ホーム > 青年漫画 > 週刊ヤングサンデー > ソラニン

6.93点(レビュー数:45人)

作者浅野いにお

巻数2巻 (完結)

連載誌週刊ヤングサンデー:2005年~ / 小学館

更新時刻 2009-11-25 06:31:27

あらすじ 井上芽衣子。23歳。
社会人2年目になって、会社を辞めました。
種田成男。スポーツ新聞でカットを描く仕事をしています。
これは、社会に出てちょうど一年がたった、
芽衣子さんと種田の、小さな恋の物語なんです。

シェア
Check

ソラニンのレビュー

点数別:
11件~ 15件を表示/全45 件

見上げた空が狭かったりするのは変わらない日常。
さしあたっての目標は見えない。
それでも社会の義務だとか責任だとか難しいことを待ってくれる猶予はなくて。
自尊心を傷つけたくない臆病さが邪魔をする。

そんな感覚が痛い。

「後ろ向きに進むのってなんか不思議な感じ」
ボートに乗った種田の言葉が印象に残った
後ろ向きでも進めることはできるんだ。
でもやっぱりそれって違うんじゃない?
感じる違和感は無視できなかった。

ソラニンとはジャガイモに含まれる毒
生きていくなかでは体に毒が溜まっていく。
その毒は自分の身を守るもの。
そんな意味も見えてきた。

大人になってから読む必要はない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-04-04 18:59:16] [修正:2013-03-12 18:08:29] [このレビューのURL]

6点 ショーンさん

たった二巻なのに世界観に引き込まれた。若者が今の現代を必死にもがく、いろいろと共感出来る事も多い。後半につれてジーンとくる。空虚の中に何かを見いだそうとする、そんな漫画。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-30 02:13:15] [修正:2012-11-27 13:25:15] [このレビューのURL]

8点 a1102b1204さん

最初の方は何処が面白いのか分からないし
キャラに好感も何も持てずにいた。

ただ終盤がほんとにやばかった・・!
最後の方で皆が演奏してるところあたりから
何かよく分からんが涙がでた。

この平凡で何処にでもありそうな
雰囲気だからこそだせるリアルと良さが合ったと思う。

読んで良かった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-06-09 12:48:47] [修正:2012-06-14 21:13:25] [このレビューのURL]

7点 tamajiroさん

 この作品の僕の印象としては「若者ポエム漫画」といった感じです。随所に出てくる詩的な思想がこの作品の一つのポイントだったと思います。やっぱり言葉にインパクトがあるとそれだけで他の作品とは違うなって思いますよね。
 全二巻という短い作品でもきっちりと世界観が描けていたのはそういった詩的な描写でキャラの心情をうまく表現できていたからだと思います。まあしかし心理的な描写っていうのは読み手には個人差があるし、感情移入できる人と「何言ってんじゃこいつらは」っていう人で評価は分かれるところなんだと思いますけど。僕としては概して現代の若者を上手く描けているのではないかと思っていますが・・・

 この作品に関しては取り立てて批判するような所はありません。一読の価値ありでおススメの漫画です。ただ評価は7点です。評価は正直悩みました。今僕が彼らと同じくらいの年代にあるのでこの作品に感情移入することは容易でしたが、他の年代の方が読んだら果たして同じ感想なのかと言われるとそれは疑問だからです。多分読む世代を選ぶ漫画だと思うので・・
 ただ「名作」とまではいかないと思います。たった二巻でのし上がれるほど皆さんも甘くはないんじゃないかということでw
 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-03-14 00:37:35] [修正:2012-03-14 00:37:35] [このレビューのURL]

8点 左手さん

 「夢に憧れ諦めた人たちへ」

 読んでほしい対象は、これから夢を追おうとする若者、夢を叶えた人、夢を諦めた大人、夢を叶えたが訳あってその夢を捨ててしまった大人。要するにこれは夢に憧れる、また憧れたすべての人に当てはまります。

 しかし、この中に登場するキャラたちのほとんどは私たちの現実世界にいるような夢を諦め、普通に仕事をし、生活を営む人ばかりです。特に1巻のなんともない日常がしっかりとその風景をまざまざと見せ付けています。
 その中で唯一夢を叶えるために頑張っているのが種田であり、結果は悲惨なことになりました。
 現実とはなかなか上手くいくものではありません。
 夢を見ることの憧れは花屋のアルバイトの井上、夢ではなかったのに叶ってしまったのが鮎川、夢を叶えたが現実を直視しプロデュース業をする冴木、それらのキャラが夢の象徴として配置されているのが、浅野いにおが仕掛けた表現といえます。

 物語としては1巻は極普通の日常、2巻は芽衣子が種田の夢の向こう側を探求する話。
 2巻だけでスッキリした内容で、言いたいこともいろいろな角度から言えているので、何度も読める作品に仕上がってます。

 サブカル厨(ヴィレッジバンガードによくいる奴等)大絶賛の浅野いにおが若者の鬱憤を吐き出した漫画、と高をくくっていた私ですが、ソラニンが映画化することになり、もう一度よく読んでみると、なんて完成度の高い漫画なんだ、と驚きました。
 その漫画を読まずにイメージだけでどうこう言うのはダメだね、と思わされました。オススメです!

   全2巻所持

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-24 11:05:32] [修正:2011-04-24 11:05:32] [このレビューのURL]

PR


ソラニンと同じ作者の漫画

浅野いにおの情報をもっと見る

同年代の漫画

週刊ヤングサンデーの情報をもっと見る