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7.98点(レビュー数:254人)

作者冨樫義博

巻数36巻 (連載中)

連載誌週刊少年ジャンプ:1998年~ / 集英社

更新時刻 2012-10-08 12:25:22

あらすじ ゴンは、死んだと聞かされていた親父が、ハンターとして生きていることを知り、自分もハンターになることを決意。試験を通じて知り合った友人キルアと共に父親を探す旅に出るが、行く先々には様々な冒険が待ち構えていた。

備考 元々は休載こそ多かったが通常連載という形だったが、途中で1年以上休載。その後、不定期連載扱い(何回か掲載した後長期休載と言う形)となった。

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HUNTER×HUNTERのレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全254 件

3点 真樹さん

ハンター試験〜念修行編:8点
主人公とその周囲の人間成長ドラマという観点で見れば
結構いい出来。この時点まででは各キャラも魅力的で
良作と言って過言でない作品だったと思います。

オークション編:6点
幻影旅団の魅力ばかりが目立った内容で個人的には「?」
敵役としてはあまりにもステキ過ぎるので、
主要ストーリー自体に感情移入し辛い。
この漫画の主役って誰ですか?な内容。

G・I編:5点
内容自体は冒険バトルものとしてはまあまあなのだが、
こっから徐々に主人公ゴンの自己中な面が鼻に付いてきた。
この頃から絵柄も露骨に荒れてきて、私自身のこの作品に対する
評価に疑問が生じてきた。

キメラアント編:2点
単行本は既に買わなくなった。完全に読めなくなった。
下書き丸出しの絵柄といい、説明多すぎな能力バトルといい、
魅力感じない敵役といい、私はもうついてけなくなりました。

…てな訳で総合評価は上記の点数です。

9/26追記:もう一点減点します。以下過激発言勘弁。
私にはやはり最近の展開はダメです。絵も相変わらずやし。
説明的過ぎる能力バトル漫画は私には合いません。

それよりも最近「絵はしょうがないから続きを読ませて」
「単行本では直ってるからいい」というFANの論調が多いのが凄く気になる。
週刊誌だって商売だぜ?それ自体もひとつの商品だぜ?
自分の作品だけ売れてりゃそれでいいんか?
描けないなら月刊誌なり定期休載なりいくらでもやり方あるだろ??
作者の「作家としてのモラル」に激しく嫌悪感を感じると同時に、
こういう所業をさせてしまう編集部、受け入れてしまう今の読者層にも
疑問を持たざるを得ない。特に読者層の甘やかしぶりには警鐘が必要。
「芸術だから容認」なんてダブルスタンダードもいいところ!
公に発表された時点でそれは既にひとつの「作品」なんですから。
未完成の芸術作品など、後付の言い訳に過ぎないと私は思ってます。

先にも書いたが、作者がこれを「作品」として継続・完結させる意思があるのなら
まずはこの歪んだ現状を何とかした方が…
何より若年読者・フォロワーの人格形成に良くないと思いますんで。

ナイスレビュー: 13

[投稿:2005-04-21 01:57:57] [修正:2005-09-26 14:11:38] [このレビューのURL]

10点 dieさん

[ネタバレあり]

非の付け所が無い。

サボる?下絵?
だからどうだと言うのだろうか。
天才の芸術作品が、期日が守られないからと言って、卑下されるだろうか。

少年漫画をこえた少年漫画。

ゴンと言う少年漫画の象徴を主人公にすることで、
他のキャラクター達のダークサイドが際立ちまくり。
(その分ゴンの中身はからっぽ)

躊躇無く個性あるキャラクターを排除していく様は、
決して他の作品では見られない。
そう、この少年漫画は「死ぬ」のだ。
肉体的にも精神的にも、こんなにも痛みを実感させてくれる「少年漫画」は他には無い。

とは言っても、子供にはあまり読んで欲しくない漫画。

ナイスレビュー: 13

[投稿:2005-06-06 00:09:17] [修正:2005-06-06 00:09:17] [このレビューのURL]

10点 FSSさん

[ネタバレあり]

作者の人間性や創作姿勢と作品の質は無関係という最典型例。

否定的な意見のほとんどは雑な仕事や休載の多さに対してのようだが、勘違いしてはいけないのは、「どんなに丁寧に描いて締め切りを遵守しようとも、作品として面白くなければ漫画や小説といったエンタメの世界では無価値」という事だ。

逆に言えば、下書きレベルでも多くの人間に「早く次が読みたい!」と思わせるほどの作品を描ければそれで良いのだ(画については単行本ではちゃんと加筆・修正されているし、現在のように定期的に休載を挟んでなら続けられるなら、それで何も問題は無いはず。ファンにとっても作家にとっても、もちろん出版社にとっても特にデメリットは無い。無理に連載を強要して駄作を描かれたり、描くこと自体に嫌気がさして連載そのものを止められるよりははるかにマシだろう。そもそも才能のある作家を潰すような殺人的連載ペースや、売れている間は作品の質を落としてでも引き伸ばしを強制する日本の漫画業界の体質にこそ問題がある)。何ならハンター休載中の十週間は有望な新人さんの読み切り作品や短編連載の発表の場として使っても良いだろう。

