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総レビュー数: 42レビュー(全て表示) 最終投稿: 2023年01月15日

・良い点
1話1話情報量が多く密度が濃い。
念を活かしたドッジボールだとか、ゾルディック家vsクロロなど、面白く見応えのあるバトルが多い。
戦闘力では大幅に劣ってるパリストンをジンと対等のキャラとしてちゃんと描かれてるのも凄いと思う。
そこが武力でしかキャラの強さを測れない他のジャンプ漫画との違い。
たまにキャラがリアル調の顔になったりゾクゾクする演出が上手く、G・I編でバーチャルゲームと能力バトルを上手いこと調和させる器用さもあって他の少年漫画とは一味違うのは本当だと思う。


・悪い点
念能力と言う設定が全面的に押し出されてる設定漫画な部分。
ジョジョのスタンドだとか、ナルトのチャクラだとか、あのジャンプ漫画特有のパワーシステム?にそこまで魅力を感じない身としては、どこを読んでも念、念、念ばっかりな本作はあまり好みな作風じゃなかった。

death noteでLを殺せたのはノートの設定ありきだったことや進撃の巨人の始祖ユミル周りの設定がかなりオカルトなオチだったのも少し白けた記憶があるが、この漫画もそんな感じのファンタジーな設定に頼り切ってることが多く、念能力と言う設定が作者の風呂敷畳みに都合のいいように上手いこと作られてるよな〜と思う。アルカの力や死語強まる念でゴンやヒソカが復活とか。

制約と誓約とか言うキャラの意志の強さと戦闘力を比例させる後付け設定もなんだかなぁ。重荷なリスクを背負えるほどの意志の強いキャラクターなんてフィクションなんだから容易に作れる訳だし、ロジカルさに欠けてて頭の良い設定だとはとても思えない。
ブリーチみたいな戦闘を批判していたバトルものとしてどうかと思う。ウヴォーギンやピトーを殺せたのもその設定のおかげでしょ。しかもゴンは自分の持ってる全てを捨てたのに結果死なずに生き返りましたと言うご都合主義。

そもそもこの漫画のG・I編で突然ドラえもんの夢幻三剣士みたいな内容になったりただの蟻退治に10巻以上費やしたり33巻以降ゴンが主人公でなくなり完全に別の漫画にシフトしたりと話の一貫性と主体性の無さが苦手。
それにあのクソほど適当なキャラデザのモブに長々と説明させるあの独特な作風が読んでて苦痛に感じることが多い。
キャラが全員感情の無いロボットに見えてしまって、キャラが喋ってると言うよりかはまるで作者が漫画の中から出てきて色々と解説してるように見えてしまう。
作者が絵を手抜きしがちなのもあって正直アニメの方が絵が綺麗で楽しく見れる。

キメラアント編の化け物と人間の種族を超えた愛()みたいな安っぽいオチも好きじゃない。
メインヴィランの3/4を唐突に出てきたチート爆弾と毒のおかげで倒せましたとか、こんな雑なオチでほんとにファンは納得してるんだろうか。

そもそもカイトと言うキメラアント編まではほぼモブ同然だったキャラに対してゴンがヤンデレみたいな感情を抱いてることに怖さと不自然さしか感じなくて全く感情移入出来なかった。
殺されたのがカイトじゃなくてキルアやジンだったらまだゴンがガチギレ発狂するのも納得出来て同情も出来たのに。

練り込まれたストーリーが売りの割には話のカタルシスの趣を伏線回収やサスペンスドラマやヒューマンドラマに置かずに、ネテロ対王やゴンさんみたいないかにも少年ジャンプなバトルシーンしか大きな盛り上がりがないのもイマイチこの作品が好きじゃなくなった理由の1つ。

ヒューマンドラマやファンタジーな巨大な世界観の構築の魅力と秀逸さで言ったらこの漫画のファンが目の敵にしてるワンピースの方がよっぽど上手いこと描かれてるなって思ってしまう。

