「yumenne」さんのページ

総レビュー数: 26レビュー(全て表示) 最終投稿: 2018年05月11日

8点 SLAM DUNK

スポーツ漫画として、また、当時の男のかっこよさを定義する作品として素晴らしいと思います。
体育会系部活動を経験したものなら多分誰もが何かを感じるはずです。

ただ読み返すと、一読目の感動は薄れていた。なぜだろう。青春はもう終わったということか?

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-05-13 19:36:19] [修正:2018-05-13 19:36:19] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

僕は元から麻里でした、というオチが自分には納得いかないものだった。流れ的にも、なんだか今までの描写の意義が失われるように感じたし、こういう似非科学、エセ心理学的解決が一番嫌いだ。特にTSもの好きとしては、その前提を崩されると何か色々と壊れてしまう。最序盤にはいくらトンデモ設定をぶち込んでも構わないけれど最後にこれをぶっこまれるとなあという感じ。

それまでの展開にもこれまでのTSモノに比べ目新しい面白さは感じなかったし。
ただ、あとがきの女の子のうなじがいいよねみたいな話しが結構面白かった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-05-13 19:31:42] [修正:2018-05-13 19:31:42] [このレビューのURL]

自分が押見作品で今の所一番好きな作品。
画力は最近どんどん向上しているようだが、ちょうどこれくらいの下手くそさのほうが、内容のいびつな変態さと合っていたのではないかと思う。自分は結局大衆受けするものより、アングラな文化が好きなタイプなので、この辺の気負いがない作品の方が好き。最近は大物漫画家という自負が生まれてしまったかなと見るのは些か性格が悪いか。
非常にくだらないのが良い。


自分は人間の(善悪に関わらず)卑小さと、そこに光る小さな力の、炎のともしびを感じるのが好きです。でも、多分一般の人々は善悪に限らず(非現実的なまでの)単純化された力強さを見るのを好むように感じます。非常に狡知で冷徹なヤクザとか、頭の回転が異常に早くて世界を決めつけてしまうような人間だとか、自分はそういうものにあまり興味を感じません。人間の曖昧さや矛盾はそこに感じられません。

天才的な人物が、到底常人には不可能な行動をやってのける、そんな描写が漫画には度々あるがそういうことが一番嫌いです。誰だって、夢を叶える可能性があるし、自分なりの志に向かって努力すべきででしょう(それは別に一日中ゲームをしていたいだとかそういうものでも構わない、本当にそれを望むのならば)、それを一番訴えないといけないのは漫画家であるはずなのに(大きな夢を叶えてその立場にあるのだから)、彼らこそが、自らを偉人とすることから遠ざけているのだと思います。実際のところ、人には、少なくとも自分で誇れるだけの人生を送ることが誰にでも許されているはずではないでしょうか。

若干話が脱線した感もありますが、そういう訳で卑小さを全肯定し、笑ってすませるような本作品の姿勢はとても好きです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2018-05-13 19:16:02] [修正:2018-05-13 19:16:02] [このレビューのURL]

8点 惡の華

 この漫画家はさながら昔の小説家のように、真摯に自分の内面に向き合っていてその姿勢がとても好きです。

青年漫画ではそういう人間的な内面を浮き彫りに語ろうという作品はよく見られますが、結局著者に自らに没入し人間を見つめ直すだけの気概はなく、大げさな空回りをしているような作品が多いと感じます。
この作品では、前衛的な独創的な構えを取りながらも、人間の内面に踏み込むことについてはむしろ慎重であるのがよかったと思います。

多分小説、文学が多少好きな人とかはこういうの気にいる人多いのではないでしょうか。

自分の趣味嗜好とはずれるところもあるのですが、全般的な姿勢は気に入っています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-05-13 18:38:46] [修正:2018-05-13 18:38:46] [このレビューのURL]

面白い。
他の多くの方同様囲碁の盤上の詳しい攻防は全然わからないのですが、面白い話でした。少年漫画にしては珍しく、つまらなくなってしまう前にしっかり終わってくれた点も評価したいです。囲碁という特殊なフィールドにありながら、友情と努力、成長、といった少年漫画の王道をしっかりと抑えていたと思います。こういう手堅さ、作品を大切にする構えは女性漫画家に多い特徴だと思います。多分それゆえに自分は女性の書いた男性向け作品が結構気にいることが多いです。(あとは恋愛要素が結構淡白なのも女性漫画家の好きなポイントですね。)特に王道のストーリー漫画の場合顕著にそれを感じます。

