「a6a6」さんのページ

総レビュー数: 160レビュー(全て表示) 最終投稿: 2006年09月19日

いわゆるマガジンの漫画。一応ストーリーがあり、下ネタ・バイオレンスが多い。雑誌で読んだり、中高生が回し読みする分にはいいだろう。
主人公が高校生であるという設定は、話づくりの役に立ってなく、返ってオリジナリティを削ってしまっている。また制服着た奴が事件解決する話かよ、みたいな。
チェリーボーイズは無駄に人数が多く、全体としてキャラ一人ひとりが薄くなってしまった。
ドラマ版はこれを上手く料理したと思う。そのせいで漫画のダメな部分が浮き彫りになった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-08-05 21:14:39] [修正:2010-04-17 17:20:57] [このレビューのURL]

おしゃれ系バンドのバイオグラフィーを読んでる気分になる。主人公の周りで実際に起こっている話ではなく、誰かから「そういえば昔こんなことがあったなあ」と笑いながら(半ば自慢げに)語られる感じ。つまり、物語に作者の影がちらつく。そのせいか全体的に嘘臭い。
また、「思い通りにいかないことは多いけど、小さな幸せを見つけてなんとか生きていくことはできる」というのが通してのメッセージなんだろうけど、それが序盤からにじみ出過ぎている。
上記の二つの理由から、主人公が仕事を辞めてまともに生活できなくなっても、彼氏が事故で死んでも、「あ、こうなっちゃったんだ」以上の感想が出てこない。
でもこれはそういう漫画なのかもしれない。読んでいる物語そのもの以上に、筆者自身の雰囲気や思想を見てほしい、みたいな。
音楽と漫画には、たとえば音楽を語る時は曲そのものではなくミュージシャン単位で語る一方、漫画を語る時は作者ではなく漫画のタイトルで語る、というような文化の違いがある。筆者のようなタイプのミュージシャンは沢山いるが、漫画家ではあまりいなかった。だから浅野いにおは人気が出たけど、今後こういう漫画家が続々現れそうなのが今から怖い。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-04-17 16:47:32] [修正:2010-04-17 16:52:26] [このレビューのURL]