの主人公がバッタバッタと敵を薙ぎ倒す、ある意味とても「少年漫画」らしい漫画。
原作は小説である分、説明的な独特の間があるのが特徴。「戦国時代」が舞台・・・と聞けば、安易に織田信長や徳川家康やらを主人公に持ってくるのが従来の漫画だっただろうが、これはおそらくはそれまではほとんどと言っていいほどに知られていなかった加賀・前田家の反逆児「前田慶次」を主人公に持ってきた。
で、この小説・漫画の影響でゲーム「信長の野望」シリーズでは慶次の能力も随分と贔屓されることになった模様。特に戦闘力なんてそうでしょう。実在の慶次も武力だけでなく、文芸や戦略にも通じ多くの著名人とも交流のあった男で、太閤・秀吉も「怒る前にうなるほど」だったとか。
描写が今のジャンプでは表現出来ないのではないかと思うようなアダルトな描写もありました。伊達政宗・真田幸村・石田三成・直江兼次・結城秀康等、それぞれの立場で「己の信念」を貫こうとする男たちの「生き様」が乱世に大輪の花を狂い咲きさせたこと。それこそがこの作品の魅力ではないかと思う。
慶次が「関ヶ原の戦い」の後、「大坂の陣」を迎える前に死んでいたのは意外。
実質、武将たちの「戦国時代」は「関ヶ原」で天下の大勢が決まり、終局を迎えた。
後は、「徳川幕府」というかつて無いような巨大な権力が自分たちの上に君臨したことを思い知りながら、「封建体制」に組み込まれていくのみ。そんな時代の到来を見ずして死んだことはむしろ慶次のような人間にとっては幸せなことだったのだろう。
逆に「ライヴァルたちの死」を横目に見ながら、しぶとく生き残って豊臣に引導を渡した家康のしぶとさに驚嘆の声を禁じ得ない。
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[投稿:2010-12-03 12:10:18] [修正:2010-12-03 12:10:18] [このレビューのURL]
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