「yumenne」さんのページ

総レビュー数: 26レビュー(全て表示) 最終投稿: 2018年05月11日

自分はリビドーがそんな昂ぶることはあまりないし性的欲求が芸術に昇華するのだという考え方にはあまり賛同できないけれど、これは面白い。
程よい長さにまとまっているのも良い。それにしても押見修造自身は女性器に対して学生時代このような純粋な興味を抱いていたのだろうか。流石にそんなことはないと思うけれど。

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[投稿:2018-05-12 09:57:53] [修正:2018-05-12 09:57:53] [このレビューのURL]

好きな漫画は?と聞かれたらこの作品の名前を挙げます。まああんまり下品な漫画をあげるわけにはいかない、という理由もありますが、やっぱり面白い作品だと思います。

自分は、ベジタリアンではないですが、動物と人間の間にあんまり区別を設けるような考え方は嫌いです。例えば"人でなし"という言葉を侮蔑の言葉として使うようなことは嫌いです。ヒトでないから、ヒトより劣っているなんて、そんなこと絶対におかしいと思います。また、"自然"という言葉の範囲に人間を含めないことにも違和感を覚えます。未だに、多くの人にとって、人間は"神の似姿"であると思います。しかし、それはまちがっていると自分は思います。
こういうことを考えるのが自分は好きです。これがこの話を僕が好きな理由のひとつでしょう。


この物語は自然の中で自然に寄り添い、自然に抗うナウシカと、他の人間たちの話です。善人も悪人もおらず、ただみんな一癖二癖あり、生き生きと描かれています。世界観も素晴らしい。

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[投稿:2018-05-11 21:04:36] [修正:2018-05-11 21:04:36] [このレビューのURL]

普通に面白い。秀作だと思う。
作者望月淳(もちづきじゅん)は女性らしい。名前的に男だと思っていた。まあ、画風は多少女性的。でも別に基本は男性向け作品だと思いますよ。まあディーグレイマンみたいな感じかなぁ。

超個性的な世界観、設定、というものはないけれど。話がいちいち結構よくできていて、どんでん返しもしっかりしてるし、全体の一貫性も保てている。感動エピソードも、無理がなく、恥ずかしながら結構心が動いたところもあった。まあ絵が綺麗なのも原因かも。

こういうバトルファンタジー漫画を今更楽しめるとはあまり思ってなかったが結構楽しめた。

秀作だと思うが、綺麗にまとまっていてあまり余計な贅肉がないので、そこが気にいらない人は気に入らないかも。

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[投稿:2018-05-11 20:41:59] [修正:2018-05-11 20:41:59] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

これは面白い。多分花沢作品の中では絵面が汚くないシーンもある方。何故これが受けなかったのかはしらないが、打ち切りのおかげで、あんまり風呂敷が大きくなる必要もなく、程よいまとまり方をしたと思う。(多少駆け足になったにせよ。)

ブサイクがネトゲにおいて自分の居場所を見つけるってことを等身大で見ている。

花沢の他作品は多分作者のモットー的に安易なハッピーエンドを許していないが、これは結構穏当なエンディング。花沢作品では、人間の良心と醜さがいつも綱引きしているけれど、この作品では良心がある程度感じられる。自分は恵まれた環境にいるせいか、どちらかといえば性善説信奉者なので、これくらいの方が好み。

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[投稿:2018-05-11 20:27:03] [修正:2018-05-11 20:27:03] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

自分は昔ゾンビという存在が本当に怖くて、何故か死ぬよりゾンビになる方が怖かった。たしか、もし家族がある日気づかぬうちにゾンビになってしまったら、という想像が耐えられないものだったのだ。
いつのまにか、幸か不幸か、自分も物語を面白くする工夫と現実社会は切り離すようになってしまった。

でもそんな自分にもこのマンガは怖かった。
多分結局このマンガがなしたのは、ゾンビものをリアルな絵柄と、等身大の人間を伴って、ありったけのリアリティを付与することで、ゾンビものを極限まで怖くしたということだろう。
特に一巻をほとんど丸ごと使って日常を描写したのはとても良かったと思う。
自分がどちらかといえば特殊な方かもしれないが、自分は生き汚くて、温かい、こういう人間の描き方は結構好きだ。(それにしたって花澤健吾のひねくれ方はやはり度を越しているとちょっと思うけれど。)

たいていの点においてこのマンガは成功していると思う。自分は引き込まれた。

ただエンディングは正直自分にも受け入れがたい。
別に全くつまらない終わり方ではないし、それなりの読後感は残るけれども、様々のものを置いてけぼりにして終わってしまった印象は拭えない。下手に世界観を中途半端に開示して読者を煽る必要はなかったのではないか。
おそらく、著者があらかじめ考えていたエンディングを変えたのではないかと推察される、少しつぎはぎのある印象は否めない。

しかし、それを踏まえても、大きな存在感を持った漫画であったのは疑いない。




ナイスレビュー: 1

[投稿:2018-05-11 20:14:07] [修正:2018-05-11 20:14:07] [このレビューのURL]

タイトルと表紙が良さそうだったので手にとった。結構楽しめた。
タイトルがかなり言い得て妙だと感じた。
グロテスクさ、醜悪なエロチックさを発散しながら、同時に温かい善良性が常に寄り添う。ストーリーも短編ごとに大きく変わっているのが面白い。(時代劇、sf、西洋の中世?など)
最近の青年マンガは芸術指向のあるものも、仰々しい言葉や、目を引く絵の演出技術のみが先行して肝心の作者の描きたい事は置き去りになってしまうことも多いと感じるが、この作者は自分の書きたい世界を大事に伝えてくれる。同時にそれが押し付けがましくもないのだ。(別にこの作者の他の本を読んでいるわけではないのだけど)

今後も奇をてらうというのでもなく、技術を習得するというのでもなく、自分の世界を大事に温めてくれれば自分は嬉しい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-05-11 19:42:48] [修正:2018-05-11 19:42:48] [このレビューのURL]

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