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7.8点(レビュー数:42人)

作者山田芳裕

巻数25巻 (完結)

連載誌モーニング:2005年~ / 講談社

更新時刻 2009-11-25 06:33:01

あらすじ 群雄割拠、下剋上の戦国時代。立身出世を目指しながら、茶の湯と物欲に魂を奪われた男がいた。織田信長の家臣・古田左介(ふるたさすけ)。天才・信長から壮大な世界性を、茶聖・千宗易(利休)から深遠な精神性を学び、「へうげもの」への道をひた走る。生か死か、武か数奇か。それが問題だ!!

備考 2011年4月7日より、NHKBSプレミアムにてアニメ化され放送される予定。全39話予定。

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へうげもののレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全42 件

8点 オカシューさん

私は良作としてコノ漫画に8点をつけます。
しかしこれは「待ってくれ」「話は聞いといてくれ」の8点と言いたい。

歴史モノである。
しかもテーマは陶芸等骨董品を扱いワビだのサビだの境地を描く。
とっつき易いとはお世辞にも言い難い。

絵は濃くてクセがある。
「バカボンド」などを想像したならば期待外れになるかもしれない。
万人が認める「美しい」作画ではない。そのストーリーも含めて。

友情、努力、勝利・・・少しはあるか?
「少年ジャンプ」大好き読者が楽しめるかとても責任もてない。
「なんかキモっ・・」と言われても仕方のない部分もあるかもしれない。

以上のように決してちびっ子に薦めるとか萌えが期待できるとか皆無の作品である。


だがそこが良い。そこが良いのだ。


家に溢れるほど漫画のある私のような人間にはこの作品の立ち位置に感謝する。
漫画の新しい可能性や魅力を凄く感じさせてくれるのだ。
エッチな漫画やバトルな漫画も楽しいけれど。しかし。

他の人が描いてない、いや描けないテーマ。
他の人が真似しない、いや真似できない作画。
そしてなおかつ面白い!(ココ重要、テストにでるよ!)

「へうげもの」はそれをやる。
これこそ「オリジナリティ」というものだ!

所持巻数 3巻

PS・
信長のラストシーン、みてくれよ!
これが「オリジナリティ」というものだ!



ナイスレビュー: 5

[投稿:2009-10-14 01:04:02] [修正:2009-10-14 01:04:02] [このレビューのURL]

4点 gundam22vさん

歴史漫画の新しい切り口を目指したのでしょうが、荒唐無稽、茶の湯文化がテーマなのに、悪ノリが過ぎて下品。絵もそういう感じですし。
意外な史実を紹介する場面がありますが、これがないと歴史漫画以前になってしまう申し訳程度、これだけ崩してしまうなら歴史は舞台装置のギャグ漫画として徹底するか、最もメジャーな戦国時代のメジャー人物と絡みまくるのを避けてマイナー時代を選択した方がまだ良かったのかもしれません。
インターネット上では高評価が目立ちますが、合わない人を評価以前に退散させがちな癖が強い人を選ぶ作品だと思います。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2022-02-08 19:11:51] [修正:2022-02-08 19:11:51] [このレビューのURL]

9点 ぐるぐるさん

山田芳裕は実力と意欲を兼ね備えた漫画家だと思う。
他の作品からも作者の熱意が伝わってくる。

地味な茶道や数寄を題材にしながらエンタメとして盛り上げているのが凄い。

もっとも、その為に強引な展開になったり作者の考えが色濃く作品に反映されたりしていて、否定的な評価をされる事も。万人受けする漫画では無いと思う。
史実とはかなり違うしパロディや変顔の多用も賛否別れる(個人的には好きだけど)。

しかし、この作品にはやはり強いエネルギーがある。
利休の存在感は凄かったし、伏線回収の巧さに感心する場面も多かった。
「人の欲望には限りがない」など印象深いセリフが沢山あるし、登場人物の苦悩や喜びの描写には魂が込もっている。

作品のテーマ「へうげ」を貫いた名作だと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2022-02-06 20:14:43] [修正:2022-02-06 20:17:19] [このレビューのURL]

7点 notatallさん

[ネタバレあり]

諸説ある戦国譚の中で、もっとも眉唾なものを集めることで構成された作品。と言えば褒めてることになるだろうか?
こう徹底的にあり得ない逸話で史実をなぞられると、いっそ爽快ですらある。

劇中では徳川の世となり、いよいよエンディングが近づいてきている。
正直、あまり読みたくない。
予想通りだったら萎えるし、予想外だったらもっと萎えるだろう。

キャラが明るく生き生きとしてるし、ディフォルメもなかなかの妙。
見開き4ページの構図なんかも、マンガ史上初なのでは??

数奇や茶道に興味を持たせてくれた点で加点したかったところだが、まじめな作品とは言えない気がするので、やめておく。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-08-18 03:22:24] [修正:2013-08-18 03:22:24] [このレビューのURL]

8点 ネズラくんさん

主人公はもちろんですが、その他の登場人物のキャラが濃いです。
(加藤清正のちょっちゅねはやり過ぎだと思いますが)
北野大茶の湯あたりの織部の暴走は抱腹絶倒ものです。
あとこれは作者ではなく、編集者の仕事だと思いますが、
モーニング掲載時のアオリ文が絶妙です。
コミックスには掲載されないので、モーニング掲載のものを
見るのがおすすめです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-09-27 01:05:09] [修正:2009-09-27 01:05:09] [このレビューのURL]

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