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総レビュー数: 44レビュー(全て表示) 最終投稿: 2023年01月15日

[ネタバレあり]

うずまきナルトというまっすぐな志を持つ落ちこぼれ少年が火影になるまでの物語をベースとした、人々の成長、夢、葛藤。心の闇、憎しみの連鎖、愛、と、様々な人間の想いが描かれたジャンプのかつての看板漫画。

ナルトの親友であり最大の宿敵であるサスケとの戦いを最後まで溜めておいてそれを満を持してドラマチックな演出で描き、ナルトとサスケが和解をすると同時にマダラと柱間から始まった壮絶な歴史も終わりを迎えたことを強く意識させていたラスト。
少年漫画としては満点の最後だった。

カカシ、シカマル、ミナト、自来也のようなこいつらが主役の映画丸々1本作れるんじゃないかと思うくらい濃いサブキャラ達に浮気することなく、ナルトと言うただひとりの主人公を可愛がり続けたってのもデカい評価点。


群像劇要素の濃いストーリーにもかかわらずナルトとサスケの二人がメインだってことは終始貫かれてたんですよね。
メインサブ両方キャラがうまいこと活きてたなという印象。
(後半ロックリーやネジが全く目立っていなかったことだけが残念)

イタチの真実やトビの正体等のどんでん返しも見事。
特にイタチに関しては、「ワルいやつに見えて実はイイやつだった」と言う、キャラクターの魅力を損ねかねない不安要素をかかえてる、ある種描き手の手腕が試されるキャラとしてはうまいこと自然に描かれていたなと。

敵キャラの魅力・存在感≒作品の面白さととらえがちな自分としては

再不斬&白

我愛羅

大蛇丸

イタチ

暁メンバー

ペイン六道

ダンゾウ

マダラ・オビト
と、しっかりと作中において存在感を残した名悪役ばかりで見てて飽きなかった。素晴らしい。

本作は海外で人気なアニメの代表格のような扱いを受けているらしいがそれもそのはず。
上記のことだけでなくオサレ要素が強い和風のビジュアルや思わず真似したくなる忍術と印象強い戦闘シーンの数々。
(我愛羅vsリー、ナルトvsペイン、ガイvsマダラあたりがベストバウト候補)

あくまでも少年漫画としてはドラゴンボールを抑えて理想の漫画なんじゃないかなと再評価しました。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-01-22 19:25:54] [修正:2024-03-13 15:26:28] [このレビューのURL]

アクション、コメディ、サスペンス、画力、演出 どれをとってもレベルの高い漫画だと思う。
学園都市と言う魅力的な世界観と独自のSFチックな設定が織りなす卓越した能力バトル描写は一見の価値あり。
何でもアリな魔法ではなく、科学に基づいた超能力で高度な能力バトルをやってるってのが1番の評価ポイント。
複雑な話でも綺麗な絵で読みやすい。

原作の禁書目録の方がかなり人を選ぶ作品ゆえに過小評価されすぎてる気がする漫画。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-06-23 19:06:23] [修正:2024-02-16 05:16:59] [このレビューのURL]

9点 DEATH NOTE

初めて読んだ時のインパクト。緻密な頭脳戦。続きが気になるスリリングなストーリー。小畑健さんの美麗で巧すぎる絵。夜神月とLの強烈なキャラクター性と、一度読んだら忘れられない彼らの最期のシーン。
自分にとって面白いと思える要素が揃いに揃ってる。たった12巻の尺でここまで読み手にとって印象に残る作品は他に存在するんだろうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-04-30 13:05:05] [修正:2023-05-01 01:55:15] [このレビューのURL]

迫力と緻密な書き込みが尋常なく凄まじいトンデモ画力。
恐ろしくグロテスクな魔物のデザインセンスととてつもない画力から放たれる絶望的な演出と表現力。

「俺を食い残したのが貴様らの運のつきだってな!」「神に会ったら言っとけ!放っとけってな!」と絶望に満ちた世界観と過酷な人生と鉄塊のような大雑把で巨大な剣と共に豪快に戦い続ける、読者への配慮や忖度なんてのは一切ない真の漢・ガッツの生き様。

見開きを丸々使うコマが多く、話の進みが遅いのが難点でありストーリー性で言ったらやや進撃の巨人には劣るが、三浦健太郎先生よりも「おどろおどろしく生々しい"ダーク"ファンタジー」を表現出来る人間なんて世界中どの作品を見渡しても間違いなく存在しない。

漫画と言うよりかはもはや芸術。
世界に自慢出来る作品を生み出し、日本の誇りとも言うべき人の急逝が本当に悔やまれる。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-01-25 15:32:55] [修正:2023-01-25 16:00:02] [このレビューのURL]