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総レビュー数: 160レビュー(全て表示) 最終投稿: 2006年09月19日

現実にも「敷居の住人」はいっぱいいます。
が、一つだけ違うのは、現実の敷居の住人たちのほとんどはブサイクでダサくて胆も据わってないということ。

放浪息子もそうなんですけど、この人の漫画はそのあたりの嘘臭さが鼻につきます。話は面白いんですけどね。

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[投稿:2013-04-29 22:15:39] [修正:2013-04-29 22:28:35] [このレビューのURL]

8点 ヒミズ

下層から最下層に転落し、閉塞感が広がるとともにおかしくなっていく主人公を描ききった話。そこから一切浮気せず、四巻でぱっと終わったところが良い。
推理小説内の殺人は全貌が明らかになる一方で世間は未解決事件で溢れかえっているのと同じで、外部からの説教で人を救えるなんてことは現実には滅多にない(今まで自分にされた説教を思い出してほしい)、ということに気づかされる作品。
理由はよく分からないが主人公を好きになる人がいる・小汚い変質者が多数登場する、という古谷漫画の共通点も、ここでは話の流れとマッチしているのをはじめ、とにかく不自然さが無い。
雰囲気が終始一貫していて、流れを壊してしまうようなことが起こらず、だから他の漫画には当たり前にあるようなことが無く、オンリーワンの漫画だと思う。

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[投稿:2008-03-16 00:37:46] [修正:2010-07-11 02:30:39] [このレビューのURL]

最初と最後の漫画の綺麗さと中盤の黒さが混沌としてて良い。
Gardenと比較すると、ストレートな話が多くストーリーだけみると退屈なものが多い。その分失敗しているように見える実験作や、複雑な設定のファンタジー漫画がなく、代わりに絵や雰囲気に重きに置いていて作者の良さが存分に出ていると思う。
あまりに雑多としてるのでレビューが書き辛いが、この作者の漫画では一番好きかな。

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[投稿:2009-05-13 23:53:58] [修正:2009-05-13 23:53:58] [このレビューのURL]

1〜5巻
俺が小学生の頃はこのシリーズはよく解からなかったけど、今読むとなかなか面白い。
哲学から昔話のパロディまでわざわざ4コマでやらなくていいと思えるほどアイデアが豊富で、とはいえ4コマのテンポの良さも重なって密度は高い。
作者の特徴であるマイナスオーラや深く考え込んでしまう癖などをフルに生かした内容。
一般受けするには少々黒さが露骨すぎるギャグばかりだったが、それをゴキブリやケツや鳥など、汚いながらもなんか愛着のあるもので表現した皮肉?さが受けたのだと思う。
ホームレスの話や麻薬の話みたいな真面目な話も結構感動させられた。

6〜13巻
作者の妻と主任さんのコンビはとても面白いが、それ以外の実在OLの理不尽な愚痴やOL党シリーズは不愉快。
まあターゲットの層と俺がかけ離れすぎているというのもあるが。
またこの頃に他人のネタで甘い蜜を吸いすぎたのが、その後の迷走に響いてる気がする。
この作者の悪い癖である、キャラを使って超個人的な論理を押し通すところ(江川に近い)や、おだてられるとすぐに調子に乗るところがこのあたりから目立ち始めた。

14〜19巻
オリジナルネタに戻り、初期の卑屈さや変な突っ張りはだいぶ薄れてしまったものの発想は悪くない。
何人かの固定キャラの登場だが、最初は面白いんだけどだんだん壊れていくキャラが多い。
その最たるパターンが言語指導者と元木君で、
元木君の人気が出た理由は「ムカつく上司を正論で咎める部下」の構図にスカっとするという読者が多かったからと書いてあったが、
後半の元木君は明らかに「天才の元木君が周りの凡人を徹底的に見下す」ものになっており、
上司をただのダメ人間として主役にしたり、元木君のプライベートを描いたり、ゼネラリスト部長やホステスなどの二番煎じキャラを登場させたりで完全に狂った。
全体的なネタ切れはそれほど感じなかったが、本作の末期の人気の低下は上記のような迷走にあると言って間違いない。
でもそれ以外の榎田君や武沢君や古市さんなどは名キャラクターだと思う。