キメラアントをあまりにも長くやりすぎたのと作者はどうしてもゴンとジンの再会の感動より暗黒大陸の話の方をやりたかったのか、"ゴンが父親に会いに行く物語"のコンセプトが疎かになってしまったことが本当に残念。
主人公の物語としてはかなり面白みのないシナリオで本当に魅力のない主人公だと思う。

幽☆遊☆白書の投げっぱなし最終回と言い、冨樫先生は良くも悪くもきまぐれで漫画を描いてる人なんだなって思いました。

様々なクリエイターに大きな影響を与え天下の少年ジャンプだろうと休載が許されるほどの漫画史に残る傑作なのは間違い無いのですが、私はこの漫画を好きじゃなくなってしまいました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2022-12-02 18:23:37] [修正:2023-01-31 13:06:21] [このレビューのURL]

物語後半、悟空とベジータとその親族ばっかり贔屓させてクリリン、ヤムチャ 、亀仙人、天津飯と言った初期から登場してたキャラがおまけ以下の扱いになってしまって個性溢れるさまざまなキャラが活躍する作品から外れてしまったのがいつ読んでも好きじゃない。
神龍の上位互換的存在が登場したせいで無制限で復活出来るようになったのも冷める。
ピッコロ大魔王を倒して天下一武道会初優勝のとこで完結してた方が綺麗な終わり方だったよなと思うところもある。

だが少年漫画と言うカテゴリのみならず後世のバトルもののフィクションに多大な影響を与えたこと、フリーザとの戦いで悟空が初めて超サイヤ人になった回で当時の男子小学生を大興奮させたことは事実であり、鳥山明先生のワクワク感溢れるとんでもなく高い画力と読みやすい漫画の上手さは紛れもなくホンモノ。
個人的には悟空vsフリーザより悟飯vsセルの方が少年漫画のバトルの模範解答でありカタルシスがあるとは思うが。

それとあの湿っぽさのなくノリが軽いドライな作風が気軽に読めてストレスフリーで楽しめる。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-01-14 01:19:27] [修正:2023-01-29 22:31:12] [このレビューのURL]

8点 寄生獣

新一、田宮良子、後藤などを通じて生物の本能のようなものを漫画と言う媒体で徹底的に描き、深いテーマを深掘りして描き切った傑作。

母親を殺されて復讐物語や寄生生物との単純なバトルものにするのではなく、環境問題や人間と言う生き物の存在意義に向き合い、提起されたテーマに対して綺麗事を言わずに細かく分析した上で「心に余裕(ヒマ)がある生物、なんとすばらしい!」とちゃんとポジティブな結論を出して終わった文句なしのエンディング。

鬼滅の刃に欠けていたものがこの作品には確かにあるなと感じた。

なお、哲学的すぎる作品故にエンタメ性やキャッチーさと言ったものはこの作品からはあまり見出せなくて、私のような若年層からしたらもう少しグイグイ話に引き込まれる面白さみたいなものがあったらより感動出来たのになと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-01-28 18:23:29] [修正:2023-01-29 19:33:12] [このレビューのURL]

萌え系の4コマ?きらら系?みたいなジャンルがあまり好きではない私でもその草分けとなる偉大な本作は大好きな漫画。
数巻で終わる4コマ漫画なのに、最終回の「卒業しても みんな一緒だ」でものすごいロスになってしまったことを未だに覚えてる。

よつばとと言い、あずまきよひこ先生のキャラの描き方や間の取り方がとても好き。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-01-15 16:24:35] [修正:2023-01-28 13:33:29] [このレビューのURL]

絵の雑さとジメジメ、ギスギスとしてるめんどくさいキャラばっかりなのが合わなかった。
夜9時や10時に地上波で放送してるよくある邦ドラマを見てるような気分だった。
特にあのトランスジェンダーっぽい子が苦手。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-01-27 14:01:29] [修正:2023-01-27 14:50:07] [このレビューのURL]

