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総レビュー数: 39レビュー(全て表示) 最終投稿: 2023年01月15日

良い意味でも悪い意味でもただのエロ本。

頭空っぽのひどいストーリーに加えリトの相手を結局選ばずに投げっぱなしで終わったひどいオチ。

話のつまらなさ、薄っぺらさで言えばニセコイやかのかりをも上回るレベル。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-01-28 19:33:51] [修正:2023-05-20 15:39:56] [このレビューのURL]

良い点
途中で脱線することなく最後まで徹底して鬼との戦いを描くストーリーだったこと。
シンプルでわかりやすく、それに加え独特な雰囲気だけは他の少年漫画との差別化は出来ていたと思う。
猗窩座、童磨、黒死牟の3人は出番は終盤だけながらもインパクトのある敵キャラで、ちゃんと最終章まで柱と上弦の全面衝突と言う燃える展開を残しておいたのは良かった。

悪い点

1、修行して、大声で叫んで、怪物を倒すだけの話で良く言えば昔ながらの王道、悪く言うと古臭い作風。
ストーリーが面白い!グイグイ引き込まれる!続きが気になって気になってしょうがない!みたいにはならなかった。
アニメは深夜放送ですしゴア表現も多く、決して子供をターゲットにしてる訳じゃないだろうに幼稚なお話だなと思ってしまう。


2、キャラのくどい説明口調や、やたらと長引かせるダラダラとした戦闘描写がストレス。
H×Hやワールドトリガーのような計算高い戦闘描写やベルセルクのような豪快な戦いがある訳でもなく、言い方は悪いが本当にくだらないチャンバラごっこみたいな戦闘が内容の大半を占めてる。
中身のないストーリーをくどい心理描写で誤魔化してるのかなと思ってしまうほどキャラクターの心の声がいちいちうるさい。


3、感動を全面的に押し出してるが、特筆して泣けてしまうような描写はそこまでなかった。
感動展開の引き出しがのキャラの死でお涙頂戴を誘うありがちな手法しかないせいでどうも薄っぺらく感じてしまう。


4、女の子が好きそうなキャラクターばっかりで、男でも格好いいと思える男キャラは少ない。煉獄や宇髄くらいか? 
読んだ人なら分かるであろう、あのよくやる大っきいコマ使って「俺がカスならあんたはクズだ!」「お前は存在してはいけない生き物だ」みたいなただ口が悪いだけの台詞をイケてる煽りとして魅せようとしたり「あなた何のために生まれてきたの?」「とっととくたばれクソ野郎」みたいな暗黒微笑顔を女性キャラクターにやらせるあの作者独特の"アレ"を格好良いと思う男が果たしてこの世にいるのだろうか。

いちいち「実はこいつはこう言う悲しい過去があったんですよ ほらほら感動するでしょ?泣けるでしょ?」みたいな、ワンピースでも昔馬鹿にされてきた手法を使うことでしかキャラに深みを持たせられないのも安っぽいなと感じてしまう。しかもワンピースよりもずっと薄っぺらい話ばっかり。

ここまで作中に蔓延ってる"あざとさ"が鬱陶しい少年漫画は初めて見た。


5、色々と雑な最終章。 
グダグダしたラストバトル、無惨も童磨も薬のおかげでなんとでもなってしまうご都合展開、青い彼岸花のテキトーな伏線回収に加え、挙げ句の果てにはファンの二次創作かよと疑ってしまうような滑りまくってる最終回。シビアな世界観があれで台無しになり、現代転生により煉獄の「老いることも、死ぬことも、人間という儚い生き物の美しさだ」と言う台詞がドブに捨てられることになってしまった。正気の沙汰とは思えない。
おまけに"最終回発情期"とも揶揄される、特に深い関係性もないメインキャラ同士がくっつく現象付き。あれだけ繊細で儚さのある絵柄と雰囲気を持つ作品なのに、結局薄っぺらい性欲に行き着いてしまうオチだったのは違う意味でちょっと面白かった。

禰豆子が終盤全く活躍してなかったのもなんだかなあ。それに加え薬のおかげで元に戻りましたとか全く感動できない。
「鬼滅の刃」より「鬼滅の薬」の方がよっぽどしっくりくるタイトルでしたよ。

少年が主人公の作品に必要不可欠な主人公の精神的な成長描写や目的達成のカタルシスも弱いし、
竈門兄妹の絆の物語として見ても及第点にギリギリ満たないレベルの微妙なオチ。
無惨を倒すことと禰豆子を元に戻すことが作品の主なメインテーマだったのに終盤で完全に息切れしてしまってたせいか、それよりも1つ前のほとんどポッと出キャラである黒死牟との戦いの方がよっぽど良かった時点で作品が失敗してる。


6、本作のキャッチコピーに「日本一慈しい鬼退治」なんてあるが、あのストーリーに相応しいキャッチコピーだとはとても思えない。確かに初期は胡蝶姉妹の鬼も救ってやりたいと言う想いや炭治郎に鬼は悲しい生き物なんだ!みたいなこと言わせてたり、従来のアホっぽい少年漫画とはちょっと違う慈悲のある作風が確かにあったと思います。

でも物語後半、まるで作者が変わったかのように炭治郎は鬼に対して冷たい態度を取るようになり、前述した通り無惨にお前は存在してはいけない生き物だと吐き捨て、カナヲとしのぶは童磨にブチギレて性格の悪い煽りを送って殺し、結果鬼殺隊大勝利で味方サイドだけにとって都合の良いよくあるつまらない勧善懲悪の物語として幕を閉じてしまった。

「みっともないからさっさと死んだ方がいいよ、貴方が生きてることには何の意味も無いからね」
「人に与えず欲しがるばかりの奴は結局何も持ってない奴と同じ、自分では何も生み出せないから」

あまりにも辛辣すぎませんか。敵をやーいやーいと煽って殺すスカッとジャパン系エンタメを私は優しいお話だとは思えない。

醜い復讐心を持って自らの手で人間と同等の知能を持ってる別の生物に対する殺しを行ってる奴らを潔白で優しいキャラとして描く作者の価値観とそりが合わない。
ハガレンでも同じようなキャラがいましたけどあっちはちゃんと復讐によって畜生の道に堕ちることを恐れて他キャラがやめさせるよう描いてましたよね。

そもそもあんな残虐な方法で選別試験を行ってるお館様がやたらと聖人として崇めたてられてる時点で色々とズレてるし、最後の伊之助と善逸の墓参りのギャグもブラックジョークすぎて笑えない。

優しいお話でも優しい主人公でも何でもないですし、
おしつけがましく愛や感動をあんな全面的にゴリ押してくるのだったらもうちょっと説得力や深みのある作品に仕上げて欲しかったです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2022-10-19 16:57:16] [修正:2023-02-01 15:36:05] [このレビューのURL]

楽しく読んでましたが、漫画を語る回で「漫画好きを自称しといてONE PIECEを真っ先に推す奴は分かってない」的な感じのネットによくいるマウンティングオタクみたいな描写を感じ悪くやってたせいで一気に冷めた。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-01-18 14:16:43] [修正:2023-01-18 16:12:33] [このレビューのURL]