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[投稿:2008-11-08 22:44:44] [修正:2008-11-08 22:44:44] [このレビューのURL]

ネタは無難な感じで誰が読んでも楽しめると思う。
おまけページの出席簿等も力入れてて良い。
また、タイトルの付け方も上手い。適当に付けられたり、そもそも存在しなかったりもする4コマのタイトルをこんなに楽しめる漫画は他に知らない。
あと河田のキャラも素晴らしい。このレベルまですっとぼけたキャラを作るのはそうそう簡単なことではないと思う。見た目も性格と絶妙にマッチしてる。ただ他の教師陣は微妙だけど。

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[投稿:2008-08-18 20:37:28] [修正:2008-08-18 20:37:28] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

面白い時と面白くない時の差が激しい。
胃ガンの男とかレゲエヘアーの女とか、
よく分からないキャラが突然出てきて、ストーリーの進行に何の影響も与えずに突然終了する。
こういうのは読むだけ無駄な感じ。

逆に面白いと思わせる部分はきちんとストーリーが進んでいる時や、南雲さんとか谷くんが何を考えてるのかよく分からない所。
全く先が読めないので気になる。
また5巻の初めや6巻の終わりあたりの主人公が悩んでる場面も良い。
南雲さんの行動は演技なのか疑って読んでいたのだが、ようやく特にそうではないのかなと思ってきたころにあの最終回。

時間がすっ飛ぶ最終回って夢が無くなった感じがして基本的に嫌いなんだけど、
この漫画においては時間の経過に意味を持たせてて、後腐れが全くないのもよかった。

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[投稿:2008-04-28 19:19:15] [修正:2008-04-28 19:19:15] [このレビューのURL]

言いたいことの殆どは6巻の最後で作者が書いてしまっていたり。
初期の卑屈な主人公の女装エロ漫画で伏線をぽつぽつ立ててるところは新鮮で面白かったが、
後半の青年運動もそこそこ読める。
彼岸島とやってることは変わらないのであれが楽しいと思うならお薦め。

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[投稿:2008-01-21 00:12:01] [修正:2008-01-21 00:12:01] [このレビューのURL]

8点 GANTZ

奇抜なデザインセンスと沢山の謎と王道を上手く外してくる展開で、初見の時は本当に面白い漫画。
アクションシーンがかなり激しいんだけど、それをこちらにぱっと伝えられるだけの画力・構図の上手さがある。
だけどストーリーに中身が無いのと、いつまでたっても謎が解明される気配が無いのと、女キャラの描き分けができてないのと、人間の描写が浅い(根暗系の不良は除く)とか色々欠点があって、再読するとあれ? ってなる。
立ち読みとかして迂闊に衝動買いしない方がいいと思う。
点数はどう物語を締めくくるかに懸かっていると考えてとりあえず8点で保留。

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[投稿:2008-01-14 20:54:33] [修正:2008-01-14 20:54:33] [このレビューのURL]

8点 LIAR GAME

絵の迫力が皆無なのは少々違和感があったものの、テンポの良い頭脳戦が淡々と繰り広げられるのは悪くない。
カイジやデスノートに比べると演出が圧倒的に下手糞(負けた人間の悲惨さがあまり伝わってこないなど)で荒削りな所が目立つが、
ゲームのルールはよく考えてあって、思わぬ所で騙されるのでなかなか心地良い。
心理学を利用したトリックも胡散臭さが少ないので納得できる。
ただ結構読めるトリックも多く、特に1巻は注意深く読むには少々物足りないかと思われる。

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[投稿:2008-01-07 15:41:42] [修正:2008-01-07 15:41:42] [このレビューのURL]

擬音や台詞やポーズなどのセンスはさすが今一番売れてるギャグ漫画だけあると思う。
肝心のネタに関しても上手いなあって思わされる。
でもつまらない回はとことんつまらない。特に、1巻はほぼ全てつまらない。
あと台詞が多い上に結構ぎちぎちなので凄く読みにくい。
単行本より、雑誌で読むべき漫画って感じ。

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[投稿:2007-10-04 00:21:21] [修正:2007-10-04 00:21:21] [このレビューのURL]

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