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総レビュー数: 39レビュー(全て表示) 最終投稿: 2023年01月15日

何千万部も売れてるので駄作ってことはないのでしょうが、わたしには良さが分かりませんでした…。

散々ネットで描かれてることで作者さんも自虐気味に仰ってることですが過去の有名少年漫画の焼き直しにしか見えない。

虎杖や伏黒や順平に生き様だの人の命だのについて独自の哲学のようなものを語らせてましたが、全くグッと来ない。現代人の死生観を左右させるような深い描写なんて勿論あるわけない。
あの主人公を心の底から応援したがる人なんて安易なイケメンキャラビジネスにまんまと釣られた腐○子以外では多分存在しない。
リスペクト先のワールドトリガーにも言えることだがキャラの顔は良くても中身がカッコいい、深みがあると全く思えない。

そしてなにより、

「日本人って単純な答えを複雑にして悦に浸るの好きですよね」

「この国では足の引っ張り合いが美徳なのよ」

「日本人は車とアニメでも作ってろ」

などと言った性格の悪い自国dis、他にも田舎dis、老人disだったりと、キャラのセリフからインターネットの捻くれてるブサイクたちが集まるコミュニティの偏った意見に作者があからさまに毒されてるのが伝わってくるのがほんとにキツい。
この漫画の1番苦手なところがこれ。

まるでツイッターとネットサーフィンが趣味の、今までジャンプ漫画とオタクアニメしか見てこなかった20代オタク女子が描いたような漫画。

登場する女性キャラクターも全員苦手。
男勝りな口調でキツい言動をとらせることがジェンダー平等を意識し始めている現代に相応しいとでも勘違いしてそうな格好良くも素敵でも何でもない自称サバサバ系女しかいない。
他にも単行本の表紙で舌とか出してイキってるポーズのキャラと言い、「俺の漫画センスあるだろ?」感がすごい鼻についてしまう。

まあ、過去の名作少年漫画達とちゃんと差別化ができるように頑張ってください。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2022-12-24 01:04:41] [修正:2023-02-13 14:11:23] [このレビューのURL]

7点 ONE PIECE

良い点
「多様な楽しみ方が出来て、エンタメの幅が広い」ってのがこの漫画の1番の評価点。

・仲間を作りながら特大スケールの世界を旅するロマン溢れる冒険活劇
・海軍、七武海、最悪の世代、四皇と言ったかなりの多くのキャラが掘り下げられてるが、どれもちゃんと存在感はデカく印象強く描かれてる
・Dの意志や世界政府の謎と言ったワクワクさせるミステリー要素
・チョッパーの過去編、世界政府への宣戦布告、メリーの最期、ボンちゃんの犠牲、「雷ぞう殿はご無事です」のシーンなど他にも色々あるが胸を打つドラマを描くのがとにかく上手い。 
・綺麗事ばかりな作風ではなく腐敗した政府や貴族社会の闇、人種差別問題なんかも描かれてる。
単純な正義と悪の対立に持ち込もうとせず善悪の描き方がとても柔軟。
それぞれ違った人種で食卓を囲むことを夢見てるビッグマム、強きものの力によって支配しようとするカイドウ、そして「友達が飯いっぱい食える世界」を望んでいるルフィなど、それぞれ違った価値観を持つキャラが数多く存在する。
陽キャ漫画に徹することなくちゃんと世の中の負の側面も描いてる。

などなど、個人的にこの漫画で過小評価されてると思うのは各章のオチの秀逸さ。
アラバスタ編のビビとの別れやエニエスロビー編のメリーの最期と言った作品を代表する名シーンは勿論、空島の「黄金郷は…そこにあったのか……?」やスリラーバークのブルックの悲惨な過去とリンクさせて大合唱する「ビンクスの酒」、
最近で言えばワノ国の成長したモモの助が国の暗黒時代の終わりを告げるかの如く統治を宣言するラストも上記のオチに負けないくらい素晴らしかった。


作者は友達作りの道具、会話のネタになってくれればそれでいいみたいなことを仰っていましたが、それが見事なまでに有言実行されてるし、この作品を語ってれば本当に会話のネタに困らない。

