「カレー」さんのページ

総レビュー数: 24レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月16日

21歳男である僕のバイブルです。

優しさに溢れた作品であり、涙がとまりませんでした。

自分のことを大切にすること。
相手のことを思いやること。

そんなことを教えてもらった作品です。

漫画としてもさりげない伏線の回収が非常に巧みです。


恋愛色が薄いので少女漫画に恋愛を求めている人間にはきっと面白くないと思いますが、多くの子供たちに読んでほしい作品です。

皆が少し優しくなったら、きっと世界は良くなると思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-01-16 17:36:01] [修正:2010-01-16 17:36:01] [このレビューのURL]

10点 HELLSING

20世紀末のヨーロッパを舞台にした吸血鬼ガンアクション。

狂気という言葉がふさわしいような作品。

世界史好きやブラムストーカーの「ドラキュラ」を読んでいるとなお楽しめるであろう。

以下ネタばれ含む。

まず吸血鬼を人間が利用するという図がたまらない。
「吸血鬼=悪、人間に害をなすもの」
→「正義たる主人公が人類のために勧善懲悪する」
というイメージが完璧に崩壊している。

そう恐ろしいのは人間の欲である。


 劇中では「人間」、「狗」、「化物」という言葉が対比的要素として用いられる。

「狗」とは自分で考えることをせず、他者に従い行動するものであろう。「化物」は人間であることに耐えられなかった弱い者。

つまり「人間」とは自らの弱さを受け入れながら、自律し自分の意志で行動する者のことを指すのではないだろうか。

それゆえの「化物を倒すのはいつだって人間だ」なのであろう。



 また吸血に関する考察が印象的であった。
「他者との命の共合 生命の融合 精神の統合 吸血鬼の本質」
(9巻、少佐の台詞より)

この漫画の世界では吸血鬼の繁殖は処女と童貞が血液を吸われた時に起こるらしいが、私は初読時なぜ処女と童貞に限定されるのか理解できなかった。


しかし吸血の本質が他者との融合であるという説明で納得することができた。

吸血にはエロスがある。

それも他者との融合に関わるのだろう。


 英国教会とローマカトリック、ナチスのみつどもえの戦争。

ナチスが第一次大戦を彷彿させるように飛行船でイギリスに攻撃を仕掛けるシーン。

ドラキュラ伝説の串刺し公を連想させるようなシーン。

非常に満足。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-16 17:28:42] [修正:2010-01-16 17:28:42] [このレビューのURL]

王道といわれる「剣と魔法」のファンタジーのジャンルの傑作。

広大な世界観と高い画力で細部まで描きこまれた絵に圧倒されます。

とりあえず読んでほしい作品の一つです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-16 17:25:01] [修正:2010-01-16 17:25:01] [このレビューのURL]

独特のコマの使い方が秀逸で表現力が卓越しています。

一巻のキャッチコピーに
「いつでも今日が、いちばん楽しい日。」
とありますが、まさしく日常の何げない風景を切っとってその素晴らしさを教えてくれる作品です。


とーちゃんの台詞の
「あいつはなんでも楽しめるからな。よつばは無敵だ。」
この一言がこの漫画をよく表していると思います。


よく同系列として捉えられるARIAとの比較をここでしてみます。

ARIAはヴェネツィアであったり、日本の田舎風景であったりの美しさを切り取ったりする回も多くのんびりした雰囲気からスローライフ的価値観の素晴らしさを伝えています。

ARIAのこの美しさは幻想的美しさであり、涙するほどに美しいけれども私たちが生活する21世紀の日本とは大きく異なっています。

対してよつばとは、よつばこそ非現実的存在ですが他の登場人物や舞台は身近です。

どこかありそうな世界で、あくまで登場人物たちの触れ合いを描いていく。

丁寧に細かく書き込まれていて、その人間の温かみを十二分に楽しむことができる傑作です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-16 17:13:40] [修正:2010-01-16 17:13:40] [このレビューのURL]

