「健太(99)」さんのページ

総レビュー数: 66レビュー(全て表示) 最終投稿: 2006年06月09日

10点 寄生獣

今現在、読んだ事のあるマンガで2(4)番目に好きなマンガです。
もちろん10点で、面白さの根本を見た気がします。
スラムダンクとリアルのように
雪の峠、剣の舞、七夕の国、ヒストリエ、どれも寄生獣よりも絵の上手さも
話の作りこみも、セリフまわしも、キャラ設定やその読者への定着のさせ方も上のマンガです。ヒストリエにいたっては化けたというほどの差があると思う。でも結局一番面白いのは寄生獣。

はっきりいって特に差がある最初の2巻が逆に1番おもろい。ウデに入ったドリルのついた蛇のような生き物をウデを縛って進めなくする。そんな簡単に防げるのだったらみんなやってる。ミギーが他の寄生獣より賢いのは、体の制御に回す文を思考にまわすからと、ウソでも説明できるけどそういうのは好奇心の強い年頃だからという説明どまり。高3にしてはみんながたいよすぎ。心臓を貫かれたときの死因ははショック死です、あんな方法ではたすかりあせん。だめなとこだらけ。

じゃあなんで面白いのか。相手をどういう人間だと思っていて、自分は相手にどういう人間だと思われたいかが行動、言動に反映される。そこに人間と寄生獣の違いを持ってきたことやろう。寄生獣は人間風なことまでしか出来ない。面白さの本質が人間を知るということと直結している。だから、それ町やよつばとなどキャラ設定や、人と人の距離感のとり方の上手いマンガは面白いけど、その面白さの正体自体を過剰なまでに、はっきりいって過剰に突きつけてきたことは寄生獣以外知らない。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-12-22 08:44:16] [修正:2010-12-22 08:44:16] [このレビューのURL]

読者を意識した漫画だった。
ものすごく簡単にいえばいじめを受けて復讐する漫画やけど
今実力派として注目されとる漫画家だけに半端な作品がちょっと残念やった。何というか半ホラーなところや。ホラーMにしてはホラーじゃないし
代表作のでろでろのヤングマガジンにしてはホラーそういう半端さが自分の中の評価を7点から5点にした。一番わかりやすい部分で言うならホラーにしては綺麗にまとまりすぎていた点があげられる。
ホラー作品の意地とでもいうのだろうか、オチで絶対読者の期待を悪いほうに裏切ってやるという気負いみたいなものがなかった。でろでろで一度電信柱から電信柱まで息を止めて歩くとお金を見つけるという話あった。思い描く金額が多きいほどそれが困難になっていく。見ているほうは最後に手に入れた大金をどう失うのかというオチを期待している。ただこの話では大金を手に入れ喜んで終わり。こういうキャラ設定無視のオチを意地でも出してくる。ミスミソウが途中で評価が異常な高さになったためか最初からそのつもりだったのか知らないけれど、それがなかったのが残念だった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-12-09 17:23:41] [修正:2010-12-09 17:23:41] [このレビューのURL]