へうげもののレビュー
8点 オカシューさん
私は良作としてコノ漫画に8点をつけます。
しかしこれは「待ってくれ」「話は聞いといてくれ」の8点と言いたい。
歴史モノである。
しかもテーマは陶芸等骨董品を扱いワビだのサビだの境地を描く。
とっつき易いとはお世辞にも言い難い。
絵は濃くてクセがある。
「バカボンド」などを想像したならば期待外れになるかもしれない。
万人が認める「美しい」作画ではない。そのストーリーも含めて。
友情、努力、勝利・・・少しはあるか?
「少年ジャンプ」大好き読者が楽しめるかとても責任もてない。
「なんかキモっ・・」と言われても仕方のない部分もあるかもしれない。
以上のように決してちびっ子に薦めるとか萌えが期待できるとか皆無の作品である。
だがそこが良い。そこが良いのだ。
家に溢れるほど漫画のある私のような人間にはこの作品の立ち位置に感謝する。
漫画の新しい可能性や魅力を凄く感じさせてくれるのだ。
エッチな漫画やバトルな漫画も楽しいけれど。しかし。
他の人が描いてない、いや描けないテーマ。
他の人が真似しない、いや真似できない作画。
そしてなおかつ面白い!(ココ重要、テストにでるよ!)
「へうげもの」はそれをやる。
これこそ「オリジナリティ」というものだ!
所持巻数 3巻
PS・
信長のラストシーン、みてくれよ!
これが「オリジナリティ」というものだ!
ナイスレビュー: 5 票
[投稿:2009-10-14 01:04:02] [修正:2009-10-14 01:04:02] [このレビューのURL]
4点 gundam22vさん
歴史漫画の新しい切り口を目指したのでしょうが、荒唐無稽、茶の湯文化がテーマなのに、悪ノリが過ぎて下品。絵もそういう感じですし。
意外な史実を紹介する場面がありますが、これがないと歴史漫画以前になってしまう申し訳程度、これだけ崩してしまうなら歴史は舞台装置のギャグ漫画として徹底するか、最もメジャーな戦国時代のメジャー人物と絡みまくるのを避けてマイナー時代を選択した方がまだ良かったのかもしれません。
インターネット上では高評価が目立ちますが、合わない人を評価以前に退散させがちな癖が強い人を選ぶ作品だと思います。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2022-02-08 19:11:51] [修正:2022-02-08 19:11:51] [このレビューのURL]
9点 ぐるぐるさん
山田芳裕は実力と意欲を兼ね備えた漫画家だと思う。
他の作品からも作者の熱意が伝わってくる。
地味な茶道や数寄を題材にしながらエンタメとして盛り上げているのが凄い。
もっとも、その為に強引な展開になったり作者の考えが色濃く作品に反映されたりしていて、否定的な評価をされる事も。万人受けする漫画では無いと思う。
史実とはかなり違うしパロディや変顔の多用も賛否別れる(個人的には好きだけど)。
しかし、この作品にはやはり強いエネルギーがある。
利休の存在感は凄かったし、伏線回収の巧さに感心する場面も多かった。
「人の欲望には限りがない」など印象深いセリフが沢山あるし、登場人物の苦悩や喜びの描写には魂が込もっている。
作品のテーマ「へうげ」を貫いた名作だと思う。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2022-02-06 20:14:43] [修正:2022-02-06 20:17:19] [このレビューのURL]
8点 ネズラくんさん
主人公はもちろんですが、その他の登場人物のキャラが濃いです。
(加藤清正のちょっちゅねはやり過ぎだと思いますが)
北野大茶の湯あたりの織部の暴走は抱腹絶倒ものです。
あとこれは作者ではなく、編集者の仕事だと思いますが、
モーニング掲載時のアオリ文が絶妙です。
コミックスには掲載されないので、モーニング掲載のものを
見るのがおすすめです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-09-27 01:05:09] [修正:2009-09-27 01:05:09] [このレビューのURL]
8点 ごまあぶらさん
もう、大好き!
佐介大好き!
数寄者な主人公は戦国時代、信長の直臣。
大名というわけでもないがしたっぱでもなく、秀吉、明智光秀などとも面識がある、いい距離感。
物語そのものも、本能寺の変のあたりにしぼっているし、時代背景が抜群。
そしてなにより主人公含め、キャラクターの魅力が相当すごい。
お宝に目がない方々が血相を変えて右往左往。
国一つより茶碗が欲しい。それが数寄者。
あほや! ホンマモンのあほや!
野心もあり、物欲もあり、みなさんあほや!
それがまたかっこよく見えてしまうから困る。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2006-10-26 13:56:37] [修正:2006-10-26 13:56:37] [このレビューのURL]
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