閑話休題。

ある意味でバトル漫画の最終進化形であり、もはやこの手の「能力バトル漫画」はジョジョと、このハンターが終わらせてしまったと言っても過言ではない(今後、新人漫画家が能力バトルをモチーフとした作品を出すにしても、よほど斬新な設定に推敲を重ねなければ、何をやっても「スタンドや念能力のパクり」と言われてしまうだろう。同時期の「ナルト」ですら「念能力の系統分け」をパクっているし、それでいてジョジョやハンターほど能力の相性や駆け引きを戦いに持ち込めていない)。

多分これ以上設定や駆け引きを緻密にしたら理屈っぽくなり過ぎて、良い意味での単純さを損なうだろうから、「バトルの爽快感」と「駆け引きの妙味」のバランスを考えたらこのくらいが漫画としてベストだろう。

内容的には色々と賛否両論あるだろうけど、バトルシーンだけでなく、特殊な環境で育ったキルアや復讐の事しか頭に無かったクラピカが、ゴンとの出会いで自我や友情に目覚めていく過程など、登場人物の丁寧な心理描写は下手な小説や映画など足元にも及ばないほどよく描けている。

他にもハンター試験や幻影旅団との戦い、ゲーム世界が舞台とされるG.I編などなど、変化に富んだエピソードが多く飽きさせない。特に旅団編はまさに神展開。相手が強すぎるから直接対決が少ない分、緻密な心理戦による駆け引きが多く、そのどれもが緊張感があり、しかも無理が無い。気の抜けない決死の尾行、アジトでのゴンの激しくも真っ直ぐな性格を表す腕相撲、暗闇のホテルでの柔軟な対応、そしてパクノダの死とゴンたちの救出によって復讐から開放されたクラピカ…。よくこんな展開を考えられると思う。

登場回数が少なくても印象に残る魅力的なキャラも多い。特に旅団のメンバーについては「外伝」や「過去編」として別に物語が読みたいほど。

とにかく下書きだろうが、長期休載しようが、最後まで続けて欲しいと思えるほどの漫画を描ける才能を素直に称賛したい。

ナイスレビュー: 11

[投稿:2008-05-31 23:18:46] [修正:2008-05-31 23:18:46] [このレビューのURL]

10点 ごまあぶらさん

4月以来1回もつけたことがない10点をこの作品につけます。
キメラアント編の王の描写がうますぎでした。
小さな力しかなく特出して一つしか能のないコムギ。
それに対して全てを持ち、何もかもを手中に収めるために生まれた王。
この二人のふれあいが常軌を外れています。
王の心理変化を見て読者としてどこかほほえましくも感じます。
しかし、この王は主人公たち人類にとってあくまで忌むべき敵ですし、倒すべき悪です。
絶対的悪として描かれて、そのあとに王に人格を持たせる手法は見たことありません。
見たことあったとしても、ここまで見事に表した漫画はありません。
なお、もちろんキメラアント編以外のシナリオもすばらしいものです。読者のニーズに応えようとして、いろいろ試行錯誤してるところも見られます。
ちゃんとわが道のみを進もうとするところも見当たります。
どのキャラも性格に破綻がなく、また、破綻させることも出来、動かしやすいです。
画力は正直漫画界で随一だと思っています。人間を書くという意味で、しっかりといろんな構図をしっかり描いているからです。
いろいろ、誉める点多いですが、前記したキメラアント編の心理描写がイカレていたので点数アップします。


ーここより個人的見解ー
休載の多さ、雑な下書きを載せることについての意見を述べます。
なお、これは押し付けるわけでもなく、私個人の意見です。

私は休載が多いなどは漫画の点数には影響しないと思います。
例えばH×Hがちゃんと連載終了して、30年がたったとします。
それを見る少年に、30年の歳月をとった私たちが、
「この漫画を読むのは止めろ。この作者はいけすかん」と説教は出来ません。
ジャンプに載っているからいけないとか言うのも関係ないと思います。
他に移ればよい、と言う意見は、逆に言えばちゃんと載れば点数を上げると言う意味にも取れます。
漫画単品を評価するときにこれも関係ないと思います。
私個人はもちろん、雑なまま載って欲しくはありませんし、休載するととても残念に思えます。
しかし、それと漫画の評価は別にします。
もう、なんども読み返してますし、続きを読ませる力は随一です。
「H×H」そのものの評価を低くみるのはそうでいいと思いますが、ストーリー、画質、演出など漫画としてのH×Hはやはり10点です。

ナイスレビュー: 8

[投稿:2005-04-22 01:45:07] [修正:2006-01-30 08:35:28] [このレビューのURL]

10点 ジブリ好き!さん

祝!連載再開ーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!