登場キャラが多すぎる作品や複雑なシナリオに思考停止で拒否反応を示し、単純な内容を好み初期の作風を大事にする保守的な漫画読みからは叩かれがちな漫画だが、しかしこの漫画にしかないと言っていいほどの唯一無二の魅力があることは確か。
25年以上、100巻以上も続いてもなお世界に何百万といるファンを熱狂させるドでかいストーリーをたった1人の作者が描いてる漫画なんて本当に世界にこれしか存在しないので、尾田先生の根気強さと功績は正当に評価されるべきだと思います。

一方で気に食わない点も多い。

・1つ1つの章が長くテンポが悪い。
・島を乗っ取る悪の大王を皆で力合わせて倒すぞ!的なワンパターンな展開があまりにも多い。
・ルフィが主人公補正で勝利してしまうことが多い。
・頭脳やそれぞれの能力を活かした戦闘の傾向が覇気の設定が登場してからさらに薄まり、「能力バトル」とはカテゴライズされない漫画だと思う。ふざけてる戦いが多くて読み応えがない。
キャラクターの位や強さをタイマンの武力やケンカの強さだけでしか測れないのも不器用だと思う。
・クロコダイルやルッチみたいなかつてのボスキャラがまるで何事もなかったかのように復活してまたルフィの前に立ちはだかる展開が冷める。
何のためにアラバスタやらエニエスロビーをあんな長い巻数かけてやってたのか。
捨てることが出来ずに増やしてばかりだから100巻以上も話が続いてるんでしょうね。

・ヴィンランドサガやデスノートなどの読みやすく綺麗な漫画に比べると正直絵面がゴチャゴチャしてると言わざるを得ない。しかも不細工な見た目のキャラが非常に多い。
それに加えあのギャグのノリや大袈裟なリアクションがずーーーっと昔から変わり映えがなくて流石に飽き飽きする。ストレスフリーとは程遠い作風。
懐古厨は昔の路線に戻ってほしいと言うが私はいちいち1対1のタイマンで戦わせて戦闘中に寒いギャグやるあれが昔から気に食わなくてそれが現在に至っても同じようなノリが続いてて、いい加減マンネリを改善してくれよって思ってしまう。
これに比べて第二部から作風をガラッと変えて話がより重厚になった進撃の巨人は優秀でした。


総評として、キラいな所もあるけど好きな所がやや勝ってる漫画
って感じです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2022-10-18 16:25:17] [修正:2023-02-05 23:51:26] [このレビューのURL]

従来のシリーズのようにスタンドバトル一辺倒でやらずにアメリカ横断レースやら遺体探しやら色んなことにチャレンジした意欲作に思えたが、後半の大統領とのやたらと何してるのか分かりづらいバトルをグダグダやりすぎて、レースと遺体集めの要素が疎かになってしまったように感じる。

グダグダの果てには主人公が覚醒して得た能力がラスボスのよく分からん能力のスタンドの突破に都合の良すぎる能力で、まーた5部のレクイエムと同じパターンかと思ったがあっちと違ってちゃんと燃える展開だったので許せる。

ジャイロの少年を救いたいと言うレース参加の根本的な動機もはぐらかされて1番の勝ち組だったポコロコは結局何の説明もない不明瞭なキャラで終わり、別の世界から来たディエゴの末路もしょぼい。
遺体のオチに関しては"遺体は誰のものでもあってはならない"とか言わせてまともなオチを描けなかったのを誤魔化して終了。いつもの荒木飛呂彦。





ですが、

・ようこそ男の世界への回
・ジャイロの死とlesson5
・ブレイク・マイハート ブレイク・ユアハート

これらの名シーンを見れただけでも、充分この漫画を読んで良かったと思える良作。

ジョニィとジャイロのダブル主人公が上手く機能してたのとジョニィが"歩き出す"物語もちゃんと描けており、従来のシリーズに物足りなかったものがこのパートで満たされた。
リンゴォにディエゴ、ヴァレンタイン大統領などインパクトのある敵キャラも多くて良かった。
キャラのセリフに重みや説得力があり、絵柄も綺麗で格好良い。

て言うか、安っぽさのない海外ドラマみたいな絵柄と雰囲気のおかげで評価されてる雰囲気漫画みたいなとこありますよね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-01-21 15:58:45] [修正:2023-02-03 15:04:52] [このレビューのURL]

我々人間とは全く別の生き物であり、やたらと誰が誰だか判りにくくて何を考えてるのか分かりづらいキャラクター達に一々感情移入出来ず。
通しで読んでみて、この漫画おもしれえじゃんって思ったことが月に初めて上陸して金剛の正体やら何やらが判明した7巻辺り?くらいのとこしかない。
そもそもそれまでの展開がスローペースすぎる。

