あらすじ
「ぼくのすんでいるところは 山と海しかないしずかな町で―はしに行くとどんどん貧乏になる。そのいちばんはしっこが ぼくの家だ―」。
腹違いの兄、一太。突然現れた、美しくてやさしい年の離れた姉、神子(かのこ)。そして「ぼく」、二太。
クスリを売る。体を売る。金を貸す。とりたてる。この町の多くの大人たちは、そんなふうにして生きている。
神子ねえちゃんは言う。「泣いたらハラがふくれるかあ。泣いてるヒマがあったら、笑ええ!!」。ヤク中の父を亡くしたばかりの少女は、うまく泣くことさえできずに、不思議そうにこう言う。「息するたびにな、ノドの奥に小石みたいのがたまるんよ。食い物の味わからへん」。むき出しの現実を見ながら、幼い心にいくつもの決意を刻んで「ぼく」は成長していく。
ぼくんちのレビュー
5点 fasterさん
確かに考えさせられるものはある。
でも、言うほどの斬新さは無い。
…とはいえこういう最下層で生きるのはつらいだろうし、その中で笑顔で生きることは並大抵のことじゃないと思う。
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[投稿:2009-02-03 22:23:25] [修正:2009-02-03 22:23:25] [このレビューのURL]
8点 れのーんさん
なんだろう、単純な絵のハズなんだけれど最後まで読むと切ない感じの絵にみえてきます。
とくに笑っている絵がどうにも
泣くことはなかったけどたしかに何か心にびっと来るものがありました。
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[投稿:2009-01-05 21:28:17] [修正:2009-01-05 21:30:18] [このレビューのURL]
8点 ちょうあんさん
話題になっているようなので読んでみました
登場人物達のやってる事は犯罪で
被害者の側を考えると、利己的な登場人物達に
対して批判的に感じたりする
そうせざるをえない環境の人達
いや、環境が人を作るともいえる (だからこそのラストの別れ)
作者の意図が、幸せの基準は貧しさとか豊かさではない…的
な事にとどまればチープな作品となるが、そこにとどまらず
利己的である事自体、人間として自然 本来的な欲求である事
までツッコんでいるので高評価としました
また体裁を根こそぎ削ぎ落とされた登場人物から
発せられる言動は、おそらくそうであろうと
納得のいくものばかりだった
「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」
親鸞の悪人正機説とダブって読める
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[投稿:2008-08-08 07:33:55] [修正:2008-08-08 07:33:55] [このレビューのURL]
4点 たにやんさん
傑作、
泣ける、
等の高評価を受けて購入してみました。
正直な意見を述べさせてもらうと、
最後まで読み終えて、「あれ?泣くとこあった!?」って感じでした。
兄弟愛は感じました。
う〜ん・・・。
また時間が経って読み直して
捉え方が変われば修正いたします!
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[投稿:2008-01-25 17:33:46] [修正:2008-01-25 17:33:46] [このレビューのURL]
10点 akbさん
この絵でほのぼのとさせつつ毒と刺は随所にちりばめられている。
かのこ姉ちゃんと一太と二太。最高の兄弟が最低の地で光り輝く。
おすすめです。
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[投稿:2007-12-20 19:28:34] [修正:2007-12-20 19:28:34] [このレビューのURL]
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