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総レビュー数: 37レビュー(全て表示) 最終投稿: 2023年01月15日

6点 SLAM DUNK

井上雄彦氏の渾身の画力から描かれる迫力溢れる試合描写は唯一無二ですし、それは永久に評価されるべきだと思います。
ですが、
・才能>>>努力な傾向が強い主人公
・もし現実にいたら応援したくないであろうヤンキーキャラの美化
・どう考えてもやらかしてることが逮捕、退学もんのヤンキー時代の三井
・エースキラーとか言われてる豊玉の奴も傷害罪で逮捕しろ
・主人公補正のせいで蔑ろにされるメガネくんや他の1年生(弱い人の成長や活躍の方が感動するでしょ)
・ハルコさんがヒロインとして上手く機能してない
・最後の敵は国内最強校で誰もが負けると思ってたが奇跡の大逆転勝利!というあまりにもテンプレな最後
・あからさまな投げっぱなしエンド
・その他ひっかかる所
(赤木は何で強豪校に行かなかったの?何で安西先生はグレてた三井をずっとスルーしてたの?など)

こう言うところは今の価値観から見たらどうなの?って思わざるを得なく、まあ昔の漫画だからね?って許されてる感は正直否めないです。
あと試合で負けたのは選手のせいですし皆その重い責任を背負ってプレイしてると言うのに、田岡監督の「全て私の責任です!」は読者から陵南のキャラの評価を下げさせない為の逃げ、浅はかな思慮としか思えない。
なぜかネットではめちゃくちゃ持ち上げられてるけど。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2022-10-18 00:26:57] [修正:2023-01-15 18:02:59] [このレビューのURL]

こう言う言い方は失礼かもしれないけど、例えるのならNARUTOやBLEACHやジョジョに嫌な女性向け臭を付け加えたような漫画だな…って思ってしまった

・滑りすぎてるギャグ
・カナヲとしのぶの激寒暗黒微笑
・ボクって優しいでしょ?が押しつけがましい男臭さのない女顔主人公
・若い美男子しかいない鬼殺隊
・主人公はじめとしたキャラのモノローグがとにかくやかましい H×Hやデスノートのように心理戦が凝ってる漫画ではないのだからいちいち説明せず画と演出で魅せてほしかった
・頭お花畑の二次創作みたいな最終回
・最終巻最後のページのクサすぎる謎ポエム
etc…

とにかく自分には合わない漫画でした…

鬼を悲しい存在として描いていたことが作品独自のアイデンティティであり他作品との差別化要素になり得るかと思いきや「無惨ってやつがすべて悪いんだ!アイツを倒せば万事解決や!!」とどこにでもありふれたつまらない勧善懲悪劇に落ち着いてしまったってのも…


他人との絆を大事にするもの、他人を愛するものこそが美しいとされて無惨のようなエゴイストはとことん卑下される作風に息苦しさのようなものも感じた。

愛だとか絆だとかそういった普遍的な尊いものを「尊いだろ
!!?」と押し付けがましくこの令和の時代に描かれましても全然響かないんですよ。
せめて主人公一人だけに焦点を当てて一人の少年のヒューマンドラマとして描いていれば多少は感動できたかもしれないが、二十数巻の巻数の割に登場人物が多すぎてどいつもこいつも中途半端なまま仕上がったなって感じ
煉獄さんとか人気だけど所詮ぽっと出キャラでしょ


これを面白いと思う人の感性まではさすがに否定しませんが、これを目新しい今までにないマンガだとか思ってる人は考えを改めるべき。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2022-10-19 16:57:16] [修正:2024-03-12 02:52:06] [このレビューのURL]

8点 ONE PIECE

キャラを、人間を、世界を描くのが上手すぎる漫画だなと。


時には政府が悪となり、ドフラミンゴや黒ひげのような悪役が正論を時折放つこともある善悪観が柔軟な作風。
旧海軍三大将もそれぞれの正義感はバラバラであり、悪事を働いてる四皇や七武海も世界の均衡のために必要な存在となってしまってる。
いわば複雑な世界観を持つ作品。

そんな世界の中で主人公ルフィは自分のやりたいことをただひたすらにやりまくってる。曰く、「おれは支配なんかしない。この世で一番自由な奴が海賊王」だそう。

これだけでもうすでにかなり特異な漫画なのだが、自分が感心したのはそんな多種多様な価値観を持つ数多のキャラクター達を抱える巨大な世界観を破綻させることなく21世紀に入る前から今に至るまでたった一人の作者が作り続けてること。

戦闘力のインフレもそこまでしてないですよね。
(近海の雑魚に腕食われたシャンクスとクロコダイルの初期の懸賞金だけはさすがに設定ミスだと思うが)