少々残念な点をあげるとするならば、たくさん魅力的なキャラクタが登場する反面、そのほとんどがその場の使い捨てで、ヒカルの成長の踏み台となって消えていってしまう点でしょうか。少年漫画のインフレの都合上仕方のないことではあるし、フォローもあったけれど、魅力的なキャラクタが多い故に、残念でした。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2018-05-13 17:03:49] [修正:2018-05-13 17:03:49] [このレビューのURL]

6点 寄生獣

期待が高すぎたのかもしれないが、個人的には読後評価としては、普通に面白いという程度。
読み返したいともあまり思わない。ヒストリエとかはもうちょっと好きなんだけど。
時代ということもあるかもしれないけれど、語っている社会的話題はありきたりに思えたし、ストーリーにも格別引き込まれるということはなかった。
まあ自分はこういう青年漫画自体中途半端であまり好きに慣れないことが多いのだけど。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-05-13 16:36:45] [修正:2018-05-13 16:36:45] [このレビューのURL]

大きく奇をてらった作品ではないがよく練られていて純粋に読んでいて面白い。単なるバトル漫画というには大人びている。絵とキャラクタも魅力的。こういうまとまりのある作品は好きです。原作者が死んでしまったのは残念。ご冥福をお祈りします。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-05-13 16:01:37] [修正:2018-05-13 16:05:06] [このレビューのURL]

面白い。思うのはやはり女性著者の方が話をまとめるのがうまいなと言うこと。一本通ったストーリー展開は漫画では長期連載では難しいと思うがしっかり結末まで進んでくれる。ファンタジーと現実感の塩梅も程よい。
ソツがないし読んでいて本当にワクワクする。(女性がこれを書くのはすごいよね。)

自分が読んだ中で一番完成されたストーリー漫画作品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-05-12 15:27:27] [修正:2018-05-12 15:27:27] [このレビューのURL]

この漫画に対しては複雑な心境です。これが自分にとって最初にハマった漫画で子供の頃は幾度となく読み返していたのですが、途中から面白いと感じられなくなり後半の方は読みすらしなくなりました。
自分は大規模なスケールの話が嫌いで多分それが原因ですが、著者自身も意欲、行き先を見失っていたのではないかと思います。(まあ最も大きな原因は年をとったことかもしれませんが)

後半の様子を見ていると何も惹かれるものは残っていないのですが、序盤の内容を思い出すとやはりこの作品はしっかり価値を持っていたと今でも自分は認めたいです。和でも洋でもなく由来の見えない独特のあの街のデザイン、キャラクタのデザインは逆に今となってその独自性に驚かされます。

少年漫画にとって長く続くほど話が大きくなってしまい、著者の最初の意欲も消えてしまうことは宿命だと思うけれど残念。
主人公がダメダメだけど根は真っ直ぐで火影になるという大層な野望を持っている、という設定は面白いけれど、主人公が成功するほどそのギャップの面白みは消えて主人公への親近感もなくなる。
あと話が進むに連れて畏れとか凄みみたいなものがなくなっちゃったな。

自分が一番好きなのは結局最初の桃地と白とかとの話の辺。

まあ長期連載は難しいね。それに実際緩やかに人気は下がっても、続けるだけで継続収入は入ってくるわけだし。編集も引っ張らせるだろうし。それに最初は連載できるかどうか、が勝負だからね。結末を考える余裕なんてないいよね。
はあ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2018-05-12 14:33:28] [修正:2018-05-12 14:33:28] [このレビューのURL]

面白いです。著者のセンスが光っています。この作者は特に最近は興が乗ったら気ままに書いてやろうというタイプなので、漫画の方向性はコロコロ変わるし、休載も多いけれど。もう慣れたのであんまり気にならない。それに展開の自由度の高さは大きな魅力でもある。喋る魔物と戦って、超能力を覚えて、マフィアと戦って、ゲーム世界に入っちゃって、原爆落っこちて、選挙して、王位継承の殺し合いに巻き込まれる。こんなに時代や場所を特定しない自由な物語はあんまりない。
長期連載漫画の中では1番好き。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-05-12 13:54:35] [修正:2018-05-12 13:57:48] [このレビューのURL]

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