「はるき」さんのページ

総レビュー数: 24レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年05月27日

9点 BECK

マンガという手段でこれだけ音楽を表現できるんだ、と普通に感動しました。歌のシーンなんて音は聞こえなくても、いいアルバムに出会ったときに似た感覚を覚えます。

またBECKというバンド、そして個々のメンバーが少しづつ結束していき、ライブシーンがどんどん良くなっていくのが読んでいて嬉しいというか、爽快です。
特に作中で描かれた最後のライブですね、各メンバーのコユキへの想い、コユキの各メンバーへの想いが混ざり合って、ライブ会場にすごいエネルギーをもたらしていて「こんなライブ見てみたい」と思えました。

さらにもう1点、BECKを支える周りの大人たちがかっこよ過ぎます。

中だるみなしで34巻という長さを全然感じさせない、一気読みしたい作品。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-06-03 02:01:16] [修正:2010-06-03 02:01:16] [このレビューのURL]

作品の評価とはあまり関係ないかもしれませんが、21世紀少年というタイトルをつけるのであれば、20世紀少年は20世紀少年で完結させて本作には後日談的なものを描いてほしかった。

完全に途中で終わってしまった20世紀少年の続きなので、20世紀少年以上の評価も20世紀少年以下の評価もできません。よって自分にとってはこの点数。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-05-08 02:46:04] [修正:2010-05-08 02:46:04] [このレビューのURL]

浦沢直樹の作品の魅力のひとつが、一歩間違えば破綻しかねない大仰とも言えるストーリーと、数多の伏線を見事にまとめきる力だと思っていますが、こと20世紀少年に関しては少し失敗しているように思えました。

同じ作者のMONSTERはかなり終盤まで謎を多く残し、散りばめられた伏線それぞれを丁寧に回収し、ラストに収束していく流れが絶妙だった。
一方、20世紀少年は「ともだちが誰なのか」という謎以外は事務的に解き明かされてしまい、終盤は謎が明かされていく痛快さやテンションを保てないまま、ただただ「ともだちが誰なのか」を引っ張り続けてしまった。
よって解決に向かう過程が、何度も同じ流れを繰り返しているように見えてしまって終盤はいまいち話に入り込めない展開が続きます。

また諸事情あったのかもしれませんが、特に意味もなく内容がぶつ切りで2つのタイトルに分けられているのもなんとなく残念な気がします。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-05-08 02:40:42] [修正:2010-05-08 02:40:42] [このレビューのURL]

15巻というのが少し長すぎる気がしないでもないですが、主人公2人の歩みを日常を通して眺められる作品。
2人の歩みはどちらかというとゆっくり平坦なものですが、主人公や周りのキャラクターの醸し出すゆったりした空気が、読んでいて心地いいです。しっかりと形ある結末を迎えずに終わったのもこの作品らしくていいと思いました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-06-18 02:08:43] [修正:2010-05-06 23:29:36] [このレビューのURL]

10点 MONSTER

[ネタバレあり]

一度読み出すと、自分の読み進めるペースにイライラするくらい、続きが読みたくなって、ぐいぐい引き込まれてしまいます。

話がどんどん広がっていくんですが、基本的にテンマ寄りの「ヨハンを追う側」の人間が主観となって話が進んでいきます。なのでヨハンを追う人たち同様、少しづつしかMONSTERの正体に近づけません。
だからこそラスト近くなるまで答えが見えてこないし、関係なく思われた寄り道のような話でさえ、どの話もテンマ達が答えにたどり着くために必要な話になっています。

さらにテンマが様々な人たちと関わりながら真相に迫っていく過程で、人間のやさしさとこわさがどんどん引き立てられていくこと、結局最終的にテンマ達が知り得た以上の情報が語られないことで、何度も読んでも面白いと思える作品に仕上がっていると思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-06-13 09:54:30] [修正:2009-06-18 02:14:39] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

自分にとっては初めて単行本を買ったマンガであり、マンガの面白さを教えてくれた作品です。
なので点数は少し甘めかもしれません…

全編通して敵・味方問わず魅力的なキャラクターが多数出てきます。
その中でも幽助・桑原・蔵馬・飛影の主役級4人は、それぞれの個性や魅力がしっかりと描かれていて誰が出てきてもワクワクできます。

パワーインフレも感じられますが、今のバトルマンガと比べれば強くなる過程がきちんと描かれているし、
暗黒武術会辺りではガチガチのバトルマンガ、仙水編ではハンターハンターのような先の読めない戦い、といろいろな面白さを併せ持っているため飽きることなく読み進められます。
初期や終盤の霊界探偵編もキャラクターに深みを与えていて俺は好きです。

今読んでも新しい!とまでは言い切れませんが、冨樫義博というマンガ家の才能はひしひしと感じられると思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-05-27 23:55:05] [修正:2009-05-27 23:55:05] [このレビューのURL]

1巻で完結という話の短さもあってたまにパラパラと読みたくなる作品。
本当に主人公とその周りの人々の日常が描かれているだけですが、終始さわやかな空気ともう少し読みたいと思わせる終わり方で、何とも心地いい読後感を得られます。

ただキャラクターやストーリーは全然違うので「ももんち」ならではの魅力はあるものの、「イエスタデイをうたって」と作品の方向性は同じだと思うので、その分点数は厳しめです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-05-20 22:47:59] [修正:2010-05-20 22:47:59] [このレビューのURL]

6点 鼻兎

ラーメンズのコントの世界観をそのままマンガに持ち込んだような作品。

ほのぼのとした絵、少ないセリフの中でもうまい言葉のチョイスetc、とにかくセンスがよく、大笑いこそしないものの和やかな気分に浸れます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-05-20 22:26:23] [修正:2010-05-20 22:26:23] [このレビューのURL]

8点 ROOKIES

このマンガ、個人的には不良たちが少しづつ川藤に心を開いて野球に取り組み始める前半の方が、後半の試合よりも楽しめたんです。

で、何でかなって考えて思ったのが、普通の野球マンガで描かれるのが「野球の試合、練習を通して様々な経験を積み成長する姿」なのに対して、ROOKIESで描かれているのは「夢を見出せず何となく不良となった少年たちが、川藤との出会いをきっかけに熱中できるものを見つけて少しづつ成長する姿」だからなのかなと思いました。
要は野球はあくまで成長の過程を描く手段なんじゃないかなぁと。

それだけに技術の向上、試合結果がついてくるのがとんとん拍子過ぎて、描かれていることがぼんやりしてしまっているのがもったいない気がします。
ただ掲載されていたのが少年誌である以上、野球での盛り上がりも必須だと思うので、その辺りのバランスを上手くとってまとめられた作品だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-05-15 23:36:42] [修正:2010-05-15 23:36:42] [このレビューのURL]

個性的かつ、ケンカの強さだけではわからない、かっこよさや男らしさを自然にまとった魅力あるキャラクターが仲間・敵問わず非常に多く、その点で他の不良マンガと少し違った魅力があります。

また、それだけでなく各編において春道が最後に登場するよう話の流れが上手く作られている事で、春道以外のキャラクターもしっかり描かれると同時に、それを上回る春道の強さ、かっこよさを含めた魅力が上手く引き出されています。

何度読んでも熱くなれる青春マンガ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-05-15 22:15:53] [修正:2010-05-15 22:15:53] [このレビューのURL]

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