ルフィは普段はおちゃらけているが時折カッコイイことをする。しかしその”読者に「カッコイイ」と思わせる瞬間”は恐らく尾田栄一郎にしか生み出せることができないくらいの独特さがある。(呪術〇戦にベラミーをワンパンKOするあの名シーンに酷似しているシーンがあったが、当然オリジナルには遠く及ばずだった)

いろいろな意味で唯一無二であり、作者の漫画づくりの上手さがうかがえる漫画。

努力友情勝利だけの漫画じゃないんですよ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2022-10-18 16:25:17] [修正:2024-03-11 22:10:44] [このレビューのURL]

ヨークシン編までだったら真っ当に面白かったが、その後は急に謎のオンラインゲームやりだしたり適当なキャラデザのキャラにベラベラベラベラ長ったらしく喋らせる作風が根付いたりとつまらんくなった。
未だに広げた風呂敷を畳まずどうでもいい王位継承編に時間費やして本当にこれが面白いか?と問いたくなる。
冨樫先生普通に構成下手糞だよね。
読者に楽しく読ませる漫画じゃなくて作者だけが気持ちよくなってる漫画だなって。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2022-12-02 18:23:37] [修正:2024-01-11 20:23:28] [このレビューのURL]

キャラクターの魅力や話の完成度の高さは申し分ない。

特に各キャラの動かし方、群像劇の進め方に関してはピカイチ。
少年漫画特有の不自然な後付けや露骨な引き延ばしや脳筋戦闘描写もない。
主人公エドワードは最初からレベル70程度の戦闘力を誇りそこから全く強くならないままであったが、精神面は大きく成長した。

少年漫画においてマイナスだと思われがちな要素をとことん排除した、ある種漫画のお手本のような漫画ともいえる。

しかし熱意まで排除した漫画であるかと言われれば全くそんなことはない。

作者は北海道の農家で生まれ育った方で、キャラクターのセリフ等からそこで育った彼女の死生観がかなり反映されている漫画だということはしっかりと伝わりますし、エドとアルの過去編のサバイバルやブリッグズ編では実体験のおかげでこういう漫画が描けるのだなとわかるんですよね。
イシュヴァール殲滅戦の話を描くにあたっては第二次世界大戦を実際に経験した当事者から取材を受けてから描いたそうな。
ツイッターをやらない理由を聞かれた際には「世の中に伝えたいことがあるのであれば漫画で伝えればいい」と答えたそうで、本当に自分の描きたいことだけを漫画にしていてその上決して独りよがりな作風にならずこの面白さを放っていたのは本当に凄い。

永遠に賞賛されるべき漫画。



ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-04-29 03:13:57] [修正:2024-03-19 17:02:44] [このレビューのURL]

少年誌の中では間違いなく史上最高のストーリーの1つ。
プロット、ドラマ、セリフ、演出、衝撃展開、バトル描写、エンタメ性、メッセージ性
あらゆる面で素晴らしい。
弱点と思われがちな作者の画力も後半はちゃんと上手い人のソレだった。

「巨人に人間が立ち向かう物語」と思わせておいて、蓋を開けてみれば人間同士の醜い戦争の話であり重厚なヒューマンドラマ。
それもご都合で路線変更した訳ではなく露骨な後付けもなく初期から構想してたかのような伏線回収やどんでん返しが見事。
過去の台詞を過去で終わらせず後の話に活かすことが作者は異常レベルで上手いのでそれが確かな読み応えへと繋がり、作品に対する信頼になっていたんですよね。

キャラクターを「〇〇が悪で○○が正義」のような記号的な描き方をせず、だれもかれもが心の中に悪魔を抱えている。明確な悪役が存在せず、その一方で万人に都合のいい英雄も存在しない世界。

物語序盤では正義サイドに属しているかと思われていた主人公が自身のエゴにより最終的に人類史上最悪のジェノサイドに手を染めてしまうという前代未聞の結末も不謹慎ながらエンタメとしては最高に面白い。
そんな主人公に対して私が「最悪なヤツ」とはとても思えなかったのは彼が「自由になりたい」と言う人間の、生物の誰もが持っている欲求を誰よりも強く抱いていたからでしょう。
そんな我々読者もまた悪魔の心を抱いているのだなと。

人類の普遍性と争いが起きるメカニズムをここまで奥深く仕上げたフィクションは古今東西存在しないんじゃないでしょうか。

人類は争いをやめることができない愚かな生き物であるという諦めの結論に近い終わり方をしていたが、決してニヒリズムには傾倒せず「森から出続けなければいけない」「世界は残酷だが美しい」というに生に対して肯定的とも読み取れるメッセージもしっかり残していたように思う。