月行って面白くなるかなと思いきやその後もグダグダ。
やたらとしつこく描かれるエクメアとカンゴームの誰得イチャイチャしか悪い意味で印象に残ってない。
良く出来てるストーリーだとは思いますが、娯楽として楽しくない。

テンプレに頼らず独特の作風と展開を持ってるのは凄いですが、私に合う漫画ではなかったようです。
そもそもハンタの下書き掲載みたいな作画がデフォになってる漫画を物凄く面白いと思うことなんて私にとっては無理な話です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-01-11 18:43:15] [修正:2023-02-01 21:31:12] [このレビューのURL]

良い点
途中で脱線することなく最後まで徹底して鬼との戦いを描くストーリーだったこと。
シンプルでわかりやすく、それに加え独特な雰囲気だけは他の少年漫画との差別化は出来ていたと思う。
猗窩座、童磨、黒死牟の3人は出番は終盤だけながらもインパクトのある敵キャラで、ちゃんと最終章まで柱と上弦の全面衝突と言う燃える展開を残しておいたのは良かった。

悪い点

1、修行して、大声で叫んで、怪物を倒すだけの話で良く言えば昔ながらの王道、悪く言うと古臭い作風。
ストーリーが面白い!グイグイ引き込まれる!続きが気になって気になってしょうがない!みたいにはならなかった。
アニメは深夜放送ですしゴア表現も多く、決して子供をターゲットにしてる訳じゃないだろうに幼稚なお話だなと思ってしまう。


2、キャラのくどい説明口調や、やたらと長引かせるダラダラとした戦闘描写がストレス。
H×Hやワールドトリガーのような計算高い戦闘描写やベルセルクのような豪快な戦いがある訳でもなく、言い方は悪いが本当にくだらないチャンバラごっこみたいな戦闘が内容の大半を占めてる。
中身のないストーリーをくどい心理描写で誤魔化してるのかなと思ってしまうほどキャラクターの心の声がいちいちうるさい。


3、感動を全面的に押し出してるが、特筆して泣けてしまうような描写はそこまでなかった。
感動展開の引き出しがのキャラの死でお涙頂戴を誘うありがちな手法しかないせいでどうも薄っぺらく感じてしまう。


4、女の子が好きそうなキャラクターばっかりで、男でも格好いいと思える男キャラは少ない。煉獄や宇髄くらいか? 
読んだ人なら分かるであろう、あのよくやる大っきいコマ使って「俺がカスならあんたはクズだ!」「お前は存在してはいけない生き物だ」みたいなただ口が悪いだけの台詞をイケてる煽りとして魅せようとしたり「あなた何のために生まれてきたの?」「とっととくたばれクソ野郎」みたいな暗黒微笑顔を女性キャラクターにやらせるあの作者独特の"アレ"を格好良いと思う男が果たしてこの世にいるのだろうか。

いちいち「実はこいつはこう言う悲しい過去があったんですよ ほらほら感動するでしょ?泣けるでしょ?」みたいな、ワンピースでも昔馬鹿にされてきた手法を使うことでしかキャラに深みを持たせられないのも安っぽいなと感じてしまう。しかもワンピースよりもずっと薄っぺらい話ばっかり。

ここまで作中に蔓延ってる"あざとさ"が鬱陶しい少年漫画は初めて見た。


5、色々と雑な最終章。 
グダグダしたラストバトル、無惨も童磨も薬のおかげでなんとでもなってしまうご都合展開、青い彼岸花のテキトーな伏線回収に加え、挙げ句の果てにはファンの二次創作かよと疑ってしまうような滑りまくってる最終回。シビアな世界観があれで台無しになり、現代転生により煉獄の「老いることも、死ぬことも、人間という儚い生き物の美しさだ」と言う台詞がドブに捨てられることになってしまった。正気の沙汰とは思えない。
おまけに"最終回発情期"とも揶揄される、特に深い関係性もないメインキャラ同士がくっつく現象付き。あれだけ繊細で儚さのある絵柄と雰囲気を持つ作品なのに、結局薄っぺらい性欲に行き着いてしまうオチだったのは違う意味でちょっと面白かった。

