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総レビュー数: 44レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年04月04日

絶滅したと思われていた恐竜が生き残り続けていて、しかも二足歩行し人間的な進化を遂げていた!
という大胆な設定を舞台にして
人間の女リリーと恐竜の男サバタのコンビが、
時には悪人を相手に時には悪恐竜を相手に銃と酒瓶持って舞い踊る、
そんな漫画です。

まず設定の活かし方が上手過ぎです。
時代背景としては十九世紀あたりを描いているのですが、
その当時の著名人たちが実は恐竜だったら一体どうだったのか、どうであるのか、どうなるのか。
トコトン話を作っていて、大胆な世界観にも関わらず引き込まれる一方です。

また政治や宗教、その当時の発明まで幅広く多くのことに触れながらも
それら全てはアクションシーンのため!とでも言わんばかりの
爽快さ極まるバトルシーンは見物。
特にサバタのクールながらも熱いガンアクションはカッコよすぎです。

全体的にクールで皮肉の利いた雰囲気がアメリカ映画っぽさを醸しだしています。
ブラックラグーンみたいな感じですね。あそこまで俗っぽくないけど。
そんな雰囲気が内容と相まって、とても魅力的な漫画だと思います。

絵(画風)が独特です。
影を描いている感じだと言うと分かりやすいでしょうか。
最初のうちは読みにくいかも知れませんが、慣れると癖になりそうです。
影(と光)だけで顔の表情から筋肉の隆隆とした様、女性の肉付きの柔らかさまで表現していて凄いの一言。

7巻で若干打ち切りっぽく終わってしまったのが残念です。
個人的には「有翼の蛇」との決着が着くまでやって欲しかったと思います。

カッコよすぎ、面白すぎ。
恐竜好きな人、歴史好きな人がすっごい気に入ると思います。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2009-02-19 23:35:05] [修正:2009-02-19 23:35:05] [このレビューのURL]

フォルムが鳥にしか見えない少年プンプンの成長を描いた作品。

上記の通り主人公とその家族はヘンテコな外見をしていますが、
それは彼らが物語の主人公であることの象徴のようです。
一見独創的なデザインのようにも思えますが、
それはむしろ絵は上手いものの、主人公足り得るキャラクター、
つまりドラゴンボールで言えば悟空や、スラムダンクで言えば桜木花道。
そう言った魅力あるキャラクターとそれ以外のキャラクターの差別化が苦手な作者の
上手な描き分け方法なのかな、とも思います。

そんなキャラクターが小学校から始まって
恋や挫折などを味わいながら成長していくリアルな作品です。
本当にリアルな分、人生の残酷さもリアルに描いています。

個人的には、小学校時代の物語は凄く好きだったのですが、
プンプンが成長するに連れてだんだんと暗くなっていった辺りから
微妙な印象になってしまいました。
昨今言われるような、所謂「深い話」「鬱」というやつです。
最終的にどんな落とし方をするのかにもよって、評価は大きく変わると思うのですが。

デザインは独創的ですが、絵が綺麗なので読みやすいです。
作者の色々な信念、考えなどがギュッと詰まった作品だと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-09-14 13:47:17] [修正:2010-09-14 13:49:03] [このレビューのURL]

ほのぼのまったり、そして時々クスッっと笑える漫画です。
あまり難しいことを考えずに読むととても楽しめると思います。

ただ大体のキャラクターの顔が同じなので、若干読みにくかったりもします。
巻数を重ねるごとにネタが尽きていくのか、新キャラがどんどん登場してくるので上記の欠点が浮き彫りになってきてしまっています。

それでもこの独特の雰囲気漂う漫画は是非御一読あれ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-09-18 02:01:46] [修正:2010-09-14 13:10:19] [このレビューのURL]

江戸のとある長屋に住まう春画師もとい絵師・鳳仙と
現在で言うところの探偵に当たるのでしょうか、「当て屋」を生業とする椿の二人が、
江戸の町で起こる事件に巻き込まれ解決していくミステリーものです。

ミステリーと言ってもどちらかと言えば、
割と浮世離れした事件だったりトリックだったりします。
それこそがこの漫画の魅力とも言えるのですが、
本格ミステリーを求めている人にはちょっと向かないかも。
江戸時代の造詣に深く、私としては和風ミステリーと江戸の風俗を楽しめる作品だと思っています。

主人公の職業が職業なだけにエロ描写もあり、
人が殺されたりするシーンでは豪快に血も飛んだりしますが
絵が綺麗なので読みやすいと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-09-11 12:41:19] [修正:2010-09-11 12:41:19] [このレビューのURL]

ゲームに熱き魂を燃やすへたれ男と
ゲームとは無関係な世界で生きてきたキャリアOLとが
小さなゲーム会社で、それぞれがそれぞれの立場で苦しまされながらも
1本のゲームを完成させるために頑張っていく
笑いあり涙ありのお話です。

