「lowtech711」さんのページ

総レビュー数: 16レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年04月25日

良作。
ネムルバカの石黒さんの作品です。ちょっとだけ非日常の日常系漫画。漫画を描くセンスが抜群だと思います。ささいなことを面白く描ける、これが一番漫画を描く技術のいることだと僕は考えています。石黒さんにはそれが備わっていると思います。
魅力あるキャラクター達の送る日常生活。
たまに起こる非日常的な事件。
これらのバランス感が絶妙で、ハイレベルな作品です。

是非、ご一読を。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-04-25 13:12:21] [修正:2010-04-25 13:12:21] [このレビューのURL]

これは強烈に良い作品だと思う。

主人公の【アルファさん】はロボットで、岬の上でカフェを営んでいる。本作品は水没しつつある未来の日本が舞台。お客にコーヒー出したり、横浜まで豆を買いにいったり、旅をしたり、友達と遊んだり、泳いだり、楽器を弾いたりと、アルファさんの日常生活がメイン。近未来ということでSFファンの僕がワクワクする設定もたくさん出てくる。

作中ではおよそ10年の時が流れる。時間の経過と共に日本はどんどん水没し、アルファさんを取り巻く環境も変わる。登場人物達には成長する者もいれば老いる者もいる。

でも、アルファさんはロボットであるがゆえに変化がないんです。

巻数を重ねるごとにジワジワとその物悲しさを読者が感じとっていく。周りの人が大好きなのに同じ時間を生きていないような錯覚。変化と不変の対比がとても切ない。そういう心情を、表情と間と演出で見事に表現している。でも決して不幸な終わり方をしないのに僕は非常に救われたし、この物語の【ほのぼのとした日常の幸せ】、『Life is beautiful』の精神を強く感じることが出来た。

こういう綺麗な漫画はなかなかお目にかかれるものではない。

かなりオススメ。
是非、御一読を。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-07-08 00:58:47] [修正:2010-07-08 01:01:15] [このレビューのURL]

10点 ONE PIECE

大傑作。
少年誌史上最高傑作だと、僕はそう思っています。
一見すると普通に熱い、所謂王道的なヒーロー漫画です。海賊王ゴールドロジャーの残した大秘宝「ONE PIECE」を目指す、仲間想いで実直な主人公。それに負けず劣らず大きな夢・信念を持つ魅力ある仲間達。彼らが仲間になる時に描かれる過去の話では必ずといっても良いほど涙腺が決壊しました。また、どんなに不利だと思われる戦いにも果敢に、諦めることなく立ち向かい勝利する姿は昔から愛されてきた王道少年漫画の鏡とも言えます。

ただし、本作品がそれだけの漫画なら僕は最高でも8点しかつけなかったでしょう。

僕にとってこの漫画の最大の魅力は、細部まで注意深く読んでみるとわかる、過去に例が無いほど張られた伏線の多さなんです。それらは未だ多くが回収されていません。現在連載しているマリージョアにおける頂上戦争。読んでいる方ならわかると思いますが、毎週毎週鳥肌モノという異常な面白さを見せてくれました。グランドライン前半の締めくくりの戦いということで、伏線の一部を回収したことになる訳ですが、「一部だけ」で生じたあの興奮ぶりたるや。
このONE PIECEという物語の終盤に一気に伏線が回収された時のことを考えるだけで、鳥肌になってしまうのは僕だけではないはずです。グランドラインの後半「新世界」と呼ばれる海で何が待ち受けているのだろうか。今からワクワクしてきます。

良い意味で早く終わって欲しい漫画。
この作品自体が僕にとってのONE PIECEなんです。

是非、御一読と云わず二読三読を。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-04-26 21:12:37] [修正:2010-04-26 21:14:34] [このレビューのURL]

良い。
現行のジャンプでは間違いなく面白い部類の漫画ではあります。同雑誌で人気を博している死神モノやマフィアモノよりは全然面白いです。作者はストーリー構成センスはありますが、他全般のセンスが悪いのが少し残念ですね。
近い未来、世界が荒廃することを知った主人公達が現代と未来を行き来して未来を変えようとする良くあるタイムスリップものです。

ですが伏線が多く、今後の展開にはかなり期待しています。

6点が僕の評価ですが、フレデリカが好き過ぎるのでオマケに+1点しておきます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-04-25 13:00:11] [修正:2010-04-25 13:00:11] [このレビューのURL]

面白い!

まあ間違いなく好みの分かれる作品、むしろ嫌われることの方がはるかに多いだろうなあ。絵も内容も汚いというよりも『きしゃない』から。でも、この漫画の読後の爽快感たるやハンパではない。すごく胸が熱くなった。ルサンチマンの塊であるかの様な僕にとって、こんなにロックな作品は見たことない。
音楽モノというと、僕の記憶にはどうしてもスタイリッシュな作品ばかりが浮かんでくる。BECK,ソラニン,のだめカンタービレやピアノの森…。ここに挙げた漫画はもちろん名作と呼ばれるモノばかりだけど、【日々ロック】はそれらと同じジャンルの漫画でありながら、それらとは全く別の格好良さを放つ作品なんです。音楽モノが好きな人は読んで欲しい。

特に

青春時代に『GoingSteady』『銀杏ボーイズ』に嵌っていた人は間違いなく好きと言ってもらえると思う。



ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-03 19:01:58] [修正:2010-11-03 19:01:58] [このレビューのURL]

