あらすじ
「ぼくのすんでいるところは 山と海しかないしずかな町で―はしに行くとどんどん貧乏になる。そのいちばんはしっこが ぼくの家だ―」。
腹違いの兄、一太。突然現れた、美しくてやさしい年の離れた姉、神子(かのこ)。そして「ぼく」、二太。
クスリを売る。体を売る。金を貸す。とりたてる。この町の多くの大人たちは、そんなふうにして生きている。
神子ねえちゃんは言う。「泣いたらハラがふくれるかあ。泣いてるヒマがあったら、笑ええ!!」。ヤク中の父を亡くしたばかりの少女は、うまく泣くことさえできずに、不思議そうにこう言う。「息するたびにな、ノドの奥に小石みたいのがたまるんよ。食い物の味わからへん」。むき出しの現実を見ながら、幼い心にいくつもの決意を刻んで「ぼく」は成長していく。
ぼくんちのレビュー
10点 とみーさん
見開き1ページで1つのお話がまとまってしまうので、映画のように盛り上げて盛り上げて最後に泣かせるというタイプが好きな人には不評なのかなと思います。
もともと好みの分かれる作者ですので、得点のばらつきはしょうがないと思います。
私は遠慮なく10点をつけさせてもらいました。
底辺の人間たちをみて、自分が恵まれているなぁ という現実よりも、その現実の中で自分は精一杯全力で「生きて」いるんかなぁとか思ってみたり。。。
作者も別に共感なんかしてもらいたくはないんじゃないかな とか思ってみたり。。
結局、批判賞賛形はどうあれ この作品について考えてみた人は読んだ価値があるんだと思う。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2008-03-11 21:01:21] [修正:2008-10-04 13:46:42] [このレビューのURL]
0点 小塩さん
高評価に惹かれて読みました。
が…
全くもって面白くなかった。
ヘドが出る程つまらなかった。
なんというか、
社会の底辺を見てみなさい
君達は恵まれているだろう
的なくどいメッセージが延々と描かれているようで、読んでいて非常にイライラする。
また、よく話の冒頭が
『○○が死んだ』
で始まるが、正直うんざりした。
何の前触れもなく死なれても、感動のしようも無ければコメントのしようもない。
人が死ねばいい話になるとでも…
社会の底辺を知った気になれば面白いのかも知れんが、残念ながらネットで漫画のレビューをする程余裕のある僕はここまで底辺にいないので分からない。
感動した、感動したと言いながら貧乏人を見下しているだけなのではないか。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2008-07-27 23:58:25] [修正:2008-07-27 23:58:25] [このレビューのURL]
10点 白い犬さん
日本は比較的格差の少ない国とはいわれてるけれどれっきとした格差は存在するわけで、「ぼくんち」に出てくる世界はその最下層にいる人物たちだろう。その町で盗んだり盗まれたりだましたりだまされたりぼこぼこにしたりぼこぼこにされたり体売ったりシャブ打ったり…そんな底辺でも、底辺だからこそ見つけられる愛があるのだ。
私も愛なんて使い方によっては陳腐でうそ臭い言葉はできる限り使いたくないが「ぼくんち」に根底にあるものは間違いなく愛なのだ。
それとこの漫画は西原理恵子が意識しているかどうかわからないがフェミニズム的な見方からすると相当核心をつく言葉があったりする。妊娠したこういちくんのお姉ちゃんにこういちくんのママが「生んでも生まなくてもママはどっちでも味方。」とか猫のように子供を生んで捨てまくるばあさんが「世界中の女が子供を産めるけど世界中の女が母親ができるかというとそうでもない」とか、町で一番のワルなのにこういちくんがシャブ用注射器を女と子供に売らない理由を「子供はいいとして女にはなぜ?」と一太がたずねると「女はやらせてくれるし僕らを生んでくれるから」という一見馬鹿っぽいがものすごい含蓄ある言葉が出てきたりする。一話2ページなのにそれをテーマに30ページは描けそうな内容が詰まっている。そして私はラブコメに出てくるやたら理想化された天使のような女が大嫌いなのだが「ぼくんち」の一太二太のお姉ちゃん、かのこは菩薩のような女だなあ、とあれほど嫌悪していた女の神格化なのにあっさり受け入れられた。
とにかく、この漫画を一言でまとめるとゴミ溜めのような町でゴミのような生活をしている人々の日常の話を笑いながら泣きながら愛をみつけることができる、そんな漫画です。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2006-02-12 19:21:30] [修正:2007-01-11 22:59:44] [このレビューのURL]
0点 るうさん
フライパンで頭たたいたくらいで血なんて出ないし、くだらない暴力のオンパレード。
絵が下手すぎ。全く感情移入できません。
時間無駄にした。
・・・生活保護うければ?
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-01-22 17:42:01] [修正:2011-01-22 17:42:01] [このレビューのURL]
4点 bugbugさん
作品自体がもつパワーは感じますが、
10点(人生に影響)とか9点(物事の見方がかわる)なんてことはまずないでしょ
誤解を恐れずにはっきり言うならくだらない話です。
劣悪な環境の中でけなげに笑顔を忘れずに生きる人間たちのお話
子供という語り部を通している点が若干あざとく感じれるのを差し引いても
それ以上でも以下でもない
こういう絵柄だと得てして「味がある」なんていう風に思いがちだが
下手すぎる。話にならない
高い画力とメリハリのついた画面構成で同じ話を書いたら、どう考えてももっと読みやすくなる
作者の実体験に基づいた話という噂をどこかで聞いたが、
にわかには信じられない。普通に脚色(というかデフォルメ)していると思う
笑えるポイントも泣けるポイントも特に感じ取れなかった。
延々と最底辺に生きる人間の生活が描写されているだけ。
読ませはするが、これで涙を流せとか感化されろとか、それは無茶な注文だ
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-01-18 00:12:16] [修正:2010-01-18 00:18:04] [このレビューのURL]
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