うぅ…全く…休載を叩かれて低評価されたりしてきましたが…それも去年まで!もう「休むな」とか「まじめに仕事しろ」とか言われないで!

これもひとえに、FANが根強く待っていたからこそだと思う。
そしてセーラームーンの作者であり妻の武内さんの支えのおかげ。
ハードル上げに上げてしまったキメラアント編だが、冨樫先生のがんばりに期待したい!

本っっっ当に最高の年始めだ!ww


それはさておきレビューっすね。。

内容はハンター試験もキルア家も天空闘技場もほんとにいい!
カストロ対ヒソカは、これから始まる頭脳戦込みバトルの序章、地味だけど好き。
旅団編は本当にすごかった。頭脳戦、占い、バトル、全部好き!
G・I編はちょっと世界観になれるまで時間がかかったかな。世界観の完成度は高いけど、修行メインで失速した感があった。
キメラアント編は、物語の集大成的な位置づけになってきてますね。とりあえず旅団メンバー+カルトの能力がわかっただけでも良かったw

他のレビューワーさんも言ってたけど、冨樫先生はG・I編で終わらせるつもりだったんだと思う。キメラアント編は編集部による引き延ばし、だからボイコット的に休載したんじゃないかな?
バクマンでも抗議の際は作家はボイコットだったし、意外と伏線だったのかもw
幽遊白書のときにも編集部と揉めたらしく、仲が悪いのは確か。
本人の希望する月刊アフタヌーンに移ってくれるといいのに。集英社は一度手に入れた逸材を離さないからなぁ、ほんと。

画については、これから読む人が注意するほど悪くないと思います。
別にFANだから、最近の作画を甘やかしているつもりはありません、ただ作画で作品を評価することは僕自身はしませんし、言うほど酷いものではないかと。(もちろんジャンプでの作画は酷いですがw)

好きすぎて誉めっぱなしですが、一つだけ…
ゴンが…主人公が好きになれないっ。。。
これは今のジャンプ全般に対して感じるのですが、主人公に魅かれない。ルフィも一護もトリコもアゲハも。ナルトなんか特に。
何でだろう…ルックス的な要素もあるんだろうけど。正義漢・熱血漢すぎるのは少年漫画だからしょうがないとして、たぶん毒がなさすぎてギャグも言わないからだろう。まっすぐすぎて人間味に欠けると言うか。
あと脇役・敵役に魅力的なキャラが多いことも、相対的に主人公の魅力を下げているのかも。
でも、最近の蟻編でピトーに対する激情を見て、私怨に駆られて行動するゴンに人間味を覚えた。感情移入もできるようになったし問題解決!髪伸び過ぎでもおkだよ!

結論:最高の漫画だっ!!


(2010年7月更新、【雑誌で読んでても全巻所持】、以下ネタバレ注意)

また休載してしまったわけですが、連載再開時に「今年は休載しないようできる限り頑張ります」って言ってたから、この漫画の魅力を振り返りながら信じて待つことにします。

少年漫画らしく力任せに、そうかと思えば卓越した頭脳戦・心理戦を展開し絶妙な「駆け引き」を堪能させてくれるこの作品。それだけでも心の底からぞくぞくしちゃうのですが、個人的に他の少年漫画と決定的に違うところは、キャラがいつ・どのタイミングで退場するか全くわからないところだと思います。

どんなに魅力的なキャラであろうが、あっさり退場させてしまう潔さ。
パクノダの最期は確か小学生の時でしたが、みんな相当嘆いてました(最近だとピトーか…)。
味方キャラは敵の圧倒的な力の前にあっけなく去り、敵キャラは登場時にはおよそ見当がつかないほど感情移入できるまで魅力的になったタイミングで去る。死に場所として最高のところを与えてくれるわけではなく、むしろ「えっ、こんなところで?」と思ってしまう程で、志半ばであらがえない不条理な力の前に倒れる(作中で心残りなく、安らかな顔して死んでいったキャラっていたかなぁ。ネテロ?)。
パワーインフレは戦闘の単純化を招く要因になりがちですが、この作品では念能力という相性も重要になってくるバトルシステムでそこをカバーしながら、どうあがいても埋められない絶望的な力の差を演出することで現実の「無情さ・不条理」を表す材料として効果的に使われていると思います。
特に蟻編ではそれが顕著。

キャラに対する愛情が強すぎてストーリーにも影響を与えてしまう作品、キャラの人気に応じて話を作ったり媚びたりする作品が蔓延してきた今の少年漫画界では間違いなく異質の作品。
これが大人でも楽しめる要因の一つだと思います。

ナイスレビュー: 6

[投稿:2010-01-05 01:34:09] [修正:2010-07-22 06:07:13] [このレビューのURL]

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