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6.66点(レビュー数:9人)

作者吾峠呼世晴

巻数23巻 (完結)

連載誌週刊少年ジャンプ:2016年~ / 集英社

更新時刻 2016-06-06 01:29:07

あらすじ 時は大正時代。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変する。唯一生き残ったものの、鬼に変貌した妹・禰豆子を元に戻すため、また家族を殺した鬼を討つため、炭治郎と禰豆子は旅立つ!! 血風剣戟冒険譚、開幕!!

備考 ・テレビアニメ化(2019.4)・特別上映版「鬼滅の刃 兄妹の絆」(2019.3)・劇場版「鬼滅の刃 無限列車編」公開(2020.10)・1巻からの累計発行部数は1億2千万部を突破(2020.12)

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鬼滅の刃のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全9 件

7点 森エンテスさん

TVアニメが話題になっているということで、後追いで鑑賞したものの、あまりピンと来なかったです。

その後、日本映画の金字塔的な作品となる劇場版が発表されたときに、時間があったので、1週目の終わりくらいに観に行きました。

そこから当時発表されていた単行本を(全然売っていなかったので)苦労して揃え、そして最終巻まで買い続けました。

この漫画が世間の評価ほどレベルが高い漫画とは思わない・・・・・ですが、この作者の言葉の選択は尋常でないです。


漫画としての見せ方(カメラワーク・ネーム)、物語(シナリオ)、絵柄(作画)は他の名作マンガと呼ばれる作品群に及ばないと思いますが、脚本は圧倒的です。

この作品を読んで、漫画としての凄さよりも、言葉の持つ力を感じました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-02-07 23:06:30] [修正:2022-02-07 23:25:33] [このレビューのURL]

7点 s-fateさん

 社会現象になってますね。テンポも爆速で引き込まれるのもやむなしの素晴らしい少年マンガです。説明が、時代背景が、お約束の流れでここは、みたいな編集に説教されそうな部分をすっ飛ばしても勢いを重視している点がかつての少年マンガらしさを思い出させてくれます。また主人公が聖人君子レベルの性格というのは特徴としてあります。しかし個人的には発表時期によっては社会現象にまでは至らなかったと思います。今ほど「理不尽なモノに立ち向かい日常を取り戻したい!」という時期はないと思います。この作品はその時期と完全にリンクした結果共感が生まれ社会現象にまで至ったのだと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-01-10 12:18:40] [修正:2021-01-10 12:18:40] [このレビューのURL]

9点 鈴森一さん

2020年12月16日現在、劇場版「鬼滅の刃」無限列車編の興行収入が300億円を超え、歴代1位の「千と千尋の神隠し」に迫りつつあります。おそらく数日以内に1位になることでしょう。

オリコンの年間本ランキングでは、2020年のコミックの単巻別売上ランキングで、「鬼滅の刃」の既発刊分の22巻が、1位から22位までを独占しています。
(23巻は2020年12月発売のため集計対象外)

そんな歴史に残る大ヒット作を、中年のおっさんである私が、個人的な主観でレビューします。


読み始めた時にまず最初に思ったのは、「この設定は○○という漫画に似ている」と思うところが何か所もある、ということです。

過去のヒット作(特に少年ジャンプのヒット作)をよく研究し、うまく取り入れていると感じました。

既視感のある作品ですが、そこで「パクリだー」等と批判的にならずに、読み進めていくと・・・・すごく面白いです。

歴代のジャンプバトル漫画では、この作品がナンバーワンだと思いました。


王道を行く娯楽作品であり、ストーリーもわかりやすく、小学生から老人まで楽しめます。
自分はいい年齢のおっさんですが、泣いたり笑ったり…とても楽しみました。

ストーリー展開がスピーディーで、さくさく進みます。そして、引き延ばしもなくサクッと完結します。
各キャラのエピソード等の中には、本編で十分に語られていないものも多々あり、そこに読者の想像力が働く余地が生まれます。
それだけキャラクターがしっかり立っているということですね。
2次創作がさかんなのも納得です。


とにかく読んでよかったです。面白かった。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2020-12-16 18:23:15] [修正:2020-12-16 18:24:44] [このレビューのURL]