問いかけから物語が始まり、いっきに話に引き込まれてしまいました。

3巻までの「勝の幕」から、「からくり編」と「サーカス編」に物語が分かれます。

まったく雰囲気の違う二つのストーリーが絡み合い、また一つへとなっていく。

その構成のダイナミズムに圧倒されっぱなしでした。

これでもかと広げた伏線を見事に何度も回収して見せる。

さらにキャラクターも非常に魅力的で、藤田氏の描く人間の温かみに涙が止まりませんでした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-16 17:03:18] [修正:2010-01-16 17:03:18] [このレビューのURL]

キャラクターの個性や心理描写。
確立された世界観。
テンポの良さ。
駆け引きや能力の応用がカギを握るバトル。
メッセージ性。

傑作。

 多くの少年漫画が絶対的悪に対して正義である主人公たちが戦闘で征伐するという勧善懲悪の体裁をとっているのに対して、戦闘が本質的要素でないところも素晴らしいと思う。

ハンターという職や念をとおして現代を生きる我々に必要な多くのことを教えてくれる作品。



小学生の頃の私は「燃え」ることが難しいヨークシン編をつまらないと感じたが、今読み返すとハンター×ハンターを名作たらしめるものこそヨークシン編だと思う。

登場するキャラクター達の様々な立場から緊迫した街の様子を見ていく表現はこれまでのゴン中心のものと大きく異なる。

少年漫画として「燃え」を重視するならば、幻影旅団を非常な悪の集団として描ききれば良いのだがそうはしない。

ゴンが憤りを感じるように、読者も考えさせられる展開が待っている。

クラピカと旅団の大激突をほのめかす「予言」を見せたうえで、緊張感ある展開に持っていく。


そして緊張がとかれたと思った矢先のパクノダの劇的な死の衝撃は計り知れない。


蟻編に関して私は以下の2つに注目して読んでいる。
1、ゴンの心情
2、王の思考

1のゴンに関して言えば、ヨークシンでのクラピカと近い立場であると言えるように思う。クラピカは一族の仇である旅団の人間的部分に触れ、揺れる(センリツの台詞より)。ゴンもまたネフェルピトーという絶対に許せない存在への憎しみを糧に成長し、現在ピトーがコムギを命懸けで治療する様を見ている。キルアとの今後の関係を含め目が離せない。

 2として王は旅団と同じく完全悪でない。むしろ成長した今は様々な利害関係のあるハンター側より正しいようにすら思える。人類は歴史上戦争で多くの血を流し、そのうえで戦争の代わりとして話し合いでの解決を求めるようになる。しかし、話し合いでの解決を目指すのが王で、戦いを望むのがネテロである。この二人の戦闘の結末も非常に興味深い。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-16 16:41:47] [修正:2010-01-16 17:00:37] [このレビューのURL]

最高の王道少年漫画。

平成育ちの僕には
「最近は美形キャラしかいないからダメだ。」

という評価が理解できなかったのですが、この作品を読んで少しわかったような気がしました。


とにかくキャラクターの魅力で溢れています。

作者の藤田氏の描く人間の表情が温かく大好きです。


絵や台詞回しなど独特なので好き嫌いはあると思います。


ただ後世に伝えたい名作です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-01-16 16:54:45] [修正:2010-01-16 16:54:45] [このレビューのURL]

8点 レベルE

冨樫の最高傑作。


野球部失踪事件は本領発揮だと思います。

普通に読んでても面白いですが、注意深く読んでいくと事件の「犯人」がわかるように書いてあります。

衣服の汚れ、肌の色、背番号、上下関係。

さりげなくヒントを絵やセリフの中に溶け込ませています。

これこそ漫画だと思いました。


何度も読者の想像の上をいく超展開(いい意味で)。


きっと読者を満足させてくれる作品だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-16 16:31:02] [修正:2010-01-16 16:31:02] [このレビューのURL]

9点 SLAM DUNK

最高のスポーツ漫画だと思っています。

涙が止まりませんでした。

バスケットを通して人間として成長をしていくキャラクター達。

彼らの言葉には出さない信頼関係を見せつけられ羨ましくもあります。



「漫画喫茶でバスケット観戦」をするとタイムマシーンで高校時代に戻って、入部届けを出したくなること間違いありません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-16 16:21:26] [修正:2010-01-16 16:21:26] [このレビューのURL]

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