「くっしい」さんのページ

総レビュー数: 32レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年04月04日

 表題作は切ない話しです。材を古典や寓話に拠っています。人間の業が表現されている漫画です。
 
 この人の他の漫画を読んで興味を持ったら読むと良いでしょう。まだ荒削りな漫画です。

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[投稿:2009-04-15 22:06:04] [修正:2009-04-15 22:06:04] [このレビューのURL]

 色々なものが雑多に入った漫画です。全体としてまとまらないところが良いです。人の意識や思考はこの様に雑多なものが断片的に入り込んでいるンでしょうね。

 「いちばんきれいな水」が完成度が高いというか分かり易いと思います。これを読むだけでも価値はありますが「赤鬼」もグロテスクで秀逸なものです。

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[投稿:2009-04-15 21:56:16] [修正:2009-04-15 21:56:16] [このレビューのURL]

 話しとしては宮崎駿とよく似ています。つまり構造は単純で分かり易い。その分深みには欠けますが。

 登場する精霊の類はよく作られている様に思います。

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[投稿:2009-04-15 21:50:02] [修正:2009-04-15 21:50:02] [このレビューのURL]

 これからこの人の他の漫画も読んでゆくつもりですが、この漫画はまだ荒削りでこなれていません。でも絵と世界がマッチしていてその意味では完成されています。

 じわじわと情緒に訴えて来るものがあります。

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[投稿:2009-04-15 21:38:47] [修正:2009-04-15 21:38:47] [このレビューのURL]

 連作集です。日常と言うにはあまり平凡ではないことが起こる話しも幾つもあります。その様に感じる自分の現実があまりにも平穏すぎるのかしら?でも平凡な日常を描いたものもそうでないものも並列に同等に淡々と語られていきます。
 この人の漫画出て来る人たちは言葉より表情で語りますね。

 全体を通して漂う「空虚」が今の時代背景を映しているようです。

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[投稿:2009-04-04 16:01:04] [修正:2009-04-15 21:31:51] [このレビューのURL]

この人の漫画としては毒が少ないと思います。その分読み易いと思いますが、特徴に欠けることにもなります。
 
 浅野いにおの漫画を特徴付ける「空虚」は健在です。ここがこの人の入り口になるのかも知れませんね。これが気に入ったら他のものも読んでみると良いと思います。

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[投稿:2009-04-15 21:30:03] [修正:2009-04-15 21:30:03] [このレビューのURL]

10点 茄子

 この人の漫画も浅野いにおの漫画も全体を覆っているものは「空虚」です。この空虚さは虚無感とも無常感とも違う今の時代を映した空気なんだろうと思います。ただ浅野いにおと「茄子」には勿論違いがあります。

 その違いとは、「茄子」は何処までも乾いている点でしょう。登場人物はとても空虚ですが何かを強く求める訳でもなく、淡々としています。浅野いにおの漫画では空虚であってももがき、何課を希求する心理が根底にあります。

 「茄子」の最大の魅力はこのサラッとした淡白な空虚なのではないでしょうか。

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[投稿:2009-04-15 21:24:34] [修正:2009-04-15 21:24:34] [このレビューのURL]

如何にもこの原作者らしいトリックでした。
本格推理にはこのぐらいの莫迦莫迦しさがないと面白くありません。

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[投稿:2009-04-04 16:54:48] [修正:2009-04-04 16:54:48] [このレビューのURL]


とても楽しめる漫画です。

ただかなり都合よく展開する話しの運びですし、物語の舞台が不自然極まりないと思います。
悪く言えば独り善がりです。
そのために感情移入は勿論、共感も難しい漫画です。

基本的に子供向けです。
 
でも娯楽としてはそれなりに楽しめました。
自分ではきっと買わない。
お金を出して読む程ではないものでした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-04-04 16:45:28] [修正:2009-04-04 16:46:49] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

 先入観や予備知識なくこの漫画を読みたい方は読まないで下さい。
 
 ヒロシマ・ナガサキは日本人としては避けて通れないテーマです。この漫画の瞠目する点あるいは原爆を扱ったものとして一線を画すと思われるのは、原爆以後の残された人の心理を掘り下げている点です。

 「私は生きていて良いの?」

 これほど戦争の悲劇を表す台詞は他にないでしょう。それでいて登場人物は皆明るく、強さを持っています。湿っぽくならず被害者意識もなく悲劇を描くことは誰にでもできることではありません。

 「夕凪の街」の終結部は圧倒されます。あの表現には参りました。漫画の力を感じます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-04-04 16:38:00] [修正:2009-04-04 16:38:00] [このレビューのURL]