「健太(99)」さんのページ

総レビュー数: 66レビュー(全て表示) 最終投稿: 2006年06月09日

雁須磨子さんの漫画の多くに言えることですが表紙がいいです。
花とゆめコミックスは全体的に似通った色合いやデザインのものがおおいですがそんな中にあってどいつもこいつもは良い表紙です。
そんなどいつもこいつもがおもしろくないわけがありません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-07-29 00:20:49] [修正:2009-06-20 02:49:27] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

奇面組はすごい。
零さんが交通事故にあって唯ちゃんが父親と医者の会話を聞いたり零さんの遺書を見つけたりして勘違いして零さんが脳腫瘍で死ぬとおもう。
で、みんなにいって大笑いされる。
結局間違いに気づくけどみんなに笑われて昨日寝ている零さんにキスしたこと思い出してはずかしがって怒って出て行く。
病室では零さんが唯ちゃんをどうおもっとるかって話になって好きだってなって、そのとき病室の外では唯ちゃんが零さんが脳腫瘍じゃないとわかって「よかった」とつぶやく。
その後みんな実家ついだのが分かるようになっとって零さんが偶然通りかかって自転車に乗っていくか聞く。
そして零さんの自転車にのっとるときに3年奇面組みの第一話の光景にもどる。
そこには中学生の唯ちゃんのなかに確かに最終回での唯ちゃんがいた。
というのが大体の奇面組のラストです。
何がすごかったかと言うたらやっぱり偶然通りかかった零さんが唯ちゃんの座るように座布団をもっとったことやろう。
ふきだしにいれずに作者もそのことに触れる。
零さんが偶然と言ったことは照れ隠しだということを誰もに気づかせる。
なんだかんだで変らないみんなとであった後にそのままの流れではじめて、唯ちゃんに分かる形で零さんの気持ちを表す。
そして中学生の唯ちゃんは奇面組のいない世界で千絵と最初の話と同じ会話をする。
その唯ちゃんに寂しさはない。寂しさを持つのは読者だ。
その寂しさは座布団を用意した零さんから来る。
奇面組の最終回はすごい。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2008-04-04 19:17:08] [修正:2009-06-20 02:07:36] [このレビューのURL]

一緒に住む大学生二人の話ということですが、まず最初にタイトルが素晴らしい。
石黒正数さんやデザイン系の学校に行った人に多いですがタイトルが魅力的です。
全体に気を配って作られた作品だからこそのものだと思います。
その面でいえば物語の終盤で遠くの人に
なってしまった、先輩の歌うネムルバカは物語の内容を大事にしていながら、くさい歌詞になっていないことからわかるようにタイトルが物語を良くするだけ練りに練ったものだったといえると思います。
それは十分凄いことですが、それでも町は廻っているをかける人が書いたというならやっつけ仕事に見えてしまう。
歩鳥比べて入巣は行動を起こすための動機が状況にゆだねられていない。
つまり歩鳥の行動がマンガの中身を濃くするのに対し、入巣の行動はマンガの話を進めるためのものになり下がっていると感じられる。
これがそれでも町は廻っているレベルの密度で書かれていたら、素晴らしい漫画になっていたと感じているだけに残念です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-12-03 16:42:35] [修正:2009-06-20 02:03:17] [このレビューのURL]

ちょっと前ネムルバカとそれ町について状況に合わせて行動する歩鳥のおかげでネムルバカよりずっと内容の濃くなっているというようなことをかいた。
それ町とよつばと!がにているというのはよく言われているけどあずまんが大王も状況にあわせて登場するキャラがうごく。
いってみればそれはキャラクターを設定にするか性格にまで出来るかというのはそこの差ともいえる。
もっというなら凡庸な4コマはそこがしっかり出来ていないものが多い。
学校を舞台にした漫画ならほぼ必ずあるであろう体育祭、あずまんが大王でも3度ある。
その1年生時の1編にひっぱって大阪という話があった。
つなひきの最中競技中にオーエスってなんやろう?と口走る大阪。
困った顔で「オーエス オーエス」という大阪。
ついに最後のコマで「オーエスってなんやー!?」と聞く大阪
最後の「うるせえひっぱれ!!」というともの怒りまでの流れが性格の通り進む。
これがしょうもない4コマなら1コマ目で体育祭があると聞かされ、
良識派の女生徒が「いっつも思ってたんだけど綱引きのときの掛け声ってなんでオーエスって言うんだろうね?」とでもきき、
天然担当の女性とが「〜〜のことじゃないの?」とでも答えるか、ボケ担当の女性とが「実は〜〜なんだよ」とボケ驚いた顔の周りの人物がかかれ最初の良識派の女性とがツッコミを入れるという話になる。
それは設定にあわせてしゃべっているだけに見えなんとも中身の薄い漫画になってしまう。
ひっぱって大阪と同じ本に載っている確認という話でも大阪は実はこんな夢を見てなんていう設定を吐き出させるためだけの前振りなんてしない。
漫画としての状況だけが書かれ性格の通りに動かす。
あずまんが大王はしっかり描かれた4コマです。
あるいは結構並外れた面のあるよつばと!についてそれでも子供時代を思い出した言う感想をもつひとの多さも漫画的な面でのリアリティをあずまきよひこさんがこの当事から発揮していたからといえるかもしれません
でも新装版のほうの表紙の大阪はこんな顔やったっけとおもたけど。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-06-19 01:52:03] [修正:2009-06-20 02:00:17] [このレビューのURL]

9点 ゴン

基本的に吉田聡さんとだ勝之さんなど絵のセンスのある漫画が好きなんですが、ゴンは文字を排して描かれるだけの絵のセンスがあるとは思えない。
それでも得点で9点をつけていることからもわかるようにこの漫画がかなり好きです。
では何で好きなのか、おそらくもりもと崇さんの鳴渡雷神於新全伝を呼んだ際にも感じたような颯爽とした雰囲気というのがある。
そこには最高の力をもったものが何を思うのかというマンガの面白い部分だけが書かれている。
織田信長を主人公にした漫画三国史を舞台にした漫画その他歴史上の偉人を主人公にした漫画の多くが序盤の仲間を集めて行くところと、桶狭間で今川義元当然のように破るところはおもしろかったのに・・・となってしまうことのおおいのもそこまでは信長の颯爽とした強さを存分に発揮できるからだろう。
表情豊かな無敵の恐竜を主人公にしたこの漫画は下手な言葉を入れないほうが颯爽としている。
田中政志さんはやはり歴史的な漫画をかく人でフラッシュは絶対負けることはないと感じさせたしマーベルは最高の武器商人でともに颯爽としている。
ゴンはその魅力をのこした動物漫画です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-06-19 13:29:42] [修正:2009-06-20 01:54:18] [このレビューのURL]