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7.5点(レビュー数:18人)

作者土田世紀

巻数7巻 (完結)

連載誌週刊ヤングサンデー:2000年~ / 小学館

更新時刻 2011-05-22 20:44:36

あらすじ 数えきれないほどの不幸を背負いながらも全身全霊で真実の愛を貫き通す男・ドンが見せる切ないほどたくましい青春像!

備考 平成11年(1999年)度文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。
2005年に窪塚洋介主演で実写映画化。

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同じ月を見ているのレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全18 件

6点 dollboxさん

なんとなく心が豊かになった気がする。

幸せの定義は難しいけれど、ドンちゃんの言うような幸せは俺には実感できないかもしれません。
誰かが幸せなのを見るのは嬉しいけれど、俺は自分も幸せになりたいしそこに少しでも加わりたいとも思う。
ドンちゃんの想い描く幸せの風景の中にドンちゃん自身の姿はない。
そこにあるのは自分が好意を寄せている女性と親友が、おじいちゃんおばあちゃんになっても結婚記念日をささやかに喜びあっている暖かな日常だ。そして夫婦がドンちゃんも祝ってくれてるかしら?なんて幸せそうに話すんだ。
それでもドンちゃんは幸せなんだって。嬉しそうに夢を見ながら笑うんだ。

土田世紀の描く人間はどうしてこんなに命が込もっているんだろうね。
酷い仕打を受け続けてもドンちゃんは優しい、優しすぎる。痛みを知っているから。だから俺は哀しい。
俺にドンちゃんみたいに生きる自信はない。
だけどドンちゃんのような心をもちたいとも思う。
俺はまだまだちっちゃいな。いい加減そう思う。
とりあえず読んでください。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2006-01-03 04:15:11] [修正:2006-01-03 04:15:11] [このレビューのURL]

10点 テレーズさん

[ネタバレあり]

本当に心が心地よくなることを突き詰めて、突き詰めていったら原始時代のような質素な生活に戻ってしまうかもしれないですね
今日では必要ないものが沢山あって本当に必要なものと要らないものを選択するのがとても難しい時代になってしまいました
必要のないものに執着してばかりで自分自身のことでさえ蔑ろになりがちです
だから皆苦しみ、要らぬ不安を抱え生きています
純粋で素直な感性を持ち生きていたのにだんだん複雑な世の中へ、これからも変化し続けていくのでしょうか
文明が発達するたびに私たちの真の、心からの感情を隠して生きて行かなければいけないような気がしてなりません
もはや隠すどころか自分の感情がどれが本物で偽物なのか分からなくなっている人はもう沢山います
いつか誰もがお金持ちで便利なものに溢れている世の中という意味でなく、みんなが幸せで生きやすい世界になっていってほしい
まずは自分から変わっていこうという気持ちになりました
相手が誰であっても、どんなに酷い裏切りを受けたとしても許し信じ続けること
全ての悲しみ苦しみをまっすぐに受け止めるということはなかなかすぐに出来るものではないかもしれませんが、人を愛することの幸せというものは全ての人が必ず感じることが出来ると思います
少しずつでも主人公のようにそう感じている人が増えれば本当の意味での幸せを誰しも掴むことができるのではないでしょうか

漫画を評価する際に作者がどんな主義主張を作品に織り込んでいるかというのをみているので画力、作中人物の個性、伏線の甘さ、辻褄の合わない所などは評価にいれておりません

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-06-29 20:51:51] [修正:2019-06-29 20:51:51] [このレビューのURL]

6点 朔太さん

一言で言えば、純粋過ぎて、感情移入できない、ということになります。
しかし、本当に非現実的で、ドンは有り得ない人物像なのでしょうか。
画家の山下清との類似性も感じますし、キリストも同じような
人物像だったかもしれません。
ドンは、あまりに邪念というものがない存在だから、周囲の
人間は最初は反発しつつも、勝手に解釈して勝手に自分の
価値観を変えていくのです。

この辺りから、私はキリストを連想してしまいました。
キリストは、実はほとんど語らない人だったようで、
多くの説教は弟子によって残されたものでしたから。
宗教家たちや宗教に救われたい人たちが最終的に目指す
人間像を漫画で分かりやすく解説してもらえたような気分です。
これは正しい人間の姿なのでしょう。
が、そこに辿り着けないだろう自分をも改めて確認してしまいます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-02-08 07:27:45] [修正:2018-02-08 07:27:45] [このレビューのURL]

6点 はげおやびんさん

人間を純粋に愛するドンちゃんのまっすぐな行動に心をえぐられる

ドンちゃんは、世の中のすべての不幸を受け止め、そしてすべての人間を愛する

作者の画力も力強く愛と生を表現している

良作だとは思うが、いまいち漫画という媒体ではこういう文学や哲学的な内容は表現できないのではないんだろうかと思う

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-08-22 14:51:11] [修正:2017-08-22 14:51:11] [このレビューのURL]

7点 三助さん

読んでて辛い漫画。
純真無垢で行動に他意のないドンちゃんがその純粋さゆえに
周囲から誤解を受けたり迫害されたりするのがキツかった。

こんな奴絶対いないだろうなと思いながらも物語に飲み込めるあたり
さして無理のない展開なんだろうと思います。

火垂るの墓みたいにあまり何度も鑑賞したくない作品でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-12-22 19:49:08] [修正:2015-12-22 19:49:08] [このレビューのURL]

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