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総レビュー数: 13レビュー(全て表示) 最終投稿: 2023年01月19日

[ネタバレあり]

うずまきナルトというまっすぐな志を持つ落ちこぼれ少年が火影になるまでの物語をベースとした、人々の成長、夢、葛藤。心の闇、憎しみの連鎖、愛
様々な人間の想いが描かれたジャンプのかつての看板漫画。

ナルトの親友であり最大の宿敵であるサスケとの戦いを最後まで溜めておいてそれを満を持してドラマチックな演出で描き、ナルトとサスケが和解をすると同時にマダラと柱間から始まった壮絶な歴史も終わりを迎えたことを強く意識させていたラスト。
うちはとうずまきの長きに渡る壮絶な歴史の結末としては満点の最後だった。
多分だけど、1部ラストの時点でこういう結末にするとあらかじめ構想してたんじゃないかな。

カカシ、シカマル、ミナト、自来也のようなこいつらが主役の映画丸々1本作れるんじゃないかと思うくらい濃いサブキャラ達に浮気することなく、ナルトと言うただひとりの主人公を可愛がり続け、常に話の中心にナルトがいたってのもデカい評価点。


群像劇要素の濃いストーリーにもかかわらずナルトとサスケの二人がメインだってことは終始貫かれてたんですよね。
メインサブ両方キャラがうまいこと活きてたなという印象。
(後半ロックリーと日向ネジが全く目立っていなかったことだけが残念)

ベストエピソードはイタチの真実かな。
「ワルいやつに見えて実はイイやつだった」系の、キャラクターの魅力を損ねかねない不安要素をかかえてる、ある種描き手の手腕が試されるキャラとしてはうまいこと自然に描かれていたなと。
40巻以上の長期週間連載でここまでのどんでん返しを見せてくれたのは素直に賞賛モノだった。

敵キャラの魅力・存在感≒作品の面白さととらえがちな自分としては

再不斬&白

我愛羅

大蛇丸

暁メンバー

ダンゾウ

マダラ・オビト
と、しっかりと作中において存在感を残した名悪役ばかりで見てて飽きなかった。素晴らしい。

本作は海外で人気なアニメの代表格のような扱いを受けているらしいがそれもそのはず。
上記のことだけでなくオサレ要素が強い和風のビジュアルや思わず真似したくなる忍術と印象強い戦闘シーンの数々。
(我愛羅vsリー、ナルトvsペイン、ガイvsマダラあたりがベストバウト候補)

あくまでも少年漫画としてはドラゴンボールを抑えて理想の漫画なんじゃないかなと再評価しました。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-01-22 19:25:54] [修正:2024-10-23 22:24:53] [このレビューのURL]

キャラクターの魅力や話の完成度の高さは申し分ない。
全体的なストーリーの出来もさることながら1話1話がちゃんと中身濃くて面白く仕上がってるのがすごい。

特に各キャラの動かし方、群像劇がうまい。無駄なキャラが一人もいない。
少年漫画特有の不自然な後付けや露骨な引き延ばしや脳筋戦闘描写もない。
主人公エドワードは最初からレベル70程度の戦闘力を誇りそこから全く強くならないままであったが、精神面は大きく成長した。

少年漫画においてマイナスだと思われがちな要素をとことん排除した、ある種漫画のお手本のような漫画ともいえる。

しかし熱意まで排除した漫画であるかと言われれば全くそんなことはない。

作者は北海道の農家で生まれ育った方で、キャラクターのセリフ等からそこで育った彼女の死生観および生命倫理観が大きく反映されてる漫画だということがしっかりと伝わる。

実体験のおかげでこういった漫画が描けるのだなとわかるんですよね。

イシュヴァール殲滅戦の話を描くにあたっては第二次世界大戦を実際に経験した当事者から取材を受けてから描いたそうな。
最後のイシュヴァール人の遺した"恨みます"はこの漫画の中で一番強烈なセリフで、後にその戦争で両親を亡くし怨敵と出会い復讐心に駆られたヒロインに対しお前の手は人を殺すのではなく生かすためにあるんだろと、主人公が一本一本彼女の持つ拳銃から指をほどいてやるシーンは作中一番美しいシーンだと個人的に感じた。

エドとアルの過去編で「一は全、全は一」と自然の摂理(この世の仕組み)を説き、その直後にそれを否定するかの如く「ありえないなんてことはありえない」を信条とするグリードと出会い、そこからその言葉がまるでのちの伏線にして作品の全体のテーマの一つであるかのように作中世界の常識が覆されること続きのストーリーが展開がされる。そんな漫画。





ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-04-29 03:13:57] [修正:2024-07-11 04:28:03] [このレビューのURL]

漫画の描き方が良い意味で現代的。

かわいい女の子の見た目をしたエルフが主人公で、その相棒ポジの子も美少女なのだがキャッキャウフフしてる百合作品ではなく男性キャラも多く登場する。
それもおそらく男女両方から好かれるタイプの男たち。
決して高圧的な態度で接することなく下品でもなく不快にならない。

淡々としてる作風だがそれが逆に良い。読んでてくどくならない。読み手にストレスを与えず心地の良い読み応えになってる。

漫画における面白さは巨悪を倒すまでのストーリーが一般的だが、この漫画はその巨悪を倒した”後”の話を描いてるにもかかわらずこんなにも面白く描けるのだから、日本の漫画のポテンシャルもまだまだ捨てたもんじゃないなと思った。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2024-01-01 17:52:05] [修正:2024-06-08 06:08:16] [このレビューのURL]

