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6.92点(レビュー数:40人)

作者迫稔雄

巻数49巻 (完結)

連載誌週刊ヤングジャンプ:2006年~ / 集英社

更新時刻 2012-08-21 12:43:52

あらすじ 借金取りに追われる青年・梶くんの前に現れた謎の男・斑目貘。自らギャンブラーと名乗り、借金返済を手伝うと豪語する貘は、闇カジノへと乗り込む。さらに謎の組織”賭郎”まで出てきて・・・!?

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嘘喰いのレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全40 件

9点 三助さん

最初の数話を見た時点ではクロサギやミナミの帝王のような漫画かと思い、
そこまで面白いとは感じませんでした。
廃坑のロデム編も悪いとは思わなかったのですが、
佐田国編あたりから絵も展開も格段に良くなった気がします。

当時は連載中にちまちま読んでいたため経緯が何だったのか訳分からんことになったのですが、
単行本で一気に読むとより一層楽しめますね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-10-30 19:14:14] [修正:2020-04-21 14:20:23] [このレビューのURL]

8点 フィロさん

[ネタバレあり]

絵が美麗です。

ギャンブル漫画ですが、ギャンブル時代の勝ち負けだけではなく、それをもっと大きな目で俯瞰できるかといった視点があり、面白いです。

途中に挟まれる賭郎同士のバトルが、頭脳戦だけでない躍動感を出していて、全体としてバランスの良い漫画だと思います。

獏さんにはカリスマ性があり、それを追って成長してゆく梶くんという二人の主人公という構図が王道で良いです。
キャラクターに底知れない独特の魅力や愛嬌があります。

ファラリスの牡牛、エアポーカー、古本屋の勝負が好きです。特にエアポーカーは夢中になるほど白熱していて面白かったです。
徹夜で読んでしまいました。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-12-17 18:19:52] [修正:2018-12-17 19:39:04] [このレビューのURL]

5点 yumenneさん

たまたま友達から借りてなんか船長と云々するような話を読んで割と面白かったので、1巻から読み始めたが途中で挫折。キャラクタデザインや話の方向性はつまらなくはないけれど、途中でダレる印象。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-05-13 21:14:55] [修正:2018-05-13 21:14:55] [このレビューのURL]

9点 デビルチョコさん

まず出てくるギャンブルのクオリティの高さが半端ない。
それを上手くストーリーと絡めているのも凄い。
格闘シーンは凄まじい。迫力があります。

あとこの作品に出てくる組織の作り込みが素晴らしいと思う。
使われる言葉のセンスが良い。賭郎、お屋形様、屋形越えとか。
10点じゃない理由は屋形越えから急に絵のタッチが変わってしっまたからです。。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-02-13 00:24:13] [修正:2018-03-21 13:07:30] [このレビューのURL]

10点 イケメンさん

ギャンブル漫画、頭脳・心理戦漫画の代表格といえば、巨匠福本伸行による『カイジ』や『アカギ』、甲斐谷忍の『ライアーゲーム』などを想起する者が多いだろう。

この『嘘喰い』もそんなギャンブル漫画の一角を担う存在であるが、その質に比して、どうにも世間の認知度が低いようだ。
かく言う私も『カイジ』や『ライアーゲーム』が好きでずいぶん前に読んではいたが、この『嘘喰い』はノータッチだった。
頭脳戦漫画が好きな者の一人として気になってはいたのだが、なぜか食指が動かずにいた。どうにも『カイジ』などとは一段落ちる作品だと思い込んでいたようだ。
ところが先日何の気なしに本作を手に取り、読んでみたら見事にハマってしまったというわけだ。

結論から言えば、この『嘘喰い』は現在までに描かれたすべてのギャンブル漫画の最高峰に位置する作品である――と私は思う。

まず、登場する全てのギャンブル、ゲーム、勝負内容の質が異様に高い。どの勝負も練りに練られて計算し尽くされたものであり、「そこまで計算して描いてたの?」という驚きが一つや二つではない。
ストーリー展開や登場人物の描写も無駄がない。
50巻近くもこれほどのクオリティを維持して執筆し続けている作者は、正直化物じみているとさえ思う。
もちろん、章によって多少のムラはあるのだが、つまらない勝負などは一つもなく、どのエピソードも一定以上の質を保っている。
勝負の流れは非常に巧みで退屈させず、当初はルールの枠に収まっていたものが次第に多面的になってゆき、勝負開始時からは想像もできない展開になってゆく様は圧巻だ。

この作品の革新的な点は、何といっても「賭郎」の存在だろう。
たとえギャンブルで決着がついても、その場で敗者が「暴力」を行使しその結果自体を反故にする場合がある。ギャンブルで勝つということは、その結果を通すだけの「暴力」が必要になるということ。
『嘘喰い』は、その「暴力」の存在を「当たり前」として、一つの「機関」として描いた初の作品である。
立会人という魅力的な人物たちも相まって、「賭郎」は本作において鮮烈な存在感を放っている。

格闘、アクションについては否定的な意見があるようだ。
絵は綺麗で画力も高いのだが、画面がごちゃごちゃしており何が起きているのかわからない場面が多々あるのが原因だと思う。
ギャンブル勝負とは違い、勢いで押している部分が多いというのもあるだろう。
意思を通すために必要な「暴力」をテーマの一つとして掲げているであろう作品だから格闘描写も当然描くべきという考えが作者にはあるのだろうし、作者として多大な労力を費やす必要のあるギャンブルパートの箸休めも兼ねているのだろう。
本作のストーリーの流れとして、ギャンブル→アクション→ギャンブル……と交互に進んでいることからそれが伺える。
そりゃギャンブルだけをこのクオリティでノンストップで描けるわけないって。
といっても、號数という立会人のランク付けなどの少年誌的な人気要素もあり、立会人のキャラも濃いので格闘パートもそう退屈するものでもない。
どの立会人も変人ばかりなのだが仕事はキッチリこなすし、何より「メチャクチャ強い」のでかっこいい。男心をくすぐること間違いなし。

科学や医学ネタを頻繁に入れるのも特徴の一つだろう。
多くのエピソードに、主にギャンブルを有利に進める特殊能力としてそういったネタが出てくる。

うだつの上がらない男だった梶が身近で獏を見て成長してゆくのも面白い。
ところどころに挟まれるギャグも作者のセンスが光っている。

ただ、複雑なエピソードが多く、単行本で一気に読まないと訳がわからなくなってしまうことが多いと思う。
入り組んだ心理戦が多く、人によってはわかりづらいものもあるだろう。
恐らくそこがネックでドラマ化などのメディア展開がされていないのだと思う。この内容は文字で読める漫画ではないとキツい。
そのあたりの読みやすさは『カイジ』などに軍配が上がるだろう。最近のカイジは見る影もないが……。
カイジなどに比べ世間の認知度が低いのは面白くないからではなく、むしろ頭脳・心理戦が上質すぎるからこそ、ある種の玄人好みする内容になってしまっているのが原因なのだ。
頭脳戦が好きな者にとっては垂涎の内容。面白さは一級品である。

現在クライマックスのゲームの真っ最中だが、いまだにクオリティは衰えていない。作者にはこのままの質を保って最後まで描き切ってほしい。

最後に梶ちゃんの見せ場もあるよね?

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-11-26 10:34:36] [修正:2017-11-26 10:37:58] [このレビューのURL]

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