ドルアーガから始まり、FFのようなゲームやメイドカフェが出てきたりと
昨今問わずにサブカル系の小ネタを挟んでくるので
飽きることなく楽しく読めます。

また巻末の小ネタ解説がこの作品をより深め
おまけ漫画が作品をより広めていて
たった2巻と短い漫画ですが、すごく面白いです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-09-26 12:01:08] [修正:2008-09-26 12:01:08] [このレビューのURL]

読みながら子供の時ってこうだったなーと童心に帰ってしまいました。
毎日が一生懸命で、毎日が新しい事の連続で。
そんな子供時代の思い出を彷彿とさせる作品です。

人物の絵はデフォルメされきっていて一見すると抵抗ある人もいるかもしれませんが、
背景や風景、自然物や機械、キャラクター以外はこれでもかって程に丁寧に描かれていて
漫画の中に引き込まれるような、そんな読みやすさがあります。

子供の時に感じていた、1日の長さが作品を通して伝わってきます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-09-22 00:47:25] [修正:2007-09-22 00:47:25] [このレビューのURL]

6点 DEATH NOTE

深い推理、カマの掛け合い、信頼と裏切り、細かな設定、
そして全編にわたって繰り広げられる心理戦。
少年漫画としては多少過激な内容ですが、とても面白いです。

セリフ(中の文字)の多い漫画ですが、
絵が綺麗で見やすいので字の多さはあまり気になりませんでした。

ただ、二部はコケた感が否めなく、
何よりラストがとてもガッカリしたのでこの点数。
ラストの捉え方によってこの漫画の満足度は大きく変わってくるはず。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-04-04 03:32:30] [修正:2007-04-04 03:32:30] [このレビューのURL]

7点 外天楼

個人的には初の石黒正数作品。
そのせいか絵面には抵抗があったものの、
内容は素直に面白い作品でした。

「外天楼」という複雑奇怪な集合住宅を舞台に、
基本ミステリーのストーリーで織りなす連作短編作品。
コメディ要素をプラスして、読み進め易くしているのも見どころです。
"ポイント制"のネタは爆笑させて貰いました。

作者曰く、
「ロジック 叙述トリック
 入れ子構造 アリバイ
 ダイイングメッセージ 館密室」
をテーマにしているようで、
話毎に違った角度から物語を作っているのも面白いです。
更にそれらが一つのストーリー上に乗っているのが、また凄いですね。

絵が独特で受け付けない人もいるかも知れませんが、
内容は一見の価値ありです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-12-07 01:49:09] [修正:2011-12-07 01:49:09] [このレビューのURL]

最近、短編での評価が頗る良い沙村広明の短編(?)。
2巻完結なので短編と言うと少しボリュームを感じるかも。

基本的にギャグ、の割に2巻最後ではキッチリ落としていて、お見事。

部下が金を持ち逃げしたせいで、会社を失い、家族とも離れ離れになってしまった主人公・化野元(40)。
そんな彼が出会った宇宙からの来訪者・ヒヨス。
おっさん・ミーツ・ガールw
何でも食べては吐き出す能力を持つヒヨスによっておこされるドタバタと、最後はSF的なノリで物語を完結。

もちゅもちゅ、ごっくん。おえー。
そんな漫画です。
もちゅもちゅって擬音が堪りませんね。

話中はオーバーペースなほどにネタをばら撒いていて、久しぶりに漫画で爆笑しました。
小説、漫画、映画、ネットの話題に時事ネタも多目。
ただ、ネタの範囲が広すぎて理解の出来ないネタもチラホラ。
この辺りが分かってくるともっともっと面白いと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-17 00:11:31] [修正:2011-10-17 00:11:31] [このレビューのURL]

まだ1巻だけなので、今後次第で面白くもつまらなくもなると思いますが。
差し詰め、1巻かけて導入編だったでしょうか。
この評価はあくまでも1巻までの評価です。

「人間でない」者をゴッソリ集めたアメリカ51番目の州「エリア51」が舞台。
主人公・真鯉徳子は正真正銘人間の女性であるものの、過去のイザコザからそんなエリア51で暮らす訳ありの人間。
探偵業を営む徳子の元には、日々化物や妖怪、神様やらと様々な依頼が。
助手のカッパ、そして愛銃と共にどんな事件もアクシデントも解決。
そんなお話。

この作品の一番の面白さはやはり、ネッシーや、ヴァンパイア、九十九神、アーサー王にサラマンダーなどなど、
UMAから神話上・伝説上の生物、妖怪に神様と何でもアリな舞台設定。
次の話ではどんな架空生物や伝説に纏わる話になるのか、と考えるだけで楽しくなりますね。
もちろん豪快な徳子の性格や、銃を使ったアクションシーンに、人外生物とのバトルも見どころ。

人間女性と人外男というコンビは、同作者の前作「ジャバウォッキー」と近い物があります。
広江礼威や平野耕太が好きな人は合いそうな作品。

久正人特有の、影を描くような絵は健在。
相変わらず素敵です。
1巻最後では、これからより面白くなりそうな終わり方だったので、
期待して次巻以降を待ちたいと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-27 00:48:24] [修正:2011-07-27 00:52:04] [このレビューのURL]

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