2点 モテキ

面白くないです。

1巻読了時点では面白いと思いながら読んでいたけど、読み進めるうちにドンドンドンドンつまらなくなりました。
何が悪かったのか?と問われれば、主人公が嫌いの一言に尽きます。このモヤモヤを上手く言葉に出来ないのがもどかしい。
自分に自信がなく、いつも受身の恋愛しかできない主人公に【モテキ】が到来し、女性から一気に連絡が来ることから話は始まります。そして、登場する美人と関わりながら、傷つきながら成長していくというのが大筋。

こういう主人公が葛藤しながら成長していく漫画の場合、【読者が感情移入できる主人公】であることが前提だと思う。しかし、この主人公に感情移入できる男っているのだろうか?むしろ女性キャラの心情描写の方に共感できる自分がいた。結局、こいつが成長したのは女性キャラの行動のおかげであって、自分からは何もやっていないように感じた。【ダメな主人公が美人で魅力的な女性に自信をもたせてもらう物語】で良いと思う。


今度ドラマ化もされるということで、人気漫画ではあるんだろうがその内訳はほとんど女性票なんじゃないですか?それなら多少わかる。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-08 00:16:32] [修正:2010-07-08 00:16:32] [このレビューのURL]

6点 海月姫

【漫画大賞2010】最終候補10作品に残った東村アキ子の本作品。ウェブ上で大変評価が高かったことと、もともと東村作品が好きだったため購入。

いつも思うけど、東村さんの作品は脇役が本当に面白い。本作品では三国志オタクの女が最高に笑わせてくれる。パッとしないクラゲオタクの【月海】が、皆が憧れる金持ちイケメンに惚れられる点はいかにも少女コミックスらしい。だけど、それだけでなく、作者持ち前の秀逸なギャグセンスや展開力が少女コミックスの新しい境地を作り上げていると思う。

でも、やっぱり僕的にはこの恋愛模様は少し蛇足に感じてしまうんです。東村さんは他作品でも恋愛について多少なり書いてますが、そこが強すぎる。あくまで好みの問題なんですけど。

女性はもちろん男性も十分楽しめる内容なのは間違いないです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-30 21:19:10] [修正:2010-06-30 21:21:28] [このレビューのURL]

良作。
このサイトのランキングで現在4位「夏子の酒」の作者である尾瀬あきらさんのフリークライミングの漫画。

知名度は低いですが、とても面白いです。
既刊2巻で現在休載中だったはずなんですが、このサイトの情報では連載終了になっていて少しショックを受けました…。2巻の最後で【第一部完】と書かれていて、第二部の構想はあったと思うんですがこれ以上連載する気はないんでしょうか?

体の弱い主役がフリークライミングに出会い、めきめきと才能を発揮していく。2巻のラストでは、世界の舞台での活躍を思わせる様な展開で終わります。また、この作品中では在日朝鮮人に関わる話も描かれていて、どのように作品に絡ませるつもりなのかも楽しみです。
可能性は薄いかもしれませんが、気長にいつまでも待ってます。

是非、ご一読を。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-16 12:51:49] [修正:2010-06-16 13:00:46] [このレビューのURL]

名作。
主人公の【鴨川アスミ】が宇宙飛行士を目指す漫画。
同じ夢を持つ仲間達と共に、宇宙を目指す姿勢に胸が非常に熱くなる。宇宙以外の要素も多く、それを苦手とする人もいると思うが、この作品は大丈夫だと思う。
アスミには元宇宙飛行士の幽霊【ライオンさん】と話が出来るという特殊な能力が備わっている。言い換えると、幼い頃から宇宙飛行士になるトレーニングをしてもらっていたサラブレッドなんじゃないかという点に、「フェアじゃないな」と斜に構えた捉え方をしていた。でも徐々に、それ以上にアスミの夢への直向きさが、ライオンさんとの邂逅を成したんだなと思うようなっていった。

また、絵が上手くない点が若干の不安要素だった。というのも宇宙モノの一つの売りは絵だと思うからだ。例えば幸村誠さんの「プラネテス」があれだけ評価された背景には、内容だけでなく絵の素晴らしさも入っていると僕は思っている。この作者はそこをどうカバーするのかと思っていたが、宇宙モノなのに宇宙を地上から見上げる描写ばかりを使い、ここぞというタイミングでドンッと宇宙から見た地球を描くというシンプルな演出で乗り切った。乗り切ったというよりも作品の内容と盛り上がりを計算しての演出だったと僕は感じた。あのシーンは本当に最高だった。かなりのオススメ。

努力と仲間の大切さを教えてくれる、珠玉の作品。

是非、ご一読を。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-14 16:11:48] [修正:2010-06-14 16:11:48] [このレビューのURL]

正直に言ってまだ面白いのかどうかよくわからない作品。
現時点で三巻まで刊行されているが、今のところテンポが悪く物語はほとんど進んでいない。
ジャンルはサバイバルホラーで、この手の作品にはよくある設定ではある。しかし主人公が病的に慎重な点(自宅のカギを何重にも増設している)、また猟銃を元々所持している点などは過去読んだどの作品にもない目新しさがある。三巻の時点では主人公の慎重な性格は置去りに去れているように感じるが、今後この性格がどのように作中での主人公の行動に影響してくるかが気になる所。そして、このバイオハザードの原因をどのように追求していくか、という点には大きく興味を惹かれる。

おそらくあと5冊も出す頃には、面白くなっていると思うが今回はとりあえず6点ということで。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-14 15:07:18] [修正:2010-06-14 15:07:18] [このレビューのURL]

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