「p-mcgoohan」さんのページ

総レビュー数: 134レビュー(全て表示) 最終投稿: 2017年05月13日

前作「ちさポン」が伝説的なクソ漫画となった同作者の次作。
もしこの作品が遺作となっていなければ、
逝去したにも関わらず送られた作者へのバッシングや誹謗中傷は数倍になっていただろう。

今作は全てにおいて、不可解な点や矛盾が無い。
よくもまぁ両想いでありながらこれほどの悪循環が続いたものだという感じ。
中盤に主人公の早とちりによって、結ばれつつあった2人の関係は崩壊寸前となった。
しかし今回は主人公にもヒロインにも、ヒロインを奪いに来た因縁の男にも、そういう状況になった明確な動機がハッキリなされているし、正当性がある。

前作では性犯罪者の言い訳が漫画史上最大級にありえないものだった。
にも関わらず、裏切り者や性犯罪者を全員が全員擁護。
何の非も無い主人公だけが云われも無い誹謗中傷と侮辱を受ける。
矛盾だらけで理不尽満載だった。

それに比べると今回はマトモ。
心理描写を綿密に描いており、そこには一部の隙も矛盾も無かった。

ただ、残念ながら主人公の高校時代からの先輩は本気で邪魔。
そいつが主人公を殴りつけたシーンがあったけど意味がわからない。

ヒロインは主人公に対する思いをよくぞ貫いたと思う。最終的に結ばれたのは、ヒロインサイドの想いがかなり強くなっていったからである。
主人公は、生涯この娘を尊敬して感謝すべきだね。

前回は、バカな女に対して『これでもか!』というぐらい物凄く都合のいい男が居ました。しかも性犯罪者にのみご都合主義のオンパレードです。
『気に入った女の子に振り向いてもらえないならレイプしてしまえばいい』という作品だった。

今回はヒロインにとって主人公は都合のいい男ではなかった。
結果的に「キープ」扱いだった主人公は、他の女に寝取られる形になった。
『レイプ犯罪』ではなく、純粋な『寝取られ』であり、
しかも主人公にもヒロインにも非は無いのに、決定的なすれ違いが起こる。

実に秀逸な流れである。
いかに前作が駄作だったかを物語る作品。

反省したんだな、前作のクソ展開とお粗末な進め方を・・・

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-08-22 08:37:52] [修正:2018-02-25 12:12:43] [このレビューのURL]

バリバリにヲタ受けを狙った作品。

ヒロインが主人公に好意MAX、それに気づかない(?)のは主人公だけ。
やたらとエロい体つき。そのクセあまり他の男にはモーションかけられない。
お約束設定のオンパレード。

多分、二次元ヲタや少年たちは「使える」んでしょうね。
エロいなぁ?とは思うけど面白くはない。
だったら扉絵とか画集でいいですよね?っていう典型的な作品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-02-17 23:18:22] [修正:2018-02-17 23:18:22] [このレビューのURL]

中学時代ともあれば、
特定の異性と親しくするとからかわれてしまう派と、
堂々と好きであることを公言できる派に分かれると思いますが、
これは主人公男子が前者寄り、ヒロイン女子が後者寄りですね。

正直、ヒロインの高木さんがなぜこうまでからかうことに終始するのかは謎です。好意の裏返しであるにしても、会って話す度にからかうことを考えているのは異常なくらいです。
と言っても、ほんの少しのイタズラに過ぎないので充分可愛いものですが。

逆に、主人公男子の心理は抜群にリアルです。
この娘は俺のことを好きなんだろうか、以上に俺はこの娘が好きなんだろうか?という問いに対し、答えが出せないところがそうです。

自分がその娘が好きだとしても、相手が自分を好きでいてくれているかという確信がない限り、その答えを出すことはできないのです。

そういう青春時代の甘酸っぱい思い出を思い起こさせるような、読んでてニヤニヤしてしまう作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-02-11 15:08:50] [修正:2018-02-11 15:08:50] [このレビューのURL]