クロスゲームのレビュー
8点 鈴森一さん
「タッチ」の香りがする野球漫画です。
本作は2005年から2010年にかけて週刊少年サンデーで連載されていました。
「タッチ」の頃とは違い、野球がそれほど若者に浸透しなくなった時代に連載されています。
しかし、この作品内の登場人物たちは、みんな「甲子園」に夢を見ていて、「タッチ」がブームだったあの頃のままです。
この「時代錯誤」感が、作品の大きな特徴だと思います。
携帯電話やインターネットはほとんど出てきませんし、主な舞台は、家と野球場と高校とバッティングセンター併設の喫茶店です。
メインキャラは喫茶店によく集い、ヒロインは喫茶店で働くこともあります。
完全に80年代のノリです。
いやー懐かしい。
あだち充先生の作風も当時とそれほど変わっておりません。
というか、「タッチ」との類似点は多いです。
(あまり書くとネタバレになるのでやめておきます。)
80年代に小中学生時代を過ごし、今やすっかりくたびれたおっさんになった自分にとって、この作品を読んだことが一種の清涼剤となりました。
元気をもらいました。
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[投稿:2025-02-07 13:47:47] [修正:2025-02-07 13:47:47] [このレビューのURL]
9点 ポケモントレーナーみゆきさん
ポケモントレーナーみゆきです!
クロスゲームは、あだち充先生の今までの作品以上に心を打つ作品です!
タッチ、みゆき、H2。
いろいろな作品があるあだち充先生の作品ですが、ダントツでこの作品が大好きです!
正直、1巻だけでも読んでほしいです。
アニメで言うなら第1話。
全編を通して本当におもしろい作品ですが、一番最初だけでも知ってほしい傑作です!
アニメの1話は公式で見れるので、ぜひ観てほしいです♪
1話だけなら30分だけです。
それだけでもこの作品のおもしろさは、きっと伝わると思います。
正直なところ、最初はコブクロがOPテーマを努めるということで観始めた楽曲でした。
でも、本当に面白い作品です。
ぜひお時間を作ってでも読んで、観てください!
ポケモントレーナーみゆきでした♪
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[投稿:2020-03-17 21:46:48] [修正:2020-05-19 20:46:44] [このレビューのURL]
5点 群馬のイチローさん
第一印象は、あだち充らしい作品だな。と思いました。
ハッピーエンドでもなく、バッドエンドでもなく、グッドエンドどまりで終わるの定番なのかなと思いました。
H2は、見る人によっては、ハッピーエンドかグッドエンドだと思います。個人的にはグッドエンド。
タッチは、個人的にはグッドエンド。
クロスゲームは、しょっぱなからハッピーエンドはないな、と感じてしまう予想通りの作品だと思います。
でも慣れると、あだち充の作品は普通レベルですが面白く感じる作品の一つだと思います。
作者同じ群馬県民としては、やや点数が甘くてスミマセン。
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[投稿:2014-11-24 19:56:07] [修正:2014-11-24 19:56:07] [このレビューのURL]
5点 プリさん
全巻電子書籍で読みました。気軽に読めていいですね。
全体的な感想は「軽い」そして「詰め込みすぎ」
まず、第一部「若葉の季節」はとてもよかったです。
若葉が素直に好意を伝えてコウと仲良しな雰囲気はとても
微笑ましいし、青葉がコウを毛嫌いしているというのも
自然に理解できます。
若葉と死別する場面はあっさりしすぎな感じもしますが、
最初はなかなか状況を理解できなくて、泣けばいいんだと気づいて
涙を流すシーンなんかはリアルで素晴らしいと思います。
また若葉の誕生日プレゼントの予定表も、それを毎年叶える
コウの描写もすごくいいです。
またコウが、年下ながら青葉のピッチングに憧れて
野球を始め、男女の差ゆえに実力が逆転した後でも
青葉を心から尊敬しているというのも
とても理解できます。
ここまではいいのですが、プレハブ編が終了したあたりから
物語を進行するための役割を担うだけのキャラが出てきて、
それらの描写が不十分で完成度を下げた気がします。
まず登山家いとこは何だったのでしょう。
ことあるごとに電柱の上に居たりするのはまだ目をつぶるとして、
青葉家に同居までしてるのに後半完全にもて余されていました。
また、東が青葉を好きになるのは東の性格的には
十分あり得そうな感じでしたが、これもちょっと唐突だった印象。
本気で好きだといいながら、最後は説明なしに全てを察知し
あっさり引き下がるし。
そして、あかねがコウに惹かれるというのは物語的には
これしかないという感じではあるのですが、これも何となく
納得しなければならないという感じ。
最後の方にコウが「若葉が自分の言いたいことを伝えるために
あかねちゃんを導いてくれた」と話した部分は「?!」です。
私の中ではなかったことにしています。
これではあかねの存在も若葉の存在も軽く扱われすぎだと思います。
青葉はコウのことをたぶん小学生の時からずっと好きだった。
でも若葉のこともあり反対な態度をとらなければいけなかった、と
いうのは無理なく理解できるのですが、
コウが青葉のことを好きになった時期がいまいち
ハッキリ分からないのも不満です。
それによってコウの印象が随分変わってきます。
タッチの南ちゃんは和也と死別する前から達也(残った方)が
好きだった。
コウは生前は若葉の方が好きだったけど、死別後に
青葉(残った方)のことが好きになったのならば、
個人的にはその経緯をもう少し納得したかったです。
若葉が生きていた時から実は青葉に惹かれていた可能性も
あるので、そうなるとまた印象が全然違ってきますが・・。
あだち充作品として読んで十分満足できる面白さだと思いますが、
上記の理由から完成度は「タッチ」「H2」が上だと思いました。
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[投稿:2014-04-13 21:27:29] [修正:2014-04-13 21:28:03] [このレビューのURL]
7点 森エンテスさん
安定の『あだち品質』って感じですかね。
正直な話、何が良いと言われると困るんですけど、いつもの空気感で安心して読めるというのが、唯一にして絶対的な強みだと思います。
野球の部分は盛り上がりに欠けたかなという気がしますね。
そういう意味ではタッチという作品はそのバランスが秀逸だったとつくづく思います。
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[投稿:2013-05-13 20:43:04] [修正:2013-05-13 20:43:04] [このレビューのURL]
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