禰豆子が終盤全く活躍してなかったのもなんだかなあ。それに加え薬のおかげで元に戻りましたとか全く感動できない。
「鬼滅の刃」より「鬼滅の薬」の方がよっぽどしっくりくるタイトルでしたよ。

少年が主人公の作品に必要不可欠な主人公の精神的な成長描写や目的達成のカタルシスも弱いし、
竈門兄妹の絆の物語として見ても及第点にギリギリ満たないレベルの微妙なオチ。
無惨を倒すことと禰豆子を元に戻すことが作品の主なメインテーマだったのに終盤で完全に息切れしてしまってたせいか、それよりも1つ前のほとんどポッと出キャラである黒死牟との戦いの方がよっぽど良かった時点で作品が失敗してる。


6、本作のキャッチコピーに「日本一慈しい鬼退治」なんてあるが、あのストーリーに相応しいキャッチコピーだとはとても思えない。確かに初期は胡蝶姉妹の鬼も救ってやりたいと言う想いや炭治郎に鬼は悲しい生き物なんだ!みたいなこと言わせてたり、従来のアホっぽい少年漫画とはちょっと違う慈悲のある作風が確かにあったと思います。

でも物語後半、まるで作者が変わったかのように炭治郎は鬼に対して冷たい態度を取るようになり、前述した通り無惨にお前は存在してはいけない生き物だと吐き捨て、カナヲとしのぶは童磨にブチギレて性格の悪い煽りを送って殺し、結果鬼殺隊大勝利で味方サイドだけにとって都合の良いよくあるつまらない勧善懲悪の物語として幕を閉じてしまった。

「みっともないからさっさと死んだ方がいいよ、貴方が生きてることには何の意味も無いからね」
「人に与えず欲しがるばかりの奴は結局何も持ってない奴と同じ、自分では何も生み出せないから」

あまりにも辛辣すぎませんか。敵をやーいやーいと煽って殺すスカッとジャパン系エンタメを私は優しいお話だとは思えない。

醜い復讐心を持って自らの手で人間と同等の知能を持ってる別の生物に対する殺しを行ってる奴らを潔白で優しいキャラとして描く作者の価値観とそりが合わない。
ハガレンでも同じようなキャラがいましたけどあっちはちゃんと復讐によって畜生の道に堕ちることを恐れて他キャラがやめさせるよう描いてましたよね。

そもそもあんな残虐な方法で選別試験を行ってるお館様がやたらと聖人として崇めたてられてる時点で色々とズレてるし、最後の伊之助と善逸の墓参りのギャグもブラックジョークすぎて笑えない。

優しいお話でも優しい主人公でも何でもないですし、
おしつけがましく愛や感動をあんな全面的にゴリ押してくるのだったらもうちょっと説得力や深みのある作品に仕上げて欲しかったです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2022-10-19 16:57:16] [修正:2023-02-01 15:36:05] [このレビューのURL]

・演出が地味
・絵柄がコロコロコミック
・話の進行が遅すぎる
・活躍するキャラがどいつもこいつもジャニーズや乃木坂にいそうなアイドルしかいない そして表情が固い
・人の命が軽く、チャラチャラした学生の部活動の話を見ているかのような緊張感の無い作風
・スケールのでかい争いのお話で緻密なストーリーがウリなのに視点を当てられてるのは三門市とボーダーのキャラのみで、国内外の情勢や歴史はほぼ無視と言う世界観の作り込みの甘さ
・ =3=
↑こんな感じの顔になるギャグや子ども向けのノリが苦手
・悪役のキャラデザがマジでダサい
・いかにも若者なキャラの口調やちょっとクサい格好付けてる台詞回しがどことなく呪術廻戦っぽさあって嫌

これらのせいでこの作品は個人的にはめちゃくちゃ面白いとは思えなくなってる…。
ずっと工夫性のあって計算高い戦闘描写が保たれてるのは好感持てますし間違いなく"良くできてる漫画"なのはわかりますが…。

あのゆるふわっぽい髪型のチビもメガネくんもあの前髪上げてるチャラ男も、いい歳こいた男から見てカッコいいと思えるか???

キングダムのように話の終わりが見えず、ハンターのような休載に加え、遠征試験編で呪術の死滅回遊みたいな読者厳選期間に入ってしまったせいでこの漫画の未来が明るいとは思えない。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2022-10-17 22:25:01] [修正:2023-02-01 14:48:33] [このレビューのURL]