7点 チーズカバオさん

[ネタバレあり]

漫画史に残るような爆発的ヒットとなった本作だが、それも納得してしまう程に、近年のジャンプ作品には無い魅力がこの作品には凝縮されている。


評価点としてよく挙がるのは、殆ど引き伸ばさずに面白さを維持したまま完結した圧倒的勢いだ。これは確かに、近年のジャンプ漫画のヒット作としては異例である。

恐らくこの作者は、物語のプロットは早い段階で決めていて、概ねそれに沿って最後まで駆け抜けることが出来たのだろう。
だからこそ、味方の実力者や敵の幹部を出し惜しみなく登場・退場させることで、クライマックスを連続させるという、物語作りにおいて究極の手法を実行できた。
これは作者が自らの力量を把握した上で、作者や編集等が欲をかかずに着地点を見極めることが絶対条件であり、これを満たせる漫画はごく稀だと言える。
特に本作のようなメガヒット作品でこれを成せたのだから、作者もジャンプ編集部も見事だとしか言いようがない。


だが、これほど幅広い層が本作にハマっている理由は、もっと根源的なところにあると思う。
それは、読者が本能的にアクション漫画に求める「バイオレンス表現」の要素と、それと相反する「愛」の要素が、極めて効果的に描かれているという点である。

まず「バイオレンス表現」についてだが、
近年の少年漫画においての暴力表現はマイルドだったり、スタイリッシュだったりすることが多く、いまいち緊張感を引き出せていない作品が多いように感じる。
もちろん、それが必ずしも悪いとは思わないが、少なくとも昔の名作アクション漫画にはそれなりの暴力表現は切り離せないものであり、それにより生まれるゾクゾク感というのは結構大事なものだったと思う。
かと言って、進撃の巨人みたいにバイオレンス描写に振り切った作品造りは、読者にとってのハードルを上げかねない。
その点で言えば、鬼滅の刃のバイオレンス描写は、古き良き名作群に近いバランスを持っているように思える。
重症を負った者は戦力が低下し、四肢を欠損したものは戦線を離脱し、致命傷を負った者は死ぬ。
こういった当たり前のバイオレンス要素が作品に程よい緊張感やゾクゾク感を与え、直感的に読者の心を掴んでいるように思える。

次に「愛」の要素である。
はっきり言って、これこそが鬼滅の刃最大の魅力ではないだろうか。
読めば誰しも分かることだが、本作の物語は人間愛に基づいている。
そして更に言うならば、「家族愛」を偏執的に、これでもかというほど描きまくっている。その執拗さは常軌を逸していると言っても過言ではないが、だらこそ他の追随を許さない唯一無二の魅力となっている。
それにより、人間であれば誰しもが持つ感覚や感情をダイレクトに刺激してくるため、子どもから大人まで多くの読者が魅せられてしまう。
ジョジョが人間讃歌を謳ったように人間愛をテーマにしている名作少年漫画は過去にも多々あるが、本作ほどド直球で終始それに徹した作品は過去に類を見ないだろう。

総括すると、暴力と愛という、一見では二律背反の要素を物語にガンガンぶち込んで本能を揺さぶってくるのが、鬼滅の刃の魅力であると考える。


長々とレビューを書いたが、社会現象を起こした事もうなずけてしまう、とても良い作品だと思う。

ナイスレビュー: 4

[投稿:2020-09-01 14:04:50] [修正:2020-09-10 11:45:46] [このレビューのURL]

5点 lanelaneさん

キャラクターの個性や性格が深掘りされる前に死んだりするのでイマイチ登場人物に感情移入できない。絵は下手ではないのでしょうが、見せ方が下手なのか技を繰り出しても実際どんな技なのか何をしているのかが分からない時がある。ギャグが寒い。ストーリーも特筆するような出来ではない。

正直、流行った理由はアニメが優秀だったからだと思う。アニメの方は作画が素晴らしく、戦闘シーンも見ごたえがあります。漫画よりもそちらで見た方がいいかも。原作は既に終わりましたが、アニメも終了した後、10年経っても語られている漫画なのかどうか不明。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-09-09 09:48:56] [修正:2020-09-09 09:48:56] [このレビューのURL]

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