あくまでも独特な世界観のインパクトが作品の面白さの99%を占めてて、ストーリーとキャラがすごく良いかと言われたら別に…って感じだった。
今のところボンドルドくらいしか刺さるキャラがいない。
カートリッジにされた子やらファプタやらとの友情ごっこが正直サムいとおもってしまう。

成れ果て村編が既刊全10巻の内の半分の尺をも費やしたグダグダっぷりに加えて11巻から始まった新章?も全く心踊るものがなかったのでもう一つ盛り返しが欲しい。

ボンドルドとの戦いまでだったら7、8点だった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-01-27 14:21:32] [修正:2023-01-27 14:38:12] [このレビューのURL]

迫力と緻密な書き込みが尋常なく凄まじいトンデモ画力。
恐ろしくグロテスクな魔物のデザインセンスととてつもない画力から放たれる絶望的な演出と表現力。

「俺を食い残したのが貴様らの運のつきだってな!」「神に会ったら言っとけ!放っとけってな!」と絶望に満ちた世界観と過酷な人生と鉄塊のような大雑把で巨大な剣と共に豪快に戦い続ける、読者への配慮や忖度なんてのは一切ない真の漢・ガッツの生き様。

見開きを丸々使うコマが多く、話の進みが遅いのが難点でありストーリー性で言ったらやや進撃の巨人には劣るが、三浦健太郎先生よりも「おどろおどろしく生々しい"ダーク"ファンタジー」を表現出来る人間なんて世界中どの作品を見渡しても間違いなく存在しない。

漫画と言うよりかはもはや芸術。
世界に自慢出来る作品を生み出し、日本の誇りとも言うべき人の急逝が本当に悔やまれる。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-01-25 15:32:55] [修正:2023-01-25 16:00:02] [このレビューのURL]

若い男に日本のおじさんを論破させてスカッとジャパンさせる内容。

作者の左翼思想をキャラクターに代弁させて炎上した美味しんぼや、女性に対して失礼すぎることをあたかも正論のように描いて荒れたバクマンみたいな前例があるにも関わらず同じ轍を踏んでしまった漫画。

このような描き方で本当に世間が喜んで見てくれると思ったのかそれとも批判覚悟で描いたのかは知らんけど、どちらにせよ作風のアクが強すぎて好きになれない。

世に生きる人たちを尊重して物事を客観的な目で見て世の中に説教してるのならともかく、ポリコレや欧米に対する過度な盲信と日本人男性軽視のバイアスが入りすぎてる説教なんて聞く気にならない。

作者の忌み嫌ってそうな説教を快楽としてるよくいる老害おじさんと何が違うのか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-01-23 22:08:54] [修正:2023-01-24 21:37:14] [このレビューのURL]

4点 SKET DANCE

シリアスパートがことごとくダダ滑りしており、後半になるにつれて痛々しさが増してった。(最後のスイッチだけは良かった)

ギャグパートは基本面白く声を出して笑ってしまうようなギャグも多かったけど所々薄ら寒さを感じて素直に楽しめない感じ。

主人公の他人に対する言葉遣いや態度が基本的に悪いってのが微ストレスでした。

それと後半になるにつれて作者さんのオタクっぽい嗜好が隠し切れてなくなってきたのが違う意味で面白かった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-01-23 15:04:33] [修正:2023-01-23 15:06:49] [このレビューのURL]

主人公の持ってる武器には実は主人公が知らない秘密と歴史が隠されていて、最後は世界を破滅に追いやる悪い大怪獣との大決戦って、JRPGみたいなシナリオだなって思った。

あの絵柄と作風と言い主人公とヒロインの三角関係だとか、当初は仲が悪かった相棒とラスボスとの決戦で最後は涙の別れみたいないかにもなテンプレ展開だとか、昔の少年漫画特有の青臭さや泥臭さ、ダサさ(失礼)みたいなものがモロに出ていて今の若者にはウケないと思う。

高評価だらけだけど私にはあまり刺さらなかった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-01-22 20:56:06] [修正:2023-01-22 21:05:09] [このレビューのURL]

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