少年誌の中では間違いなく史上最高のストーリーの1つ。
プロット、ドラマ、セリフ、演出、衝撃展開、バトル描写、エンタメ性、メッセージ性
あらゆる面で素晴らしい。
弱点と思われがちな作者の画力も後半はちゃんと上手い人のソレだった。

「巨人に人間が立ち向かう物語」と思わせておいて、蓋を開けてみれば人間同士の醜い戦争の話であり重厚なヒューマンドラマ。
それもご都合で路線変更した訳ではなく露骨な後付けもなく初期から構想してたかのような伏線回収やどんでん返しが見事。
過去の台詞を過去で終わらせず後の話に活かすことが作者は異常レベルで上手いのでそれが確かな読み応えへと繋がり、作品に対する信頼になっていたんですよね。

キャラクターを「〇〇が悪で○○が正義」のような記号的な描き方をせず、だれもかれもが心の中に悪魔を抱えている。明確な悪役が存在せず、その一方で万人に都合のいい英雄も存在しない世界。

物語序盤では正義サイドに属しているかと思われていた主人公が自身のエゴにより最終的に人類史上最悪のジェノサイドに手を染めてしまうという前代未聞の結末も不謹慎ながらエンタメとしては最高に面白い。
そんな主人公に対して私が「最悪なヤツ」とはとても思えなかったのは彼が「自由になりたい」と言う人間の、生物の誰もが持っている欲求を誰よりも強く抱いていたからでしょう。
そんな我々読者もまた悪魔の心を抱いているのだなと。

人類の普遍性と争いが起きるメカニズムをここまで奥深く仕上げたフィクションは古今東西存在しないんじゃないでしょうか。

人類は争いをやめることができない愚かな生き物であるという諦めの結論に近い終わり方をしていたが、決してニヒリズムには傾倒せず「森から出続けなければいけない」「世界は残酷だが美しい」というに生に対して肯定的とも読み取れるメッセージもしっかり残していたように思う。



一般的な少年誌とは一線を画する読み応えだったが、それでいて「立体起動装置」「九つの巨人」のようなワクワクする少年漫画的ロマンも欠かさない。

第42話「戦士」や第100話「宣戦布告」は漫画史に残る最高のトリハダ回なのでぜひとも見るべき。


こう言う型破りで挑戦的な漫画こそが評価されるべき。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-03-14 01:19:58] [修正:2024-03-19 16:28:55] [このレビューのURL]

アクション、コメディ、サスペンス、画力、演出 どれをとってもレベルの高い漫画だと思う。
学園都市と言う魅力的な世界観と独自のSFチックな設定が織りなす卓越した能力バトル描写は一見の価値あり。
何でもアリな魔法ではなく、科学に基づいた超能力で高度な能力バトルをやってるってのが1番の評価ポイント。
複雑な話でも綺麗な絵で読みやすい。

原作の禁書目録の方がかなり人を選ぶ作品ゆえに過小評価されすぎてる気がする漫画。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-06-23 19:06:23] [修正:2024-02-16 05:16:59] [このレビューのURL]

10点 宇宙兄弟

ムッタだけでなく様々な大人たちの生き様、ヒューマンドラマに感情移入してしまう。
どの登場人物も嫌味がなく気持ち良く読める。
カッコいい大人…と言うよりはどこか弱さがあり、現実を直視しながら夢に向かって前進していく大人たちを魅力的に描くのが本当に上手い。

世界に誇るべき日本の漫画とはこう言う作品のことを言うのだろう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-03-13 22:30:29] [修正:2023-06-25 23:52:14] [このレビューのURL]

ギャグ漫画だった時もバトル漫画に移行してからもどっちもまあまあそれなりに面白く、作者は漫画を描くのが上手い器用な人なんだなと思う。
あのやたらとオサレ厨二な必殺技や武器デザインも良い。
キャラデザもスタイリッシュでカッコいい。

悪い意味で困惑してしまうような突拍子もない雑な展開がやや多いのが残念。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-06-23 12:22:18] [修正:2023-06-23 13:51:51] [このレビューのURL]

9点 DEATH NOTE

初めて読んだ時のインパクト。緻密な頭脳戦。続きが気になるスリリングなストーリー。小畑健さんの美麗で巧すぎる絵。夜神月とLの強烈なキャラクター性と、一度読んだら忘れられない彼らの最期のシーン。
自分にとって面白いと思える要素が揃いに揃ってる。たった12巻の尺でここまで読み手にとって印象に残る作品は他に存在するんだろうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-04-30 13:05:05] [修正:2023-05-01 01:55:15] [このレビューのURL]

この人の描く漫画はやっぱり自分に馴染む。
まだまだ物語は序盤だが、さすが偉大な実績を残してきたベテランだけあって、話と設定とキャラの肉付けの上手さから読者にとって面白い漫画とは何なのか、どう言う漫画が人を惹きつけてどうやって読者を食い付かせるかをしっかりと理解してるのがプロじゃない自分でも伝わって来る。

今後の展開次第で評価が変わるかも知れないが、現時点では間違いなく面白い。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-03-13 19:35:25] [修正:2023-03-13 22:07:41] [このレビューのURL]

萌え系の4コマ?きらら系?みたいなジャンルがあまり好きではない私でもその草分けとなる偉大な本作は大好きな漫画。
数巻で終わる4コマ漫画なのに、最終回の「卒業しても みんな一緒だ」でものすごいロスになってしまったことを未だに覚えてる。

よつばとと言い、あずまきよひこ先生のキャラの描き方や間の取り方がとても好き。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-01-15 16:24:35] [修正:2023-01-28 13:33:29] [このレビューのURL]

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