一般的な少年誌とは一線を画する読み応えだったが、それでいて「立体起動装置」「九つの巨人」のようなワクワクする少年漫画的ロマンも欠かさない。

第42話「戦士」や第100話「宣戦布告」は漫画史に残る最高のトリハダ回なのでぜひとも見るべき。


こう言う型破りで挑戦的な漫画こそが評価されるべき。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-03-14 01:19:58] [修正:2024-03-19 16:28:55] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

うずまきナルトというまっすぐな志を持つ落ちこぼれ少年が火影になるまでの物語をベースとした、人々の成長、夢、葛藤。心の闇、憎しみの連鎖、愛、と、様々な人間の想いが描かれたジャンプのかつての看板漫画。

ナルトの親友であり最大の宿敵であるサスケとの戦いを最後まで溜めておいてそれを満を持してドラマチックな演出で描き、ナルトとサスケが和解をすると同時にマダラと柱間から始まった壮絶な歴史も終わりを迎えたことを強く意識させていたラスト。
少年漫画としては満点の最後だった。

カカシ、シカマル、ミナト、自来也のようなこいつらが主役の映画丸々1本作れるんじゃないかと思うくらい濃いサブキャラ達に浮気することなく、ナルトと言うただひとりの主人公を可愛がり続けたってのもデカい評価点。


群像劇要素の濃いストーリーにもかかわらずナルトとサスケの二人がメインだってことは終始貫かれてたんですよね。
メインサブ両方キャラがうまいこと活きてたなという印象。
(後半ロックリーやネジが全く目立っていなかったことだけが残念)

イタチの真実やトビの正体等のどんでん返しも見事。
特にイタチに関しては、「ワルいやつに見えて実はイイやつだった」と言う、キャラクターの魅力を損ねかねない不安要素をかかえてる、ある種描き手の手腕が試されるキャラとしてはうまいこと自然に描かれていたなと。

敵キャラの魅力・存在感≒作品の面白さととらえがちな自分としては

再不斬&白

我愛羅

大蛇丸

イタチ

暁メンバー

ペイン六道

ダンゾウ

マダラ・オビト
と、しっかりと作中において存在感を残した名悪役ばかりで見てて飽きなかった。素晴らしい。

本作は海外で人気なアニメの代表格のような扱いを受けているらしいがそれもそのはず。
上記のことだけでなくオサレ要素が強い和風のビジュアルや思わず真似したくなる忍術と印象強い戦闘シーンの数々。
(我愛羅vsリー、ナルトvsペイン、ガイvsマダラあたりがベストバウト候補)

あくまでも少年漫画としてはドラゴンボールを抑えて理想の漫画なんじゃないかなと再評価しました。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-01-22 19:25:54] [修正:2024-03-13 15:26:28] [このレビューのURL]

8点 BLEACH

リアタイで追ってた読者からは評価が低いようですが、作者独特のイカしてる(?)画風は誰にも取って代わられない唯一無二の漫画なのは事実でしょう。
更木剣八、市丸ギン、藍染惣右介、京楽春水、涅マユリ辺りのキャラが自分に刺さった。名キャラクター量産機のような漫画でもある。

ストーリーや設定がガバガバ?そんなもん鬼滅やドラゴンボールだってそうでしょ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2024-03-07 14:05:23] [修正:2024-03-07 14:05:23] [このレビューのURL]

5点 惡の華

物語終盤にあたる巻はすぐ読み終えてしまうほど内容が薄く、意外と高く評価されてるのが不思議。
これ系の陰湿な題材を扱った漫画って誰もが納得するようなスッキリする結末が描かれてたのを見たことがない。
聲の形やアイアムアヒーローや善悪の屑よろしく、読んでて気持ち悪くなることが多々あったけど怖いもの見たさの感覚で次の話を早く読みたいと思わせるエンタメ性は高かったかな

ナイスレビュー: 0

[投稿:2024-02-21 16:10:02] [修正:2024-02-21 16:13:30] [このレビューのURL]

アクション、コメディ、サスペンス、画力、演出 どれをとってもレベルの高い漫画だと思う。
学園都市と言う魅力的な世界観と独自のSFチックな設定が織りなす卓越した能力バトル描写は一見の価値あり。
何でもアリな魔法ではなく、科学に基づいた超能力で高度な能力バトルをやってるってのが1番の評価ポイント。
複雑な話でも綺麗な絵で読みやすい。

原作の禁書目録の方がかなり人を選ぶ作品ゆえに過小評価されすぎてる気がする漫画。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-06-23 19:06:23] [修正:2024-02-16 05:16:59] [このレビューのURL]

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